いつものサビキ釣り。なのに、なぜか隣の釣り人だけが入れ食い状態…。その差は、もしかしたら「ウィリーサビキ」にあるのかもしれません。釣果を劇的に変える、この仕掛けの核心に迫ります。
「ウィリーサビキ」とは?その名の由来
ウィリーサビキとは、針にポリエステルなどの化学繊維が巻かれた仕掛けのこと。その名は、「羊毛のような、毛深い」を意味する英語の “Woolly”(ウーリー) が由来とされています。
この「毛」が水中でフワッと広がり、マキエ(コマセ)のオキアミやプランクトンにそっくりな姿を演出。魚皮やビニール製のサビキとは一線を画す、極めて自然なアピールを可能にします。
釣れる秘密は「3つの力」にあり
ウィリーサビキが驚異的に釣れる理由は、主に3つの力に集約されます。
1.完璧な「擬態力」
コマセの中に溶け込むように同調し、魚に全く違和感を与えません。スレた魚さえも警戒心なく口を使ってしまいます。
2.持続する「アピール力」
たとえコマセが途切れても、ウィリーの毛自体が魅力的な餌として機能し、魚を誘い続けます。時合(じあい)を逃しません。
3.生命を宿す「アクション」
竿を軽くあおると、ウィリーはまるで生きているかのように不規則に動きます。この動きが、食い渋る魚の捕食スイッチを強制的にONにするのです。
もちろん、堤防釣りだけでなく、船釣りでも使われるウィリー仕掛け。
いつもの釣りに「誘う」という戦略を加えるだけで、釣果は劇的に変わります。この秋、”魔法の毛”の実力をぜひ体感してみてください。