若狭湾ではアオリイカがハイシーズンを迎えています。
「アオリイカが釣りたい!」って思っている人、多いのではないでしょうか?
筆者もそんな1人です。そこで、今回は福井県小浜から今期初のボートからのナイトエギングでアオリイカを狙ってみました。
ここでは、その時に感じたカギになりそうなポイントを5つ紹介します。
小浜沖のナイトエギング
小浜沖のナイトエギングはアンカーを入れたカカリ釣りで狙います。
日中のティップランと異なる点は、船を流さずに集魚灯でベイト、そしてイカを寄せる点。タックルは同じものでOKなので、「ナイトティップラン」とも呼ばれています。
釣り方も基本的には、ティップランと同じ要領でイケます。
手順としては、
①着底後すぐに糸フケを取って、巻きシャクリ3~5回で誘い上げる。
②ピタッとステイ(数秒~10秒程度)して、乗せの間を作り、アタリを待つ。
③穂先に変化があれば、即アワセ。
④アタらなければ、再度3~5回巻きシャクリを入れて、ステイしてアタリを待つ。
⑤これを1、2セット繰り返せば、再び底から。
でOKです。
筆者が感じたキーポイント
ティップランのキホンですが、底取りは何よりも重要です。
当日は風が強く、潮も上潮が走っていたため、糸フケが出たりして底が取りにくい状態でした。
そんな時は、自身で底が判別できるまでシンカーを追加して、着底判断ができるようにするのが解決策。
当日は最初のポイントが水深40mで、船長の指示は40gでしたが、横で連発していた人はティップラン用のエギ40gにシンカー20gを追加して60gで確実に底を取っていました。
なので、オカッパリ用のエギにはもちろんですが、ティップラン用のエギであっても、必ずシンカーは数種類持参しておくのがオススメです。

▲ノーマルエギの追加シンカーの一例
日中のティップランの場合は、タナはほぼ底のことが多いので、イカメタルのようにタナを探すことは少ないですが、ナイトの場合はイカが浮きます。
船長は「タナは底の方が多いけど、日によっては底から水面下まで」と言うように、アタリがない場合は幅広く探るのが吉と出る場合があります。
実際、筆者が乗船した日、横で連発した人に聞いたタナは底から10mほど上。
ハンドル1回転70cm強のリールで、巻きシャクリ3~5回を1セットとするなら、3セット以上のタナまで探らないと、タナまでエギが上がりません。
そこで筆者もそのタナまで誘い上げた途端に、アタリがでたのを見ると、アオリイカ狙いでもタナ合わせはイカメタル同様にカギになりそうです。
エギにいろいろなカラーがあるように、状況によって当たりカラーは変わります。
アタらない時、カラーを変えるだけでアタリがでた、あるいは釣れた人と同系のカラーに寄せるとアタッた、と言うことは日常茶飯事。
カラーは複数持参しておくと対応しやすいです。

▲カラーは複数用意するのがベター
当日は小浜沖では定番のパープル系がコンスタントにアタッていましたが、途中グリーン系に集中してアタることがありました。
カラーとタナについては、可能なら乗船者同士で共有していきたいものですね。
アタリは穂先が跳ねたり、グッと引き込まれたりする、俗に言う「教科書アタリ」もありますが、揺れるようなアタリや、モタレるような分かり辛いアタリもあります。
「んっ⁉」と思うような穂先の違和感は、全て合わせていくのが吉です。
明らかなアタリがでて、合わせても掛からなかった時、皆さんはどうしていますか?
イカメタルの場合は、同じタナでフォローアクションを入れると再度アタってくることが多いですが、筆者は以前に、ある船長に教えられたことを実践してます。
それが「即フォール」。
「素針を引いた」と思ったらリールのベールを返して、すぐに底まで下ろし、巻きシャクリを入れると経験上、ステイした途端にアタってくることも多いです。
当日は、フォールを入れて着底までの間に抱いて、ラインがフケることもありました。
以上が、ナイトエギングの実釣をして筆者が感じたポイントです。
当日は強風、早潮など釣り辛い状況の中、船中2人のツ抜けで、筆者はアオリイカ12ハイ、竿頭は15ハイでしたが、トップの人も横で見ている感じでは同じようなスタイルで実践していたように見えました。
上級者になれば、これ以外にもキーポイントは出てくるかも分かりませんが、「これからやってみよう」、または「何度かやっているけど釣果が伸びない」、そんな方はぜひ実践してみてください。
今期は型もよく、数も海況がよい日はトップ30~50パイほどの大釣りもあるので、入門にも絶好のチャンスですよ!