2025年9月27日(土)、大阪・泉佐野の上丸にて、「大阪湾タチウオQUEENバトル」の決勝戦が開催されました。
4時に集合し、受付を済ませた9人の選手。釣座はミヨシ側に固められ、前半と後半で席替えをする、タチウオKINGバトルのファイナルと同様のレギュレーションに。選手はクジ引きで決定した釣座に着き、まだ暗い中、タックルの準備をします。
5時前に出船し、ポイントの洲本沖に到着したのは6時前。そして、6時に競技がスタートしました。
開始直後から、船上では電動リールの巻き上げ音が響き渡ります。タチウオがどんどんと取り込まれます。
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水深100m超でタナは80~30mで、8時頃に入れ掛かりタイムが訪れます。右舷ミヨシの翁さんと金森さんは、浅ダナで連発!掛けてから取り込み、再投入のスピードが明らかに速く、この時点ではこの2人が優勢かと思われました。
胴の間に近い釣座の選手は、複雑な潮に悩まされて、思うように釣りができないタイミングもありましたが、オマツリなどのトラブルを回避できた選手が有利なのも、間違いありません。
そして迎えた席替えの時間。スムーズに席替えを行い、後半戦がスタートしました。
テンヤが落ちないほどタチウオの群れがいるタイミングは、F3のレギュラーサイズが掛かりますが、巻き上げ中や取り込み時にバレることも多く、深く食い込ませるアタリを出して掛けていく重要性も感じました。

後半戦中盤、底付近での反応が濃い時間帯で連発させていた村上麻子さん
そんな中、右舷胴の間の村上麻子さんは、手巻きにこだわるアングラー。小型タチウオを紫に着色したものをエサにして連発。この時、タナは底付近で95m。「手巻きリールは大変じゃないですか?」と聞くと、ジギングがメインの釣りなので、手巻きの方がしっくりくるそうです。

村上麻子さんのテンヤ。エサは小型タチウオを捌いて紫に染めたもの

腕っぷしが男前な壷井仰さん

見事に良型をキャッチ!
壷井仰さんは、テンヤタチウオのためにジム通いし、必要な筋肉を付けて今シーズンに臨んだそう。「今年はKINGバトルの予選は出ずに、この日を照準に釣りも体も整えてきたので、悔いのないようにやります」と意気込んでおられました。

本山淳子さんは宣言通り、大型ゲット!
テンヤタチウオ歴が長い本山淳子さん。いろんな釣りを嗜まれますが、無駄のない丁寧な動きが印象的。「上丸らしい大型も釣りたい」と、有言実行もお見事でした。

後半、どんどん数を伸ばした小池咲子さん
そして、右舷ミヨシの小池咲子さん。後半になり、どんどん数を伸ばして、もう誰が抜けるか分からない展開になりました。
競技終了は12時。30分前になると、バタバタと大型ばかりが上がるタイミングが訪れ、ここでひと際大きなタチウオを釣り上げたのが、左舷ミヨシの翁さんでした。

終盤に見事なサイズを釣り上げた翁柳霞さん
前半も後半もミヨシで、着々と数を重ねていた翁さん。最後の最後に大型を釣り上げて、競技終了のアナウンス。全員が最後まで諦めずに、力を出し切った戦いでした。
クーラーボックスのフタには養生テープが巻かれ、帰港。検量は帰港してから、桟橋で全員が並んで数える上丸スタイルで行われました。
40尾を数えたあたりから、クーラーボックスのタチウオが空になる選手が出てきて、70尾を超えた辺りで3人に絞られました。
もう一度3人で1から数え直し、全員が見守る中、果たして結果は…。
小池咲子さん73尾、金森麻希子さん79尾、翁柳霞さん79尾。上位2人が同数となりました。

右が翁さんのタチウオ、左が金森さんのタチウオ
同数の場合、1尾の長寸勝負となるため、各自大型を選んでタチウオを並べて審査。結果、翁さんの優勝が決まりました。
初代タチウオQUEEN、おめでとうございます!
翁さんには、優勝のトロフィーと、大阪湾タチウオKINGバトルのファイナルへの案内が手渡されました。
誰が勝つかは最後まで分からない、毎回ドラマが待っているバトル。今回も熱き戦いでした。
大阪湾タチウオQUEENバトル2025はこれにて終了となりますが、大阪湾タチウオKINGバトルの予選は、10月19日(日)まで、まだまだ続きます。
主役は参加するあなた。ぜひ、セミファイナル、ファイナルを目指して、バトルに参加されてみてはいかがでしょうか。
詳細は、大阪湾タチウオKINGバトル公式サイト、予選の最新情報はブログをチェック!