釣り堀最強の称号は誰の手に──。関西の釣り堀シーンを盛り上げる「関西つり堀KINGバトル2025」。その決勝の舞台へと駒を進める者を決める準決勝大会が、2025年10月5日(日)、兵庫県・淡路島の「淡路じゃのひれフィッシングパーク」にて開催されました。

準決勝の舞台となった淡路じゃのひれフィッシングパーク
予選を勝ち抜いてきた猛者たちと、昨年優勝のシード選手の合計61名が集結。戦いへの緊張感と、ライバルでありつつも仲間でもある同志の交流で盛り上がる独特の雰囲気の中、熱い1日の火ぶたが切られました。
6時。選手たちが続々と会場に到着し、受付を済ませます。ここで、この日の釣果を大きく左右する「釣座抽選」が行われました。

8つのイケスで競技が行われた
今回、競技で使用されるイケスは8マス。各イケスには7~8名が配置され、その中から釣果ポイント上位2名のみが決勝へ進出できるという、まさに狭き門です。

大会はじゃのひれスタッフのジャン君と、ビッグフィッシングでおなじみの片原恵麻さんがMCを務めた
7時、進行役のじゃのひれスタッフのジャン君と片原恵麻さんの進行で開会式がスタート。前回大会王者からのカップ返還やルール説明、安全のためのライフジャケット着用指示などが粛々と進められます。また、社会貢献活動として行われる「こども食堂」への魚の寄付についてもアナウンスがありました。
朝の時合をいかに攻略するか、青物狙い開始時間からの選手たちの戦略
7時半、選手たちはそれぞれの釣座でタックルやエサの最終チェックを済ませ、8時、ついに競技開始のコールが響き渡りました。 開始直後は朝の時合と重なり、投入後すぐに各イケスでマダイが次々とヒット。この高活性な時間帯にいかに数を伸ばし、アドバンテージを築くかが序盤の鍵を握りました。
本大会は釣り上げた魚の点数の合計(マダイ2点、シマアジ3点、青物5点、その他放流魚3点)で競われるため、各選手の時間帯別の攻略方法にも注目が集まります。
8時20分、青物狙いが開始。ここからは青物1本に絞って大物を狙う選手、引き続き着実にマダイを重ねていく選手と、戦略が分かれ始め、各々の判断が光ります。
中盤の駆け引きと勝負のラストスパート
10時には青物が放流され、直後の席替え(対面へ移動)も相まって、試合は新たな局面へ。席替え後のフレッシュなポイントで一気に青物で高得点を狙うか、あくまでマダイでポイントを刻むか、選手たちの駆け引きが続きます。
そして勝負の終盤、11時にマダイが追加放流されると、再びイケスの活性は急上昇。放流直後から次々と竿が曲がり始め、いかに手返しよく数を釣ってラストスパートをかけられるかが、勝敗を分ける重要な局面となりました。
12時、納竿の合図とともに4時間にわたる熱戦が終了。すぐに検量が始まり、スタッフによる厳正な集計が行われます。自分の釣果を見つめ、結果を待つ選手たちの間には、緊張した空気が流れます。

検量の様子
そして12時半、運命の結果発表。 進行の2名から名前とポイント数が読み上げられ、各イケスを勝ち抜いた16名の決勝進出者が決定しました。
ライバルとして戦った選手たちが、健闘を称え合い笑顔を見せる感動的なフィナーレとなりました。
運命の決勝戦は11月16日(日)に和歌山・広川町唐尾の釣堀紀州で開催されます。
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