ズシッとくる重量級のアオリイカが絶好機!【どうすれば釣れる? 船長に聞いた、ティップランの釣果を伸ばすコツ】(京都・宮津 すえひろ丸)
京都府宮津沖ではティップランのアオリイカが型、数ともに望める絶好機を迎えています。
1日便でティップランに出船している養老大島のすえひろ丸では、出船の度に好釣果が続出。
よい人は15ハイ前後、少ない人でも2、3バイと、ビギナーでも大抵はボーズなしで釣れています。
しかも、サイズもバッチリ!
アベレージ500g前後、最大では1kgに迫るようなGOODサイズも釣れています。
そんな中、ホームページの船長のコメントで「組み立て方で釣果もかなり変わってきますので、エギのサイズ、カラー、ウエイトのローテーションをこまめにすることが大事です」とのコメントに目が留まりました。
「んっ⁉ 釣りの組み立て方で釣果が変わる?」
ならば、「その組み立て方って、どうしたらイイの?」と気になって、村上船長に聞いてみました。

▲すえひろ丸の村上船長
最も大事なのは仕かけのローテよりも、アングラーの集中力
エギのサイズ、カラー、ウエイトのローテーション、一体どれをどうしたらイイのか?
結論から言うと「どれでやっても釣れるのは釣れます(笑)」。
思わず「えっ⁉」と思うような答えでしたが、深堀りしていくと…。
シチュエーションはその時々で変わるので、どれをどうローテするのかは、その時になってみないと分からない。これは自然相手なので、刻々と変化するのは当然のこと。
船長が思うには、ローテーション等の引き出し系よりも、アングラーの「集中力の持続が最も大事」だそうです。
釣れる時間帯、渋い時間帯はありますが、釣り人の集中力が1日ず~っと高いまま続くのは厳しいものがありますよね?
そこで、「何かを変える」ことによって釣り人の集中力を次の投入でリセット。これにより、底取り、誘い、アタリの察知、全てにおいて集中力を高めて釣りができる=釣れる確率が高まるのだそうです。
だから、極端な話「エギのカラーに関しては、船長のオススメよりも、自分がコレで釣れる!と思ったモノを使うのがイイ」と言います。これは人に勧められたカラーだと半信半疑で試し、数投で反応がなければ集中力が切れて、それが釣りにも現れてくるそうです。
なので、自分が自信を持って釣りができる(集中力が維持できる)カラーを3~5つ用意しておき、それらをローテするのがよいそう。
すえひろ丸・村上船長が考える、釣りの組み立て方
では、「実際に釣る時はどうすればよいのか?」、船長ならどうするか?を聞いてみました。
10月中旬の現時点では、と言う前置きがあった上で、船長はエギは3号から始めるそうです。
そして、反応がなければ、よりアピール力が高い3.5号にサイズアップしたり、渋いと思えば2.5号にサイズダウンさせたり。
これは、その時の状況によりけり。船中で誰も釣ってない場合は、他の人と違うサイズを選択するのも一つの手です。
そして、エギのカラー。
船長は、エギの背側のカラーよりも下地を重視しています。で、お気に入りの下地カラーは「赤テープ」。

▲軍艦グリーン(上)などは下地が赤テープ
この下地が赤テープのモノを、オレンジ、ピンク、グリーン、パープル、赤など一通りのカラーを用意するそうです。
そして、どれから試すかはその日の気分(笑)。釣り開始時はパターンが分からないので、「信頼できる赤テープなら、どれでも」だそうです。
赤テープがハマらなければ、アジカラー、パープルパープル、マーブル系なども試すそうですが、当然船中で釣れたカラーに合わせていくので、その頃には当たりカラーが絞れてくるとか。
そしてウエイト。
「ティップランは底取りが命」とも言えますが、ビギナーにありがちなのは底が分からない時は重くし過ぎるパターン。
ウエイトを重くして底が取れるのはイイですが、船が流れないバーチカルな時ほど、ラインが立つのでイカのレンジをすぐに通過してしまうデメリットも。
なので、ステイ時に斜めに引けるように、そんな時はウエイトを軽くするのがメインになってくるそうです。
船長の話では、これからの時期はエギのウエイトは、トータルで30g以上、60gまであればOKとのことです。
今期の傾向
船長はシーズンも佳境に入った、ティップランのアオリイカの今シーズンの傾向も教えてくれました。
現在は水深20~50mラインの比較的水深のあるポイントを狙っていますが、タナは底から誘いを2、3セット分。あまり上までは浮いてこない状態です。
そして、タメになる耳寄りな情報も。
「ロングステイはアタリが少ない」。
今期の傾向で特に目立つのが、これだそうで、ロングステイさせるよりは、巻きシャクリで5秒ほどのショートステイ。
アタらなくても、イカ的には焦らされるのか、次にシャクリ上げて止めた直後のヒットが圧倒的に多いとか。
宮津沖へ釣行される方は、ステイは短め。これがキモです!
以上が、すえひろ丸の村上船長に聞いた「釣果を伸ばすコツ」です。
なかなかティップランの釣果が伸びない、と言う方もこれらを実践していけば、今よりヒット率は高まるハズですよ。