「人にはピンクで見えるのに、魚には見えない」として、今や定番となりつつあるピンク色のフロロカーボンライン。
あなたは、なぜこの色が釣りに効果的なのか、本当の理由を知っていますか?単なるジンクスではなく、そこには確かな根拠が存在しています。

この記事では、フロロカーボンラインのピンク色が魚の警戒心を下げる仕組みを、2つのシンプルなポイントに絞って解説します。
1. 魚の視覚は「青と緑」に特化している
魚の視覚特性を知ることが、ピンクの秘密を解く鍵です。

多くの魚種、特に海水魚の目は、水中で最も光が届きやすい青色(青)や緑色の波長に対して非常に敏感にできています。これは、エサや敵を正確に捉えるために進化した結果です。
つまり、魚はラインが青や緑色、あるいはこれらの色に強く反射する光を浴びているときに、その存在をはっきりと認識し、警戒する傾向があります。
2. ピンクは水中で早く「消える」色
水は光の波長によって、吸収されやすさが異なるそう。
波長の長い赤系統の色(ピンクを含む)は、水深が深くなるにつれて光が急激に吸収され、水中で早く見えなくなっていく性質を持っているとのことです。
この性質により、ピンク色のラインは水中で周囲の環境に溶け込みやすく、魚が最も敏感に感じる青・緑色の光をあまり反射しないため、ラインのシルエットが際立つのを防ぎます。
結果として、視覚が鋭い魚に対しても、ラインのステルス性が高まり、バイト(アタリ)を引き出すことに繋がるのです。
人には見やすく、魚には見えない合理的なカラー

ピンク色のラインは、アングラー(釣り人)からは視認性が高く扱いやすい一方で、水中では魚の視覚特性を逆手に取り、見えにくい効果を発揮するという、非常に合理的なカラーです。
もしスレた魚や警戒心の強い大物を狙う際には、この科学的根拠を持つピンク色のラインの力を試してみてはいかがでしょうか。























