筏釣りの魅力は、オカッパリ以上に釣り物が多彩なこと。
加えて、グループでの釣行なら貸し切りで利用できる所も多く、気兼ねなくワイワイと楽しめるのも嬉しいポイントです。
そして、船に弱い人でも筏が掛けられている場所は波静かな湾内が主体で、船酔いの心配も少なく、足場も頑丈で子供や女性と一緒の釣りでも安心できるのもイイですね。
今回はそんな日本海側のオススメ筏釣り場を紹介します。
京都・舞鶴湾

京都府舞鶴湾上佐波賀の筏は、陸と平行に3列に並んだ筏群で、その一部が釣り場として解放されており、各筏ともにカキ棚のロープがぶら下がり、チヌの格好の隠れ家となっています。
なので、メインターゲットはチヌ。
秋のチヌは良型まじりの数釣りができるほか、冬場はカキエサの販売もあり、カキチヌで大型チヌ狙いが楽しめます。
サビキではアジの20cm級、ほか回遊があればシオやツバスなどの青物も狙えます。
筏は完全予約制で、一部の筏はトイレや屋根付きです。

▲佐波賀渡船の船と桟橋
福井・内浦湾

由幸の筏は内浦湾日引の沿岸沿いのトリザキ、カマエダ、オニグリの3カ所に設置。
トリザキの筏は水深10mで、底は砂地。アジなどの五目が狙えるほか、キス、アオリイカ、グレ、チヌなどもOKです。
カマエダの筏は水深7mほどと浅く、筏の下は砂地ですが、15mほど先にステ石が入っており、その周辺に魚が付いています。アジ、キス、チヌ、アオリイカ、根魚などが狙えます。
オニグリの筏は水深6m前後。筏の下は砂地ですが、所々にシモリが点在しており、魚種も多彩に狙えます。主なターゲットは、アジ、ガシラ、グレ、キス、チヌ、アオリイカなどです。
筏は全てトイレ付きで、基本的にグループ釣行では貸し切りになります。

▲由幸の磯、筏渡船用の船

神野浦は内浦湾の最奥に当たり、冬場も比較的穏やかな湾内です。
特に足場の安全な筏から、グレが磯釣りスタイルで狙えることで、磯釣り師にも大人気。グレは30cmオーバーの良型の数釣りも期待できます。

潮の流れ次第では、カカリ釣りでチヌも狙えるほか、アオリイカ、サヨリ、アジ、さらにはジギングのサゴシ、青物狙いもOKです。

▲神徳渡船の船

▲潜水艦の筏
ウミックの筏は大波止を回って沖に面した、ヘタが崎の筏と、湾内になる潜水艦や排水口など各沿岸に多数掛けられており、大人数にも対応可能。
これからの時期は、排水口筏でグレが良型まじりに数上がり出すので、グレ狙いの釣り人にも人気です。また、イシダイやイシガキダイなどの底物狙いも知る人ぞ知るターゲット。シーズンには30cm級だけでなく、40cmオーバーの姿も見られます。
潜水艦筏ではヤエンやエギングのアオリイカ狙い、ジギングでのサゴシ、青物狙いなども近年のブームで、多くのルアーマンで賑わいます。
湾内筏ではカカリ釣りでチヌ、サビキでアジも狙えます。


▲ウミックの船
福井・小浜湾

西森渡船の筏は大島半島の西岸に沿って、冠者島、涙水、葉夫などに設置されています。
冠者島の筏は水深10~15mで、潮はやや速いですが、夏~秋にはチヌの数釣りが楽しめる好ポイントです。

葉夫の筏は水深10~12mで、潮の流れが複雑で中、上級者向きですが、チヌ、アジともに狙える好場。
涙水の筏は水深8~12mで、潮は釣座の左右に流れて釣りやすい初心者にもオススメのポイントです。チヌは型、数ともに期待でき、アジ、スズキも狙えます。
筏は全てトイレ付なのもイイですね。

▲西森渡船の船着き場と船

▲双児島の筏
大住渡船の筏は、湾口に近く、チヌに大アジ、マダイなどが狙える潮通しと水深がある双児島、チヌをメインにエギングのアオリイカやチョイ投げのキスも楽しめる萩の下、小浜湾の湾奥に位置し、春の解禁時には大チヌが狙える波静かな児島と、3つのエリアに設置されています。

筏は全てトイレ付きで、ファミリーやグループ釣行なら相乗りもなく、快適な釣りが楽しめます。

▲桟橋の手前側2隻が大住渡船の船

▲小浜湾口を望む泊の筏
小浜湾東岸で最も湾口に近いのが泊の筏。
沿岸各地に多数の筏が掛けられており、釣り物に応じたポイントに渡船してくれます。
シーズンを通して釣り物は多彩ですが、現在の釣り物はアジ、アオリイカ、サゴシ、ツバス、サバ、チヌなどがメイン。

相乗りがないので、1人での釣行時もゆったりと楽しめるのが魅力です。

▲はとう渡船の船
以上がつりそくがオススメする日本海側の筏釣り場です。
カカリ釣りのチヌ狙いの釣り場もあれば、磯釣りさながらのグレが狙える釣り場、アジや五目、さらにはアオリイカやサゴシなどのルアーフィッシングが楽しめる釣り場まで、各地特色が様々。
この秋は皆さんのスタイルに合った釣り場で筏釣りを楽しんでみてください。























