
4月上旬の岐阜・飛騨高山の猛吹雪
「いやぁ、冬の釣りは寒い!」 当たり前なんですけど、水辺の寒さって、本当に想像を超えるレベルで襲ってきますよね(泣)。
数年前までの記者は、正直、冬の釣りをちょっと甘く見てました。「気合があればイケる!」なんて、ひたすら厚着で突撃しては、指先がちぎれそうな痛みに耐えきれず、集中力もプッツリ…。早々にリタイアして車に逃げ帰る…なんて苦い経験も、1回や2回じゃありません(笑)。

3月下旬、岐阜の白川郷。スタッドレスのおかげで釣り以外にも雪が映える場所へ出掛けるようになりました
でも、2年前にスタッドレスタイヤを買ってから、記者の冬の釣りはガラッと変わりました。冬の日本海だろうが、雪が残る山あいの管理釣り場だろうが、フットワークが軽くなったんです。
そうなると、当然ながら「防寒装備」も本気でアップデートすることになりますよね。
そして、いろんなアイテムを試してたどり着いた、ひとつの結論があるんです。
それは、冬の釣りで一番優先すべき防寒は、アウターもインナーでも大事ですが、「足元」だ! ということ。
アングラーの皆さんなら、あの「ジンジン…」と足先から這い上がってくる、イヤ〜な冷たさをご存じのはず。
水辺って、コンクリートや地面からの「底冷え」が本当に強烈なんです。
釣りって、キャスト以外は「待ち」の時間も多いですよね。じっと動かないと、血流もすぐに滞ってしまいます。
しかも、一度冷え切った足先って、カイロを貼ろうが何をしようが、なかなか元に戻ってくれないんですよ…。
だから「防水」は当たり前に必須。でも、それだけじゃ冬は越せません。「防水性能」はもちろん、「(雪でも滑らない)防滑性」、「(底冷えに負けない)防寒性」、そして「(ランガンもいける)機動性」。この全部を高いレベルで満たしてくれる靴を、探しました。
記者が愛用中!「陸っぱり」の結論ブーツは、この2タイプです
とはいえ、残念ながら「これ一足ですべて完璧!」なんて夢のようなブーツには出会えませんでした。 なので、行く場所や釣り方によって、2タイプのブーツを使い分けているんです。
1.【じっと待つ釣り・極寒地用】 ヘビーデューティー・スノーブーツ

雪が積もった管理釣り場や、同じ場所でひたすらアタリを待つ釣り。こういう場面では、ソレル(SOREL)の「カリブー」に代表されるような、インナーブーツが取り外せる「ガチな」スノーブーツが最強です。

<ここが好き!>
もう、履いた瞬間の「安心感」が違います。地面からの冷気を完全にシャットアウトしてくれるソールの厚み!
雪の上でもガシガシ歩ける、深い溝のソール。
水辺の「チャプチャプ」も余裕でガードできる防水性。
まさに「足元の要塞」。これを履いていれば、足が寒くて釣りを諦める…なんてことには、まずなりません。

2月、滋賀の高島の泉。大雪の日もへっちゃらです
2.【動き回る釣り・手軽さ重視】 軽量ダウン(中綿)ブーツ

一方で、漁港をあちこちランガンするライトソルトゲームや、そこまでガチガチに寒くない日の釣り。 さっきのブーツだと、ちょっと大げさすぎるし、重さで疲れちゃいますよね。
そんな時に活躍してくれるのが、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)の「ヌプシブーティ」に代表される、軽いダウン(中綿)入りのブーツです。
<ここが好き!>
スニーカーみたいに、とにかく軽くて歩きやすい!
ダウンや高機能中綿が、足をふんわり包み込んでくれて暖かいんです。
そのまま街を歩けるデザイン性も◎(これは好みですけどね!)
もちろん、これも「防水モデル」を選ぶのが鉄則です。 これなら、テトラを移動したり、長い時間歩いたりするのも全然苦になりません。

1月下旬の三重・尾鷲の漁港。雨雲が近づいていかにも寒そう…
でも! この2足が「万能」ってワケじゃないんです
記者が愛用しているこの2タイプ、あくまで「陸っぱり(ショア)」限定の話なんです。
この2足、船釣りには向いていません!
なぜかって、ソールのパターン(溝)が、船のデッキの上だと逆にツルッと滑りやすかったり、波をかぶった後のお手入れが大変だったりするんです。
船には船専用の「デッキブーツ」の冬仕様がありますからね。
…というわけで、ちょうど今、船用の最強冬ブーツを本気で探しているところです(笑)。これはまた、良いものが見つかったらご報告しますね!

2月中旬の福井・九頭竜川
防寒対策って、ちょっとでも妥協すると、必ずフィールドで痛い目にあいますよね。
特に「足元」。ここをケチっちゃうと、せっかくの楽しい釣りが、本当に台無しになってしまいます。
そろそろ本格的な冬支度を考える季節。皆さんも、ご自身の釣りのスタイルに合った「最強の一足」を見つけて、冬のフィールドに飛び出してください!
足元がポカポカなだけで、真冬の釣りって、もっともっと楽しく、もっと熱くなれるはずですから!

























