寒くなると、鍋が恋しくなる季節ですね。
魚で言えば、「東のアンコウ、西のフグ」と言われますが、釣りでのターゲットとしては、カワハギの鍋も大人気です。

そんなカワハギですが、釣りで釣れる魚にはいくつか種類がいて、
その中で代表的なカワハギ。

堤防や沖釣りなどでもエサ取りとして有名なウマヅラハギ。

そして、カワハギやウマヅラハギの大型版、ウスバハギ。

どれもキモを含めて、身も絶賛される味で、鍋だけでなく、造りや煮付けなどにも重宝される美味しいグルメ魚です。
でも、近年は厄介な類似種もチラホラとまじっているようで…。
それがこちらの魚↓

▲今秋、京都府舞鶴沖で釣れたソウシハギ
釣り人や魚に詳しい方なら、ご存じの方も多いと思います。
そう、「ソウシハギ」です。
この魚、フグ目カワハギ科ウスバハギ属の魚で、見た目はウマヅラハギによく似た感じ。
でも、とっても危険です!
「パリトキシン」と言う毒素を内臓に持っていて、人間が食べれば筋肉痛や呼吸困難、痙攣などを引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあると言う猛毒。
加熱しても毒は分解されないので、「絶品!」と称される「キモ」は絶対に食べてはイケない魚(身には毒はないとされており、食用とする地域もある)です。
見分け方は、いかにも!と言う具合の体色。
青い斑点やラインが入っているので、ほかのカワハギとは一線を画すように一目瞭然ですが、釣り場で釣れても内臓の処理などにも困りますので、そのままリリース(手で触っても問題ないです)されるのが無難です。
また、形的にはウマヅラハギ系ですが、尾ビレが長くて大きいのも特徴です。
生息場所は水温が18度以上の海域と言われていますが、近年は温暖化の影響で生息域が北上しているようで、太平洋側だけでなく日本海側の釣船でもチラホラと確認されているそう。
魚体が青い、尾ビレがデカい、こんなカワハギが釣れたら、要注意!
そのカワハギ、毒魚かもしれません。

























