【賛否両論】「擦れに弱い」「結束切れ」…それでもテスターがサンラインの“新ハリス”を手放せない理由。

「強靭なハリスは硬く、しなやかなハリスは弱い」 フロロカーボンハリスにアングラーが抱いてきた、ある種の“常識”かもしれません。

サンラインから登場した「トルネード ビースト」は、その常識に挑む「屈強筋肉糸」。“ビースト”という強烈なネーミングとは裏腹に、多くのテスターがその「圧倒的しなやかさ」に驚きの声を上げています。

トルネード ビースト

現代の繊細な釣りに求められる「食わせる力」と「安心できる強度」。この相反する性能をいかに両立させたのか。多数のフィールドテスターから寄せられた、忖度なしのリアルなインプレッションから、その正体に迫ります。

核心は「フロロらしくない」ほどの“しなやかさ”

今までのハリスの中で1番柔らかい」、「フロロカーボンの硬さを感じさせない、しなやかさ」といった声が寄せられるほど、多くのテスターがスプールから引き出した瞬間に分かるほどの柔軟性を指摘しています。

最大の恩恵は「食わせる力」。 あるテスターは「チヌ・グレ問わず、魚の食いが渋いシチュエーションでも違和感なく口にしてくれる」と評価。また、本来仕掛けが立ちやすい深場のチヌ狙いで、このハリスの“しなやかさ”が51cmの口太グレを食わせたと証言するテスターもいました。

また、この柔軟性は仕掛けの馴染みを劇的に改善します。 例えば、硬いハリスでは潮の抵抗を受け、アタリが遅れがちなロングハリス釣法において、「ビーストはウキから最短距離を竿先に導き、柔軟に対応できる」と、操作性の向上に言及するテスターもいます。

柔軟さの奥に潜む「強さ」と「弾力」

では、「ビースト」を名乗る強度はどうでしょうか。

しなやかでありながら、芯には強靭さを秘めているようです。あるテスターは「50cmクラスの尾長グレであっても、安心して強引に取り込める強度がある」と断言。別のテスターからも、1.5号で海底の溝に潜られながらも、46.5cmまでのグレ3尾を取り込めたという実釣報告が上がっています。

特筆すべきは、「ハリスに伸びという弾力」を感じたというインプレッションです。単に硬いのではなく、しなやかさが生む“タメ”が魚の突込みを吸収し、疲れさせて寄せることができる。これは、このハリスならではの感覚でしょう。

性能を引き出す「使いこなし」の注意点

もちろん、これだけ多くの声が集まれば、シビアな指摘も含まれます。

特に「結束」には注意が必要です。「ゆっくり締め込むことが大切」というアドバイスや、「締まり切れする時があった」という報告もあり、ソフトライン特有の繊細さへの配慮が求められます。

また、「トルネードVハードと擦れを比べるとさすがに弱く感じる」といった声や、「こまめな傷のチェックは必要」というアドバイスもあり、絶対的な耐摩耗性よりも、しなやかさによる喰わせ性能を優先した設計であることがうかがえます。

タフな状況下で「あと1尾」を引き出す

出典:サンライン公式インスタグラム「sunline_japan

「トルネード ビースト」は、その圧倒的なしなやかさで魚の警戒心を解き、タフな状況下で「あと1尾」を引き出す力を持ったハリスです。 同時に、不意の大物とも渡り合える強靭さと弾力を備えています。

ソフトラインの特性を理解し、結束や傷のチェックを丁寧に行うことで、その“獣”のようなポテンシャルを最大限に発揮できるはずです。食い渋りに悩むアングラーにとって、強力な武器となるでしょう。

商品規格
規 格 号柄 0.6 0.8 1 1.25 1.5 1.75 2 2.5 3 4 5
50m単品 標準直径(mm) 0.128 0.148 0.165 0.190 0.205 0.220 0.235 0.260 0.285 0.330 0.370
希望小売価格(円) 1,700 1,800

 

規 格 号柄 6 7 8 10 12
30m単品 標準直径(mm) 0.405 0.435 0.470 0.520 0.570
希望小売価格(円) 1,800

サンライン公式「トルネード ビースト」の詳細ページはこちら

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!

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