極寒の釣りが「天国」に変わる!「湯沸かし」という最強の防寒術

🎣カイロもウェアも完璧。それでも「寒い」のが冬の釣りです

冬。空気が澄みわたり、水温低下を待ちに待ったターゲットのコンディションも上がってくる、冬大好きアングラーにとってはアツい季節です。

ですが、シンプルに「寒い」。

防寒ウエアを完璧に着込み、インナーとミドラーでレイヤリングを完成させ、カイロをお腹と背中、足先に仕込む。グローブも防寒モデル。それでも、キャストを繰り返す指先はかじかみ、やがて感覚が鈍ってきます。

「着る」防寒対策は、もはや限界。ですが、この「寒さ」を一発で「快感」に変える、最強の解決策が存在します。

それは、「釣り場でアツアツのお湯を手に入れること」です。

 

🔥「シングルバーナー」は、もはや釣具です

記者が「完全なる防寒アイテム」と断言したいのが、シングルバーナー(こんろ、ストーブとも呼ばれます)です。

これと、小型のガスカートリッジ、そして水を沸かすためのクッカー(小型の鍋)ややかん、水。たったこれだけを忍ばせておくだけで、冬の釣行は劇的に変わります。

指先が痛くなってきたタイミングで、バーナーに火を灯す。「シューッ」という燃焼音とともに、クッカーの水が沸騰し始めます。

立ち上る湯気。 そこにインスタントコーヒーの粉末を溶かします。

かじかんだ指先で熱いカップを包み込み、アツアツのコーヒーを一口すする。「生きていてよかった…」と感じる瞬間。体の内側から全身へと一気に広がっていきます。鈍っていた指先の感覚が蘇ってくるのです。

これです。これこそが、冬の釣りの醍醐味だと感じます。

そして、お腹を満たすために冷たいおにぎりやパンをかじるのではなく、熱々のカップめんをすする。寒い中でいただくカップめんほど、贅沢な食べ物はありません。

記者にとって、もはやこれは「アウトドアギア」ではなく、冬の釣りを快適に成立させるための「釣具」の一部なんです。

 

⚠️ ただし、ルールは厳守。火気使用の注意点

ひとつ、絶対に守らなければならないことがあります。それは「火気使用のルール」です。

どこでも使っていい訳ではありません。 例えば、多くの乗合船や管理釣り場(ポンドタイプ)、釣り公園の桟橋などでは、火気の使用が明確に禁止されています。当たり前ですが、周囲に他のアングラーがいる場合や、燃えやすいものがある場所での使用も厳禁です。

記者が主に使用するのは、以下のような場所です。

・火気の使用を禁止していない河川敷(川原)
・デイキャンプなどが許可されている公園の指定エリア
・マイボートの上(※燃料の取り扱いや転倒には最大限の注意を払い、自己責任で)

必ず、その釣り場のルールを確認し、安全を確保した上で使用してください。マナーを守ってこその「天国」です。

そして、カップめんのスープは廃棄せず、飲み干す。当然ですが、ゴミも持ち帰るのがマナーです。釣り場を汚さずに帰ってください。

 

✍️(参考)記者がガチで愛用する「湯沸かし」ギア

「じゃあ、何を使ってるの?」と聞かれることも多いので、記者が現場で愛用しているギアを少しだけ紹介します。これはPRではなく、あくまで一個人の愛用例です。

 

1. 圧倒的パワーとコンパクトさ

(イワタニ)プリムス153ウルトラバーナー
出典:プリムス

記者が愛用しているのは、この高火力なバーナーです。 最大の魅力は、3,600kcal/hという圧倒的なパワー。冬の低い気温や風の中でも、素早くお湯を沸かすことができます。

出典:プリムス

それなのに、収納サイズは「7.5×8.8×3.0cm」と、驚くほどコンパクト。本体重量も約116gと軽量で、タックルバッグの隙間に忍ばせるのに最適です。 優れた防風性を誇るX字型のゴトク(鍋を置く台座)は安定性が高く、釣り場でも安心して使えます。燃料はアウトドア用の「OD缶」になりますが、このパワーと携帯性の高さは大きな魅力だと感じています。

 

2.軽量・コンパクトなソロ用クッカー

(モンベル)アルパインクッカー 9 ディープ
出典:モンベル

そして、バーナーとセットで使っているのが、この一人用クッカーです。 容量は0.75Lと、「コーヒー3杯」や「小さめのカップめん2杯」にジャストサイズ。素材は軽量なアルミ製で、火が通りやすく調理が素早く行えるのが特徴です。

出典:モンベル

何より優秀なのが、内部に250サイズのガスカートリッジがぴったり収納できること。 先に紹介したウルトラバーナーとこのクッカー、ガス缶をまとめてコンパクトにパッキングできるため、荷物を最小限に抑えたいアングラーにぴったりです。 熱くなりにくいハンドルや便利な注ぎ口など、細かい使いやすさも気に入っています。

 

✅ まとめ:この冬、最高の「暖」を体験しましょう

もちろん、バーナーやクッカーはこれ以外にも無数に存在します。大事なのは「どのモデルを買うか」よりも、「釣り場で湯を沸かすという体験」を手に入れることです。

水、カップめん、インスタントコーヒー。 これらを事前に準備して、釣り場へ向かう。そして、寒さがピークに達した時、最高の「暖」を取る。

一度この快適さを知ってしまったら、もう冬の釣りにはなくてはならない必需品になることを保証します。

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!