復刻、そして覚醒。20年の時を経て蘇った「欺くピンク」は、なぜタフな状況の切り札になるのか?

かつて「ピンクハリス」として、磯釣り師たちに愛用されたラインが、約20年の時を経て、サンラインの最新技術をまとって、「トルネード SV-1」として完全リニューアルを果たし、登場しています。

単なる復刻ではなく、現代のフィールドで勝つために進化したその性能は、まさに「覚醒」と呼ぶにふさわしい仕上がり。渋い状況ほど頼りになる、その実力に迫ります。

科学が証明する「欺く(あざむく)ピンク」

「SV-1」の最大の特徴は、その独特なピンク色。「あざむくピンク」と名付けられたこのカラーは、約20年前にサンラインと広島大学が共同で研究し、科学的に導き出した「魚から見えにくい色」の元祖です。

水中では青色や緑色の光を吸収し、特定の波長をカット。これにより、魚の眼にはラインの輪郭がぼやけ、その存在感を希薄にします。

今回のリニューアルでは、水中でラインがギラつく反射も徹底的に抑制。水に溶け込むような「馴染み」を実現し、警戒心の高いターゲットへのプレッシャーを軽減します。

核心技術「プラズマライズ」による“粘り”と“耐摩耗性”

復刻にあたり、「SV-1」が手に入れた最大の武器が、サンライン独自の表面改質技術「プラズマライズ」です。

これは、ラインの表面にプラズマを照射し、特性を自在に変化させる技術。「SV-1」では、表面を強靭に改質させています。

この表層が、岩礁や魚の歯といったスレや衝撃に対して、従来のハリスとは一線を画す「粘り強さ」と「キズつきにくさ」を発揮。不意の大物とのやり取りや、タイトな根周りを攻める場面で、アングラーに絶大な安心感を与えます。

潮を掴む「親水性」が仕掛けを導く

プラズマライズがもたらす恩恵は、強度だけにとどまりません。ライン表面の「濡れ性」が向上し、高い「親水性」を獲得しました。

水との馴染みが抜群にいいため、仕掛けの沈降がスムーズ。さらに、しっかりと潮を掴んで流れるため、マキエと仕掛けをより自然に同調させ、ターゲットの元へ違和感なく届けることを可能にします。

磯から船、そしてエギングまで

これらの特性が組み合わさる「SV-1」は、特に潮が動かない、魚の食いが渋いといったタフなコンディションで真価を発揮します。

磯のグレやチヌ、マダイをメインターゲットに、0.8号から5号までの充実したラインナップ。

また、その性能から、船のマダイ釣りで愛用するアングラーや、視覚が優れるイカを相手にするエギングにおいて、リーダー(2号や2.5号)として活用する動きも出ています。

SV-1を使いこなすために

高いカモフラージュ性能と強靭な粘りを備えたSV-1ですが、魚は視覚以外にも「側線」という器官で水圧や水流、振動を敏感に感知しています。

ラインの性能に頼りきるのではなく、魚が持つ側線による感知能力も考慮したうえで、繊細なアプローチを心がける。それこそが、「SV-1」のポテンシャルを最大限に引き出し、厳しい状況下での1尾に繋げる道となるでしょう。

号 柄 0.8 1 1.25 1.5 1.75 2 2.5 3 4 5
希望小売価格 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2200 2400 2400

サンライン公式「トルネード SV-1」の詳細ページはこちら

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!

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