【水深20mで束釣り!?】漁火が漁港から見えた“異例の夏”。サバに苦戦した2025年若狭湾イカメタル総括

寄稿:横山晴也

横山晴也(よこやまはるや) プロフィール

現在主流になっているエダ付き仕かけ(オバマリグ)をイカメタルゲームに取り入れたパイオニア的存在。福井県小浜市・ビック釣具店店長。

11月に入り、朝晩は冬の気配を感じるようになりました。 皆さんはイカメタルに行かれてますか?

私は11月5日にスルメイカ&タイラバ便に行きましたが、見事にボーズ!  全体的には船中でスルメイカが4ハイという散々な結果でした。

こんな釣行レポートは、さすがに書いても何も面白くありませんので……(笑)。 今回は2025年のケンサキイカメタルを振り返ってみたいと思います。

全体的な釣果の動向

2025年は、5月頃から本格的なシーズンのスタートとなりました。初期は底タナを中心に良型が釣れましたが、だんだんとスルメイカが好調となり、6月にはスルメイカがメインになってしまいました。

再びケンサキイカが釣れ出したのが、7月に入ってしばらくしてから。浅場を中心に釣れました。

特筆すべきは、釣れるポイントが経験したことのないほど岸から近く、内外海(うちとみ)の湾の中でよく釣れたこと。漁港から船の漁火が、しっかりと目視できたことには大変驚きました。

水深は20mとかなり浅く、手返しもよいため数釣りができ、100パイオーバーの束釣りを経験された方も多かったです。何が起こるか分からないのが釣りですが、ちょっと想定外でした。

8月に入ってお盆を迎える頃には、いつも通りの若狭湾沖でのイカメタルといった感じで、水深60〜80mのポイントで中層を探って、タナを見い出していく釣りに戻りました。

9月に入ってからも、しばらくは釣れたケンサキイカでしたが、9月下旬からはピタリと釣れなくなり、各船もアオリイカをメインにした釣りに変わっていきました。

若狭湾のシーズナルパターン

ここ数年の若狭湾におけるシーズナルパターンは、

大型ケンサキイカを狙うなら、4月〜5月上旬
5月中旬〜6月中旬までは、スルメイカがメイン、ケンサキイカはちょろちょろ
6月下旬から8月中旬までは、小型ケンサキイカの数釣り
8月下旬から9月中旬までは、中型から大型ケンサキイカ釣り

といったところで、おおよそ安定しているように感じます。

10数年前と比較すると、かなり変化したなと思う一方、トータルで見ると、イカメタルを楽しめる(時々苦しめる……)期間は長くなったなと思います。

今年はサバに苦戦

そして、今年のイカメタルで最も釣り人を苦しめたのが、サバ!  だと思います。

自分自身も鳥取沖に行ってサバ、 香住沖に行ってサバ、 網野沖に行ってもサバ、 もちろん小浜沖や敦賀沖に行ってもサバでした。

いかにサバをかわしてイカを釣るか、が釣果に大きく影響した年だったと思います。

お陰様で?、サバ対策に関する知見はかなり蓄積したと思います。

テクニックが磨かれた1年

さて、私自身は今年どうだったかと言うと、よい日(釣れる日)になかなか当たりませんでした。

「昨日はよく釣れたのにねぇ」とか、「今日は難しいねぇ」って船長に言われる日ばかりでした。

しかし、そういう日の方がテクニックが磨けます。今年ほど技の引き出しが増え、イカメタル自体が上達した年はないと思います。

さて、次回12月は、マイカが復活していたら釣行の記事を。釣れていなかったらサバ対策を含め、私が今年会得したテクニック詳細編をお送りしたいと思います。

皆さん、乞うご期待!

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!