釣りとラーメン。 この2つは、なぜこれほどまでに相性が良いのでしょうか。
早朝の冷え切った体に染み渡るスープ、あるいは一日ロッドを振り続けた疲労感をすっかり癒やしてくれる濃い味…。 気付けば記者のスマホのカメラロールは、「魚・ラーメン・魚・ラーメン」のミルフィーユ状態。同じような症状のアングラーも多いはずです(笑)。
好評だった「大阪編」に続き、今回は【三重編】をお届け! 管理釣り場やボートフィッシング、渓流など、豊かなフィールドを持つ三重県で、記者が実際に「釣りついで」に通い詰めている名店をご紹介します。
1.北勢エリアの釣行前やランチに!朝ラーも楽しめる
北勢エリアといえば、エリアトラウトの聖地「フィッシングサンクチュアリ」や、アユルアーでも注目される員弁川、隣接する牧田川など、淡水ルアーマンにはたまらないスポット。
そんなこの地で、どうしても外せないのが「ラーショ」こと、ラーメンショップです。 関西のアングラーには少し馴染みが薄いかもしれませんが、関東~東海では絶大な支持を誇る「うまい ラーメンショップ うまい」の赤い看板。
ラーメンショップ いなべ北勢店

ネギラーメン並
ここ「いなべ北勢店」の最高なところは、朝からラーメンが楽しめること。 一番人気は、ごま油と特製ダレで和えた白髪ネギがどっさりと乗った「ネギラーメン」。
いつ行っても駐車場は満車に近い人気ぶりですが、回転も早いのでご安心を。濃いめ、普通、硬めでオーダーして、気合を入れるのが記者のルーティンです。

フィッシングサンクチュアリで午後に釣りをする時は、必ずと言っていいほどラーショへ行きます
2.鳥羽エリアで潮風を浴びた体に「スタミナ」をチャージ!
数多ある遊漁船、鳥羽の離島めぐりなど、海釣りのメッカである鳥羽エリア。 潮風に吹かれてクタクタになった帰り道、国道42号線を走っていると吸い込まれてしまうのが「天理スタミナラーメン」です。
天理スタミナラーメン 鳥羽店

「え、三重まできて奈良のラーメン?」 そんなツッコミ、わかります。記者も奈良出身なので、最初はそう思いました。でも、違うんです。鳥羽の海で遊び疲れた後に食べる天スタは、格別なんです。
豚骨スープに野菜の旨み、そしてピリッと効いた豆板醤とニンニク。「彩華」派か「天スタ」派かという論争は一旦置いておいて、このパンチの効いた一杯が、冷えた体に熱量を取り戻してくれます。
これを食べれば、家までの長い帰り道の運転もバッチリ。スタミナ満タンで帰宅できますよ!

鳥羽エリアを沖から望む。この時期はノマセ釣りのヒラメでよく訪れます
3.大台エリアの名店。紀勢道を降りてすぐ!並んででも食べたい優しさ
大台・宮川エリアといえば、清流でのアユ釣りや、ダム湖でのバスフィッシングが盛ん。 紀勢自動車道「大宮大台IC」を降りてすぐの場所にある、いつも行列が絶えない名店が「一冨士」です。
一冨士(いちふじ)

ここの「中華そば」は、見た目はシンプルですが、スープを一口飲むと、あっさりしているのに深いコクが口いっぱいに広がります。
野菜がたっぷりと入っているのも嬉しいポイントで、こってり系が続いた胃袋にも優しく染み渡る滋味深い一杯。 「並ぶのはちょっと…」というせっかちな釣り人も多いですが、ここは並んででも食べる価値あり。釣れなかった日の荒んだ心も、このスープなら優しく包み込んでくれるはずです。

一冨士からも近い大内山川。アユ釣りで有名な清流です
4.尾鷲エリアの船長直伝!港町の愛され町中華
最後は、沖磯やレンタルボート、ディープな魚影が魅力の尾鷲エリア。 現地の遊漁船船長に「この辺で美味いごはん屋ないですか?」と聞いて教えてもらったのが、ここ「来々軒」です。
来々軒(らいらいけん)

地元の人に愛される、いわゆる町中華。 麺類の種類も豊富ですが、個人的なおすすめは「五目麺」や「ちゃんぽん」。
具材の旨みが溶け出したスープは、派手さはないけれど毎日食べたくなる安心感。 尾鷲の山々に囲まれたこの土地で、地元の常連さんと肩を並べて麺をすする。そんな「遠征の醍醐味」も含めて味わえる名店です。

冬の尾鷲エリアの日の出
以上、記者が愛してやまない三重県の「釣り人向けラーメン」4選でした。 もちろん、三重県にはまだまだ紹介しきれない名店がたくさんあります。
「あそこのポイントの近くなら、この店が美味いよ!」 そんな情報があれば、ぜひ教えてください。記者がロッドとレンゲを持って飛んでいきます!
次回もまた、美味しい一杯と良い魚に出会えますように。

























