釣りとラーメン。 この2つは、切っても切り離せない関係にあると思いませんか?
朝まずめからロッドを振り続け、少し疲れが見え始めたお昼時や、冷たい風に吹かれて釣りを終えた後の帰り道。空腹と冷えた体に、あのアツアツのスープと麺を流し込む瞬間。 それはまさに「至福のマリアージュ」。
冬ともなれば、これ以上の組み合わせはありません。
元々、釣りとラーメンの両方が大好きだった記者ですが、取材やプライベート釣行を重ねるうちに「この釣り場の近くには、この一杯がある」という黄金ルートが出来上がってきました。
大阪、三重とご紹介してきたこのコーナー。 今回は「滋賀(南湖・湖西・湖北)編」です。
琵琶湖のバスフィッシングや、管理釣り場、河川のアユ、そしてモロコや小アユ釣り、冬のワカサギ掬い。 滋賀の豊かなフィールドで遊んだ後に立ち寄りたい、とっておきのラーメン店をご紹介します。
1.【大津・南湖】濃厚鶏白湯が五臓六腑に染みる!「キラメキノトリ」
まずはメジャーフィールド、南湖エリアでのバスフィッシングの帰りに推したいお店から。 大津エリアには数多のラーメン店がありますが、鶏白湯(トリパイタン)系が大好物の記者が、個人的に激推ししているのが「キラメキノトリ 滋賀西大津店」です。
キラメキノトリ 滋賀西大津店

塩のキラメキ(小)
京都・大阪・滋賀などで展開する人気チェーンですが、ここの魅力は何と言ってもその「入りやすさ」。 店内は非常に明るく清潔感があり、ソロ釣行の帰りでも気兼ねなく入れる雰囲気が最高です。
記者のイチオシは、看板メニューの鶏白湯ラーメンの「塩のキラメキ」。 鶏の旨味が凝縮されたとろみのあるスープは、キャストし続けて疲労した体に驚くほどスッと入ってきます。メニュー展開も豊富で、ガッツリ行きたい時はごはんものなどのサイドメニューも選べます。
また、ここはお客さんを楽しませる企画が多いのも特徴。 専用アプリでポイントを貯めると、Tシャツやタオルなど、結構かわいいオリジナルグッズが貰えたりします。「次はどのメニューでポイント貯めようかな」なんて、釣りの攻略と同じくらい通うのが楽しくなるお店です。

秋の南湖。湖東より大津方面を望む
2.【大津・和邇】バス釣りの帰りに吸い込まれる「ラーメン藤」の醤油
琵琶湖大橋から国道161号を北上してすぐ。 湖西エリアでのバスフィッシングの帰りや、湖東から橋を渡ってすぐのタイミングで、少し回り道をしてでも寄りたくなるのが「ラーメン藤 わに店」です。
ラーメン藤 わに店(大津市和邇今宿)

ラーメン醤油
滋賀県内にチェーン展開する有名店ですが、実は湖西側にあるのはこちらの店舗のみ。 駐車場が広く、タックルを積んだ車でも入りやすいのが釣り人には嬉しいポイントです。
メニューは醤油、味噌、豚骨、塩と揃っていますが、記者の推しはダントツで「醤油」。
山盛りのモヤシとネギ、その下に隠れた中細麺。そして、少し塩気の効いた豚骨醤油スープが、釣行後の塩分を欲した体にガツンと響きます。 「あぁ、これこれ。この味だわ」と思わず声が漏れる、昭和ノスタルジーを感じる一杯。深夜まで営業していることも多く、ナイトゲーム後の冷え切った体にも最適です。

高島の泉からの帰りにも寄れます
3.【今津】冬のワカサギ・アユ釣りの定番!野菜たっぷり「近江ちゃんぽん亭」
さらに北上し、湖北エリアへ。 記者の管理釣り場のホームグラウンドでもある高島の泉、安曇川のアユ釣り後に寄る今津の湖魚店の帰り、冬の風物詩である「ワカサギすくい」に向かう際に通る今津エリアでおすすめなのが、滋賀県民のソウルフード「近江ちゃんぽん亭 今津店」です。
近江ちゃんぽん亭 今津店

近江ちゃんぽん
キャッチコピーは「黄金だし」。 その名の通り、透き通った黄金色のスープは、あっさりしているのにコクがある絶妙なバランス。そこにたっぷりの野菜が乗ることで、野菜の甘みがスープに溶け出し、食べるごとに味が進化していきます。
釣り遠征中はついついコンビニ飯や揚げ物が増えがちですが、ここで野菜をチャージできるのも高ポイント。 半分くらい食べたところで、卓上の「お酢」を回しかけて味変するのが通の食べ方。さっぱりとして、スープまで完飲必至です。

安曇川広瀬エリア
4.【全域】迷ったらココ!滋賀発祥の背脂醤油「来来亭」
最後に紹介するのは、もはや説明不要の名店。 「え、全国にあるじゃん」と思ったあなた。実は「来来亭」は滋賀県発祥なんです。 だからこそ、滋賀への釣行で食べる来来亭は、一味違う(気がします)。

お馴染みのビジュアル、来来亭のラーメン
琵琶湖周辺には多くの店舗があり、どこも大型駐車場を完備しているので、ボートを牽引している時や大型車での釣行でも安心して入れます。
鶏ガラスープに背脂が浮いた醤油ラーメンは、いつ食べても裏切らない安定感。「麺かため、ネギ多め、背脂多め」 自分の好みにカスタマイズできるのも魅力ですし、アジフライやチャーハンなど、サイドメニューが充実しているのも、腹ペコ釣り師にはたまりません。
釣果が渋かった日も、来来亭でお腹いっぱいになれば「ま、いい一日だったな」と思えてくるから不思議です。
今回は湖西・湖北エリアをメインにご紹介しましたが、琵琶湖の周りにはまだまだ紹介しきれない名店がたくさんあります。
「釣りの後に食べるラーメンは、なぜこんなに美味いのか」 この真理を追い求め、記者はこれからもロッドと箸(レンゲ)を持ち続けます。
次回の開拓報告も、ぜひお楽しみに!

























