年末年始。それは釣り人にとって、一年で最も財布の紐が緩む危険なシーズンです。
先日、私はこの「編集部のお買い物企画」で、勢いに任せて6面真空パネルの高級クーラーボックスを指名しました。もちろん、まだ購入はしていませんが、物欲は尽きません。欲しいと願うこと自体は、自由ですから。
で、今回のターゲットは「竿」です。
それも、これまで一本も所持していなかった「海上釣り堀専用ロッド」。
なぜ今、海上釣り堀なのか。 それは以前の記事でも触れた通り、この冬、私が本格的にこのジャンルに挑戦したいと燃えているからです。

「関西つり堀KINGバトル」の衝撃
きっかけは明確でした。 海上釣り堀のエキスパートたちが集い、頂点を決める「関西つり堀KINGバトル」。この熱い戦いを取材で目の当たりにし、私のこの釣りに対する認識はガラリと変わりました。
参加者たちのあの一挙手一投足。一瞬のアタリを逃さない集中力。 正直、今の私が彼らのようなエキスパートを目指せるかと言えば、それはまだ先の話です。今冬の私の目標は、あくまで「釣果5尾(あわよくばツ抜け)」。
「たかが5尾、道具なんて何でもいいのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、上手い人の釣りを見れば見るほど、思い知らされるのです。「専用の道具があるからこそ、あのアタリが取れるのだ」と。
ま、厳密に言うと、自己満足もありますが、「使ってみたい」。これが本音です。
なぜ「さぐり釣り(脈釣り)」用なのか?

海上釣り堀には「マダイ用」「青物用」など様々な竿があります。本来なら2本揃えて使い分けるのがセオリー。しかし、懐事情的に一気に2本は不可能です。
そこで、私が導き出した答えが「さぐり釣り(脈釣り)用の竿」でした。
KINGバトルの会場を見渡しても、ショートレングスの竿で足元やネット際、イケスの角を丁寧に探るスタイルが圧倒的に多い。 何より、軽量なベイトリールと組み合わせたタックルは、操作性が抜群に良いのです。
感度重視: 繊細な穂先で、居食いする魚のアタリを可視化できる。
手返し: 短いので取り回しが楽。
ゲーム性: 「釣れた」ではなく「掛けた」感覚が強く、間違いなく楽しい。
マダイはもちろん、不意の青物にも対応できるポテンシャル。私の最初の相棒は、間違いなくこのタイプです。
迷いに迷って辿り着いた「至高の3本」
「どうせ買うなら、遠回りしたくない」 初心者が陥りがちな“安物買いの銭失い”を避けるため、今回は最初からハイスペックモデルに狙いを定めています。
現在、私の脳内会議で激しいプレゼン合戦が繰り広げられているのが、この3本です。
1. ダイワ|クラブ ブルーキャビン メタルチューン

さぐりづり S-350B
「感度」という言葉を聞くと、真っ先に頭に浮かぶのがこの竿。 最大の魅力は、やはり「SMT(スーパーメタルトップ)」の搭載でしょう。
海上釣り堀の魚は、冬場になると特に食いが渋くなり、アタリが微細になります。そんな時、目感度だけでなく「手感度」でも情報を伝えてくれるこの穂先は、私のような経験の浅いアングラーにとって最強の武器になるはず。「アタリがあるのに掛からない」という地獄から救い出してくれそうな一本です。
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2. シマノ|シーリア エクスチューン ベイトサグリ ZM

MH 300-350
シマノの技術力が詰まった、海上釣り堀専用のさぐり釣りロッド。 個人的に惹かれているのは、その「トータルバランス」と「ズーム機能」です。
海上釣り堀ロッドとしては初採用となるスパイラルXコアを搭載しており、魚を掛けてからの安心感が段違い。青物が掛かっても、ロッドが仕事をして浮かせてくれる。そんな信頼感がにじみ出ています。そして、ロッドの長さを50cm伸ばせるズーム機構を取り入れることにより、攻略可能な範囲が広がります。
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3. がまかつ|海上釣堀 アルティメイトスペック(攻めさぐり)

攻めさぐりB(3.3m)
がまかつのフラッグシップ、「海上釣堀 アルティメイトスペック」。 その中でも私が震えたのが、「攻めさぐり B(ベイトモデル)」です。
開発に携わったエキスパート・林 賢治氏が「マニュアル車のような操作が要求される」と語るこの竿。 オートマチックに魚が掛かる竿ではなく、釣り人が積極的に誘い、掛けにいくための攻撃的なロッドです。
特筆すべきは、PEライン使用によるその変態的なまでの感度。 魚がエサを吸い込む前の「ピクリ」というアタリの、さらにその前の「ピ」の段階の微細な揺れさえも捉えるとのこと。体感してみたい……。
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行きたい海上釣り堀のリストは溜まる一方。釣ったことのない魚種もまだまだいます。 この冬は、新しい相棒と共に忙しくなりそうです。
皆さんも、冬のボーナスの使い道、決まりましたか? 現場でお会いしたら、私がどの竿を持っているか、ぜひ答え合わせをしてください(笑)。

























