人によっては、もう釣り納めの時期。
今年1年お世話になったスピニングリール。仕舞ってしまうその前に、確認してほしい箇所がある。
ラインローラー、回っていますか?

それが「ラインローラー」。巻き心地や異音など、ギアではなくラインローラーが原因になっていることがある。
それほど重要なパーツだが、意外と見落としがちな釣り人が多いように感じる。
ラインローラーが劣化すると何が起きる?
①糸ヨレが急増する
ローラーが回らないと、PEラインが“擦れて”巻かれる。
これが蓄積すると、巻き上げのたびにラインがねじれて、トラブルが増える。
②高切れのリスクが跳ね上がる
ローラー外周に塩や砂が固着すると、ラインに傷が入りやすくなる。
弱った部分が一気に切れ、魚が掛かっていない場面でも高切れが起きる。
③巻きが重くなる
抵抗が増え、巻き心地がザラついたり、異音が鳴ったりする。
メンテ方法
①真水で洗う(釣行後が好ましい)

シャワーの弱い水流で表面の塩分や汚れを流す。
強い流水は内部まで水が入り、逆にベアリングを痛める可能性があるのでご注意を。
②ローラーを回して“重さ”を確認
軽く回るかどうかで状態がすぐに分かる。少し引っ掛かるなら、塩噛みが進んでいるサイン。
指で回しづらい場合は、輪ゴムが便利だ。
③必要なら1滴だけ注油


オイルの入れすぎは厳禁。1滴で十分だ。
④固着しているなら交換
上記で違和感があり、どうしても改善しない場合は交換のタイミング。ベアリング、ローラーだけの交換は意外とカンタンなので、ぜひチャレンジしてみて欲しい。
小さいパーツだが役割は大きい
ラインローラーは小さなパーツだが、リールの性能を左右するほど重要。
ここがスムーズに動くだけで、
・糸ヨレ激減
・高切れ防止
・巻き心地改善
と、釣りが確実に快適になる。
年末はリール全体の大掃除より、まずラインローラー1か所だけでもチェックしておきたい。

























