釣り場に向かう車の中、「あれ、なんか忘れてないか?」と不安になること、ありませんか?
竿やリールはもちろんですが、記者にとって「これを忘れたら、不安でしかない」と言っても過言ではないアイテムがあります。
それは「偏光グラス」です。
水中の魚や地形を見るための「攻めの道具」であると同時に、フックや紫外線から目を守る「守りの道具」。今回は、エギングにハマって早20年以上、さまざまなギアを見てきた記者がたどり着いた、現在の“3代目相棒”について少しだけ語らせてください。
「見えればいい」だけじゃない。重視したのは“着け心地”
記者が偏光グラスの重要性に気づいたのは、エギングを始めた20年以上前のこと。そこからずっと愛用してきましたが、数年前に新調したのが現在の3代目です。
選んだのは、ティムコ(TIEMCO)の「サイトマスター ウルティモプラス ブラック」。

実は私、普段はコンタクトレンズで生活しており、メガネをかけ慣れていません。そのため、合わないグラスだとこめかみが痛くなったり、ズレが気になってすぐに外したくなってしまうのが悩みでした。
そんな時に出会ったのが、「サイトマスター史上最高のベストセラーモデル」というキャッチコピーを持つこのモデル。
「ベストセラーには理由があるはず」と思い試してみると、そのフィット感に驚きました。 特にテンプル(つる)の部分が絶妙なカーブを描いていて、顔を優しく、でも確実にホールドしてくれるんです。ガラスレンズ特有のクリアな視界を持ちながら、重さをほとんど感じさせないバランス設計。

絶妙な6カーブ
「あ、これなら一日中掛けていられる」
そう直感したのが、購入の決め手でした。
川釣り師に教わった「イーズグリーン」の凄み
フレームが決まれば次はレンズ選びですが、ここで先輩アングラーのアドバイスが効きました。
「川の釣りをするなら、絶対にイーズグリーンがいいよ」
記者は渓流やアユ釣りなど、川の中を歩く釣行も多いのですが、先輩の言葉通り「イーズグリーン(TALEX)」を選んで大正解。
このレンズの真骨頂は、薄暗い時間帯や、木々が生い茂ってシェード(日陰)になった場所での視認性です。水の中が驚くほど明るく見え、ボトムの石の色や形状がくっきりと浮かび上がります。
正直、このレンズを通した景色を知ってしまうと、もう裸眼で川を歩くのは怖くて無理……となってしまうほど。今では安全確保のためにも手放せない存在です。

道具を愛でる時間も、釣りの一部
相棒として長く付き合うためには、メンテナンスも楽しみの一つ。
付属のハードケースもしっかりしていて安心感がありますが、記者が個人的に気に入っているのがオプションのクロス。柔らかいマイクロファイバーにフッ素加工が施されていて、これで拭くとレンズがピカピカになります。

オプション品のレンズクロス ミクロフッソ
釣行後、汚れを拭き取りながら「今日もありがとう」とつぶやく。そんな時間もまた、釣りの楽しさだと思うのです。
偏光グラスは、単なるアクセサリーではなく、釣果を左右し、身を守るための最重要ギアの一つです。
数ある偏光グラスの中から、自分の顔の形、釣りのスタイルにピタリとハマる一本に出会えた時、釣りはもっと快適で、もっと奥深いものになります。
もし、今のグラスにしっくりきていない方、あるいはこれから導入を考えている方がいれば、ぜひ「掛け心地」と「レンズカラー」にこだわって選んでみてください。きっと、水中の世界が変わって見えるはずですよ。


























