冬の高級魚、キンメダイにアカムツ(ノドグロ)、アコウダイなど。 美味しい深場の魚には、なぜか「鮮やかな赤色」をした魚が多いと思いませんか?

お祝いの席やスーパーに並ぶ姿は華やかで美しいですが、ふと疑問が湧きます。 「あんなに派手な赤色だと、海の中で目立ちすぎて外敵にすぐ食べられちゃうのでは?」
実は、あの派手な赤色こそが、深海という過酷な環境で生き残るための「最強のステルス迷彩」だったのです。 今回は、釣り人が知っておくと釣果にも繋がるかもしれない、魚の色と光の不思議なお話です。
海の中は「青」だけの世界
この謎を解くカギは、「光の届き方」にあります。
太陽の光には虹の7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)が含まれていますが、水の中に入ると、色によって届く深さが変わります。
・青い光: エネルギーが強く、海底深くまで届く。
・赤い光: エネルギーが弱く、水に吸収されやすいため、水深10mほどで消えてしまう。
つまり、キンメダイたちが暮らす水深200m以深の世界は、赤い光が全く届かない「青一色の世界」なのです。
私たちがリンゴを赤く感じるのは、リンゴが「赤い光を反射」しているからです。 では、「赤い光が存在しない場所」に、赤い魚がいるとどう見えるでしょうか?
反射する光がないため、その魚は「黒(または限りなく黒に近い灰色)」に見えるのです。

青暗い深海の世界において、黒い物体は闇に溶け込みます。 人間から見ればド派手な赤色のキンメダイも、深海においては「闇に紛れる黒い忍者」。 外敵から身を隠し、また獲物に気づかれずに近づくために、あの色はこれ以上ないほど合理的な「迷彩服」として機能しているのです。
【釣り人への応用】深場の「赤金」ルアー、魚にはどう見えてる?

この理屈を知ると、普段使っているルアーへのイメージも変わります。 ジギングやタイラバでド定番の「赤金(アカキン)」や「レッドヘッド」などのカラー。
これらを深場で使った場合、魚の目には「鮮やかな赤」としては映っていません。 おそらく、「シルエットがくっきり出る黒っぽい色」として認識されています。
・グロー(夜光): 自ら光るので、魚にも「光」として見える。
・ケイムラ(紫外線発光): わずかに届く紫外線に反応して「青白く」光る。
・赤色: 周りの青い海に対して、「濃い影」として存在感を放つ。
「今日は赤色が当たってるな~」という日は、魚が赤色そのものを好んでいるのではなく、「はっきりとしたシルエットの明滅」に反応しているのかもしれません。
陸の上ではあんなに鮮やかで「おめでたい色」のキンメダイ。 しかし彼らにとってその赤色は、厳しい自然界を生き抜くための「闇のクローク」でした。
次に真っ赤な魚を釣り上げた時や、美味しい煮付けを食べる時は、 「この派手な赤色が、海の中では真っ黒だったんだなぁ…」 と想像してみてください。いつもの魚が、ちょっと違って見えてきませんか?
そんな「深海」に挑むアングラーを支える、ビーエムオージャパンの技術力
水深数百メートル、光も届かない深海の世界。 そんな過酷なフィールドに潜む巨大魚や高級魚に挑むには、リールやロッドだけでなく、それらを動かす「電源」にも並外れたパワーが求められます。
実は、ボート用品やバッテリーでおなじみの「ビーエムオージャパン」が、そんな深海仕様のモンスタースペックなバッテリーを手掛けているのをご存知でしょうか?

出典:ビーエムオージャパン
一般的な電動リール用バッテリー(14.4V程度)とは一線を画す、「25.2V」という圧倒的な高電圧。 これは、業務用や超大型の24V仕様電動リールを唸らせ、深海から重たい仕掛けと魚を強引に引き上げるための、まさにプロスペックなパワーソースです。
「BMOって、こんなガチな深海用バッテリーも作っていたんだ!」と驚かれる方も多いかもしれません。 船やボートのアイテムだけでなく、こうした「極限の釣り」を支える本気の技術も、ビーエムオージャパンは持っているのです。
もし港で、巨大な電動リールにこのバッテリーを繋いでいる釣り人を見かけたら、それは深海のロマンを追いかける本気のアングラーかもしれませんね。
ビーエムオージャパン公式「リチウムイオンバッテリー25.2V 16.5Ah」の詳細ページはこちら

























