若狭湾は、11月中頃から小さなマイカ(ケンサキイカ)の群れの目撃情報があり、ついに秋イカが回遊してきたかと思ったのですが、それ以降は釣果情報は聞こえてこず…。
秋イカを待つうちに、冬になってしまいました(笑)。
現在、多くのイカ釣り遊漁船はタルイカ狙いで出船しており、タルイカメタルの釣果は上々のようです。
釣れていない内に道具立てについて考えてみよう!
さて、今回はイカメタルで使用する「ベイトリール」についての、私自身のこだわりを紹介したいと思います。
イカメタルで使用するリールとして象徴的なのが、小型のカウンター付きベイトリールです。
リールに付いているカウンターが正確な水深を示してくれます。
船上でも、「何mで釣れてますよ~」とアドバイスをもらえることも多く、誰でも釣れているタナにピタリと合わせやすいです。
また、液晶画面にバックライトが付いており、夜間も見やすくなっている機種や、液晶が大きく数字が見やすい機種もありオススメです。
リール選択で最も重要なのは「ギア比」
イカメタルで使用するベイトリールにおいて、最も重要なポイントはズバリ、「ギア比」です。
一般的にリールは、ローギア、ノーマルギア、ハイギアの3種類に大別され、タイラバモデルがローギア、オールマイティモデルがノーマルギア、ライトジギングモデルがハイギアとなっていることが多いです。
その中でも、イカメタルにおいてオススメなのは、ローギアorノーマルギアモデルです。
ハンドル1回転で約60~70cmぐらい巻き上げができる物が使いやすいと思います。
早いテンポで広範囲を攻めたい方なら、ハイギアモデルでもよいのですが、巻き上げ途中のイカの身切れや追い乗りで2点掛けを狙う際のことを考えると、あまりオススメできません。
一方、裏技としてハイギアモデルでも、糸巻き量を減らすことで、巻き上げ長を抑えることができます。
実際、私は1回転80cmのダイワのキャタリナICを使用していますが、糸巻き量として1号200m巻けるリールに対して、下巻きなしで0.6号を200m巻くことで1回転70cm程度に抑えています。
また、ハンドルをロングタイプのダブルハンドルに交換すると、ゆっくりとした巻き上げもストレスなく行えると思います。
次点で重要なポイントは、カウンター付きのベイトリールであっても、カラー分けされた糸を使うこと
大変便利なカウンター機能ですが、高切れを繰り返すことによって、誤差が生じることがあります。
これを修正する際に、色が単色の糸だと糸残量が正確に分かりにくいため、糸を新品に交換せざるを得ないということもあります。
10m毎に色がかわるPEラインであれば修正処理も容易で、糸も長く使用できます。
スルメイカの時期なら電動リールもアリ!
最後に、ベイトリールで考えられるのは、電動巻き上げタイプのリールですね。
釣れるタナが深いスルメイカ(ムギイカ)の時にはオススメしたいです。
ほかのイカに比べて、身の硬いスルメイカは身切れも少ないので、ガンガン巻き上げてこれます。
一方で身の柔らかいケンサキイカでは、本当に身切れすることが多く、オススメできません。
ケンサキイカは、手巻きで丁寧に巻き上げてください。
なかなか回遊のない若狭湾のマイカ。
「来ない来ない」と言っているうちに、ヤリイカの季節になってしまいそうです(笑)。
ヤリイカはマイカよりも脚が短い分、繊細なやり取りが要求される場合が多いです。
ぜひこの機会に、道具立てから見直してみると、釣果アップにつながりますよ。