家族に「釣りに行ってくる」と言って、必ず帰るために。アユ釣り師が今年買うべきアイテム

清流に立ち込み、銀鱗の舞うアユと戯れる夏。 私たちアユ釣り師にとって、これほど心が躍る季節はありません。 美しい景色、冷たい水の感触、そして強烈な引き。

自然と一体になれる素晴らしいアクティビティですが、私たち釣り人は、心のどこかで「ある恐怖」を感じながら竿を握っているのではないでしょうか。

それは、「もし、ここで転んで流されたら」という恐怖です。

川は、思ったよりも優しい場所ではない

海釣り、特に船釣りにおいてはライフジャケット(救命胴衣)の着用が義務化され、堤防釣りでもその意識は浸透しつつあります。しかし、アユ釣りに関してはどうでしょうか。

見渡す限り、着用している人はほぼいません。「浅いから大丈夫」「自分は泳げるから」 そう思っていませんか?

実は、この記事を書いている私自身、泳ぎには全く自信がありません。 流れの速い瀬の中で石に足を取られ、ヒヤッとした経験は一度や二度ではないのです。万が一、転倒して本流に流されたら……。特にウェーダーを着用している時には、そんなことを考えると背筋が凍る思いがします。

実際に、毎年のようにアユ釣り中の水難事故は発生しており、その多くが「ライフジャケット未着用」であるという現実があります。

「自分の身は自分で守る」ための選択肢

近年、こうした事故を防ぐため、アユ釣りにおいても救命胴衣類の着用を推奨する動きが強まっています。

「でも、アユ釣りの繊細な動作の邪魔になるのでは?」 「暑いし、格好悪い」

そんな懸念を持つ方も多いでしょう。しかし、2026年の春、その常識を覆すかもしれないアイテムが、シマノとダイワからリリースされます。

それは、従来の「救命胴衣」という仰々しいイメージではなく、アユ釣りのパフォーマンスを維持したまま「浮力」という安心を手に入れるための提案です。

1. シマノ:着ていることを忘れる「浮力」

リミテッドプロ ガードベスト(VE-58ZZ)

まず注目したいのが、シマノから2026年3月に登場する新しいガードベストです。 一見すると、いつもの高機能なアユベスト。しかし、その内部には「浮力補助材」が巧みに組み込まれています。

このベストの凄いところは、「浮くこと」と「釣ること」を両立させている点。 従来のライフジャケットのようなかさばり感はなく、ポケットの容量も、ロッドを操作する腕の動きも、これまで通り。股ベルトをしっかりと締めて着用すれば、万が一の落水時でもベストが浮き上がり、体を支えてくれます。

浮力材以外はノーマルベストと変わらない仕様

シマノ公式「リミテッドプロガードベスト [VE-58ZZ]」の詳細ページはこちら

2. ダイワ:愛用のベストはそのままに「安心」をプラス

DF-2520FD ショートライフジャケット(ネックタイプ手動膨脹式)

「今のベストの収納力や使い勝手は変えたくない」 そんなこだわり派のアユ釣り師には、ダイワの提案するスタイルが最適解かもしれません。

ダイワから新登場するのは、既存のアユ釣り用ベストの上から装着できる、手動膨脹式のショートライフジャケットです。 首周りにフィットするネックタイプで、アユ釣りの繊細なロッド操作や、ベストのポケットへのアクセスを一切邪魔しません。

特筆すべきはそのコンパクトさと、熱中症対策用のフーディー機能が追加された点。 通常時は空気の入っていない状態なので、ただフードをかぶっているだけの感覚。しかし、万が一の落水時には「引き手」を引くことで瞬時に気室が膨張し、頭部を水面より上に確保してくれます。 また、国土交通省の型式承認品(小型船舶用浮力補助具TYPE-G)としての信頼性も確保。

フードは内側の専用ポケットに収納もできます

ダイワ公式「DF-2520FD ショートライフジャケット(ネックタイプ手動膨脹式)」の詳細ページはこちら

安心は、最高の釣果につながる

これらは、国土交通省の型式承認を受けた「完全な救命胴衣(TYPE-Aなど)」ではありません。あくまで「浮力補助材」入りのベストや、補助的な安全装備という位置づけです。そして、決して安い買い物でもありません。

しかし、「自分は守られている」という安心感は、釣りの集中力を高めます。 足元の不安が消えれば、あともう一歩、憧れのポイントへ足を踏み出せるかもしれない。

2026年のアユ釣りシーズン。 私は、自分の命のため、そして家族を悲しませないために、この新しい相棒と共に川へ入ろうと思います。

まだ着ていないあなたも、今年から「安心」を身に纏ってみませんか? それが、長く釣りを楽しむための、一番の近道なのですから。

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