シマノから、2026年新製品情報が解禁。
ロッドやリールといった主力製品が数多く発表される中、とりわけ「主役級」として注目されているのがこのアイテムだ。
オシアリミテッドプライヤー


出典:シマノ
たかがプライヤー、されどプライヤー。
今回発表された「オシアリミテッドプライヤー」は、シマノが誇る金属加工技術を余すところなく注ぎ込んだ、オフショア用プライヤーのフラッグシップモデルだ。その価格、なんと39,800~42,100円(税別)。
その製造工程は、まさにリールそのもの。 リールと同じ製造現場にて、フルマシンカットで生産されている。一般的なプレス加工では成し得ない、高精度な噛み合わせと美しい造形美は、道具にこだわるアングラーの所有欲を強烈に満たしてくれるはずだ。
「一生モノ」に相応しいスペック
外観の美しさだけでなく、機能面も「一生モノ」に相応しいスペックを誇る。
まずは、特殊なカム構造を採用した「パワーブースター機構」だ。
ハンドル部の入力に対し、先端部リングオープナーで4倍、中央部で6倍のパワーで開閉が可能。加えて、リングオープナー部の開閉ストロークを、より精密にコントロールできる。

これにより、クロマグロやGT狙いで使用される超大型スプリットリング(#9〜11H)であっても、スムーズな開閉が可能となったそうだ。

リングオープナーは先端(#3〜8対応)と中央(大型対応)の2箇所に配置された「ダブルリングオープナー」仕様。二股の新機構により、リングの隙間にスムーズに入り込む設計となっている。
まずはこちらの画像をご覧いただきたい。

画像はシマノインストラクター・田代誠一郎氏が同一期間、同一条件下で使用したサンプル。明らかに、右の製品は錆びていないのが見て取れる。
お察しの通り、右のプライヤーが、今回紹介している「オシアリミテッドプライヤー」。
表面コーティングだけに頼るのではなく、素材そのものの耐食性を追求した新コンセプト「RUST RESIST(ラストレジスト)」によるもので、その耐錆基準はリールと同等とも。
PEラインはもちろん、切断が困難なザイロン素材もスパッと切断可能。

従来の1軸構造に比べ、ねじれに対する剛性が向上。#7/0クラスのフックもしっかり掴める。


プレスの力で、太軸フックのバーブでも綺麗に潰すことが可能。キャッチ&リリースをスムーズに。
アフターサービス対応。「一生モノ」たる所以

パーツ交換やオーバーホールに対応しており、長期にわたって相棒として活躍する。
シマノインストラクター絶賛

このリミテッドプライヤーをシマノさんで作ってほしいとお願いしたのは約15年前になります。試行錯誤の末にやっと完成しました。従来のプライヤーは錆びに弱いという欠点がありました。そこでシマノならではの金属加工技術で、錆びに強く、さらにプライヤーとしてのその他の性能もブラッシュアップしたものができないかと思い、開発チームに提案したのです。
まず、錆びに強いというのは絶対条件。さらに大小さまざまなスプリットリングに対応すること。自分はいろいろな釣りをし、オフショアではGTやヒラマサなどの大型魚を狙いながら、その合間にライトな釣りを行うこともあります。そのような時、ひとつで大小さまざまなスプリットリングを扱えるのがベストです。そして特に大型のスプリットリングの作業を行いやすいことが大切です。
大型のスプリットリングに軸の太いフックやルアーを装着するのは大変です。力任せに開いて手を滑らせれば、フックが手に刺さるなど危険な場合もあります。また逆に開きすぎると、スプリットリングが戻らずに隙間を生じてしまう。この“開き加減”が難しいのですが、このプライヤーは中央にあるリングオープナーで挟むことで、軽い力で大型スプリットリングを開くことができ、ちょうど良い開き具合に調整しやすいのです。
またラインカッター部は、どんな太さのPE、リーダーでも抜群の切れ味。握りやすさも追求しました。加えて、先端が長く軽いプライヤーは狙った場所に定まりにくいのですが、全体の重量バランスも考え、適度な長さで先端部分に重量を持たせることで、リングもフックも素早くしっかりとつまむことができます。バーブレスホールによるカエシを潰す作業も簡単に行えます。
これらを備えていることで、さまざまな作業を早く行うことができます。今までにない、多くの方が大絶賛するプライヤーだと思っています。
出典:シマノ

このプライヤーの性能を一言で表すと「パーフェクト」です。まず軽い。持っただけで軽さを感じます。また、使用する時の握った感じも軽いです。テコの力によって、力を入れなくても大型のスプリットリングを簡単に開くことができ、スムーズにルアー交換、フック交換が行えます。さらに小さいスプリットリングにも対応します。また、ラインカッターはPEライン、リーダーともによく切れます。テストで切れ味の持続性は非常に長いと感じました。
そして、今回のモデルで特に革命的だと感じたのは、フックのカエシを潰してバーブレスにできる「バーブレスホール」です。これには衝撃を受けました。これまではプライヤーの先端でカエシを潰していましたが、穴にフックの先を通してプライヤーを握るだけで、簡単にカエシを潰せます。ヒラマサキャスティングで使用する太軸のフックでも、“これでカエシが潰れたの?”と感じるほど、力を必要とせずに作業が行えます。しかもとてもキレイに潰せるのです。女性でも子どもでも簡単にできます。
また、ボディ全体の強度が高いことも実感しました。自船(サンライズ新海)で2ヶ月ほど、多くのお客様のルアー交換、フック交換、ラインカットなどで使い続け、さらに船上の外に出したままでしたが、使用感は全く変わりませんでした。あまりに過酷な環境、使い方ゆえに従来のプライヤーだと数か月でサビや固着、本体の歪みなどで潰れてしまうのが当たり前。ところがオシアリミテッドプライヤーは錆びもなく、バネがダメになるといったこともありません。かっこいいデザインも気に入っています。非常に洗練されたプライヤーだと思います。
出典:シマノ

このプライヤーは、魚からフックを外す際の操作性が非常に高いです。自分の場合、プライヤーはリングオープナーとしての役割と、魚からフックを外す作業の両方をこなせることが必要だと考えています。これまで、パワープライヤーとミニリングプライヤーの2つのモデルを用途に応じて使い分けてきましたが、リングを開く、ラインをカットする作業はスムーズに行えるものの、フックを外す作業では魚が暴れた時にフックを離してしまうことがありました。
しかし、オシア リミテッドプライヤーは先端の面積が広いことでフックを捉えやすく、さらにテコの力を活かした構造で軽い力でもしっかりと挟み込めます。フックを強力にロックできることで、より安全に魚からフックを外すことができるのです。また、リングオープナーが先端と中央の2箇所に設けられており、リングサイズに関係なく1本で幅広く対応できる点も優れています。
大型魚相手のジギングでは強いリングを使用しますが、中央部のオープナーはより挟み込む力があることで、バネの力が強いリングでも容易に開くことができます。先端のリングオープナーは小型から中型まで対応します。ただし、SLJなどで使用する細い線径のリングの場合、軽い力で強く挟み込める性能ゆえに、握り加減によっては開きすぎてしまうことがあるため、軽めに握るといった慣れが必要だと感じています。
また、タングステン製のラインカッターの切れ味も秀逸で、アシストフック作りのアシストラインのカットにも対応します。さらに、長く使用して切れ味が落ちた場合でも、ラインカッター部を交換できる点は、従来のモデルにはなかった大きな利点です。
出典:シマノ
カラーラインナップ

| 品番 | カラー | 寸法(mm) | 本体価格(円) |
|---|---|---|---|
| UD-211Z | オシアネイビー | 50×178×22 | 42,100円 |
| UD-211Z | シルバー | 50×178×22 | 39,800円 |
価格は4万円超え(予価)と決して安くはない。しかし、買い替えのいらない耐久性と、リング交換のストレスから解放される快適さは、本気のアングラーにとって価格以上の価値となるだろう。
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