【つり堀KING直伝】冬のマダイ・ソイ・サーモンはこう釣る!関西つり堀KINGバトル覇者・梶谷幸輝の「思考と技」を完全公開

「記者冥利に尽きる」とは、まさにこのこと。

先日、「関西つり堀KINGバトル2025」で見事優勝を果たした梶谷幸輝さん(以下、梶谷KING)と、海上釣り堀へプライベート釣行に行ってきました!

舞台は大阪・谷川の「海上釣り堀オーパ!!」さん

海上釣り堀オーパ!!の詳しい情報を見る

当日は取材というよりも、私(記者)が梶谷KINGの隣でレクチャーしてもらいながら釣りをし、あわよくばその極意を盗んでしまおう…という贅沢な一日。私の目標である「5尾」には惜しくも届きませんでしたが、隣で見せつけられたのは「KINGは一投ごとに、ここまで考えているのか」という衝撃の事実でした。

その時のレポートはコチラ!

つり堀KINGに「5尾釣らせてください」と頼んだら、まさかの結末に震えた件【海上釣り堀オーパ!!】

1999年生まれの、まさに若きホープ。2025年つり堀KINGの梶谷幸輝さん

「釣れない時間」を作らない。常に思考を止めない。

そんな梶谷KINGが、当日の釣行後に明かしてくれた「冬の海上釣り堀攻略のプロセス」。これを私だけの秘密にするのはもったいない!ということで、今回は特別に「KINGの技」を包み隠さず公開します。

特に、これから春にかけての「サーモン攻略」は必見です。これを読めば、次の釣行が変わりますよ!

① マダイ狙い|季節で変える「最初の一手」

マダイ釣りにおいて、梶谷KINGは「釣り堀のタイプ」と「季節(水温)」で明確に戦略を変えていました。

基本のセオリー(高活性時・モーニングあり)

朝イチに放流(モーニング)がある釣り堀(オーパ!!さんや水宝さんなどは前日に放流)では、「ダンゴ(バラケ系・煙幕系)」からスタートします。

比重が重い: 素早くタナに届く。
寄せ効果: バラケたダンゴや、掛かった魚が吐き出したダンゴがマキエとなり、次の魚を寄せる。
手返し: 針から外れにくく、効率よく釣れる。

反応がなくなってきたら、そこで初めてエビやササミなどの「生エサ」へローテーションします。

また、前日放流がない釣り堀(辨屋さんなど)では、マダイよりも先に青物の反応を見ることから始めるそうです。

冬のセオリー(低活性時)

しかし、今回の釣行のような「冬」は別です。

梶谷KINGはいきなり「生エサ」からスタートしました。その理由は明確です。

梶谷KINGの思考

「冬の低水温期は活性が低く、ダンゴの集魚力だけでは魚が寄ってきにくいんです。また、ダンゴをつついても食い込まないことが多い。だからこそ、最初から食い込みの良い『生エサ』を入れて、確実に拾いにいきます」

「朝イチ=ダンゴ」という固定観念を捨て、その日の状況(水温・活性)に合わせて「一番食い込みやすいエサ」を選ぶ。 これがKINGの流儀です。

KING特製の「黄色いエビ」

② クロソイ攻略|「生きていないエサ」をどう食わせるか

モーニングタイムが落ち着いた頃、次に狙うのはクロソイ。

クロソイは雑食ですが、「生きているエサ」「魚系のエサ」への反応がすこぶる良い魚です。

・ウグイ
・アジ
・シラサエビ

これらを目の前に落とせば、反射的に食ってくることが多いターゲット。しかし、この日は急激な冷え込みで、生きたウグイやシラサを落としても反応が渋い状況でした。

そこでKINGが取り出したのが「キビナゴ」。

ですが、ただ落とすだけではありません。

【KINGのテクニック:死にエサに命を吹き込む】

キビナゴは下アゴから鼻に向けて針をセット

自然な落下: 違和感を与えないよう、フワッと自然に落ちていくように演出。
誘いの調整: 激しく動かすと嫌がって逃げたため、優しく、かつ「生きているように」誘う。

「同じキビナゴでも、誘いの強弱で食う・食わないがはっきり分かれる」とのこと。それでも食わない奥の手として「生きているシラサエビ」を投入するそうです。

③ サーモン攻略|4つの分類と「ノーシンカー」の極意

今回、最も衝撃を受けたのがサーモン(トラウトサーモン)の攻略法です。

オーパ!!さんのサーモンは大型で警戒心が強いため、KINGは「完全ノーシンカー(オモリなし)」を選択。

さらに、KINGは水中のサーモンの反応を見て、個体を以下の4タイプに分類していました。

タイプ 特徴
Type 1 生きエサ(シラサ)、自然落下の死にエサ、両方に反応する
Type 2 生きエサにしか反応しない
Type 3 自然落下の死にエサにしか反応しない
Type 4 何も反応しない(無視)

この分類に基づき、実際に釣り上げた3尾のプロセスが凄まじいものでした。

1尾目:リアクションで食わせる(Type 2狙い)

朝イチ、シラサエビ(ノーシンカー)を使用。見には来るが見切る状況。

そこで、「シラサとサーモンの頭が正面衝突する軌道」にコントロール。シラサが驚いて「ピョン!」と跳ねた瞬間、そのリアクションに反応させて口を使わせました。(図解A)

2尾目:見えないように止める

同じくシラサを使用。タナまで沈め、サーッと横に誘って追尾させる。

食う直前、「針と糸がサーモンから見えない角度」でピタッとエサを止め、違和感を消してバイトに持ち込みました。(図解B)

※イラストはイメージです

3尾目:マキエ効果を使った「合わせ技」(Type 3狙い)

日が昇り、シラサへの反応が低下。赤エビ、ササミ、キビナゴ、生ミック(ダンゴ)を1投ごとにローテーション。

「落ちていく生ミック(破片)」を食べているのを確認したKINGは、ここから驚きの技を繰り出します。

【KINGの奥義:ちぎれる赤エビ釣法】

エサ付け: 赤エビを針が見えないように付ける。
仕掛け: 半分くらい、誘うとちぎれそうな付け方にする。
投入: サーモンの60cmほど横(視界に入る位置)へノーシンカーでキャスト。手でラインを送り、ノーシンカーよりもさらに遅く沈下させる。
アクション: タナに到達した瞬間、激しく縦誘いを入れる。
バイト: エサがちぎれて舞い(マキエ効果)、残った針付きのエサを食わせる!

※イラストはイメージです。実際は赤エビの頭と尻尾は取っています

「反応がなくても、サーモンは目が良いのでエサを見ています。1投ごとにエサや落とすスピードを変えるのが正解」とKING。

サーモン狙いでは、オキアミ(生・ボイル)、キビナゴ、シラサなど、色や硬さの違うエサを多種類持っていくことが、釣果への近道だそうです。

「釣ってもらうこと」の難しさと、KINGの矜持

取材後、梶谷KINGはこう語ってくれました。

「シンプルに悔しかったです! 人に釣ってもらうのがこんなに難しいとは…。事前準備が大切と言いながら、釣行前に大切なことをもっとお伝えしておくべきでした。中村さん(記者)の5尾チャレンジ、達成できるまで付き合いますよ!」

自身の釣果を追求するだけでなく、隣の釣り人の状況まで背負い込む。その責任感とあくなき探究心こそが、KINGたる所以なのかもしれません。

今回紹介した「KINGの技」は、これからの季節に間違いなく武器になります。

まずは一つ、次回の釣行で「ノーシンカーでのサーモン攻略」や「冬の朝イチ生エサ」を試してみてはいかがでしょうか?

梶谷KING、ご指導ありがとうございました!引き続きよろしくお願いいたします!

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