瀬戸内の春は、マダイとメバルが代表的な釣り物。どちらも釣ってヨシ、食べてヨシの人気ターゲットです。
その人気2魚種が、1度の釣行で狙える釣り船があるって知ってました?
兵庫県姫路の美里丸は、サビキを使ったマダイ釣りに定評のある船。

船長はサビキ仕かけにコダワリを持ってオリジナルのモノを製作しており、ここへ通うベテランはもちろん、周辺の釣具店ですらも「美里丸なら、船の仕かけを使った方がイイ」と商売っ気なしに絶賛するほど。当日もほとんどの人が、船の仕かけを使っていました。
その美里丸、産卵を終えてメバルの食いが上向いてくるこの時期は、マダイ狙いの比重が高いものの、潮や状況に応じてメバルとの2本立てリレー便で出船しています。今回は、そんな美里丸のマダイ&メバルのリレー便に潜入してきました。
小豆島周辺のサビキマダイ
美里丸では、例年12月から、釣況次第ですが大抵は3月いっぱいまでは小豆島周辺でマダイ狙いで出船。
釣り方はサビキ。エダ間の長い、マダイ用のサビキ仕かけを使います。
この仕かけを、底から指示ダナまで巻き上げるだけ。手順は超簡単です。

▲当日ほとんどの人が使用した、美里丸のオリジナル仕かけ
タックルは、サビキマダイ専用竿に小型電動リール、または手巻きの両軸受けリール。専用竿がなくても、タイラバ用のタックルや、食い込みがよい73調子の船竿も流用できます。
そして、ラインはPE0.8号、オモリは30号統一となっています。

・推奨タックルと仕かけ
竿:サビキマダイ専用竿、またはタイラバ用や73調子の船竿
リール:小型電動リール、または手巻き両軸リール
ライン:PE0.8号
オモリ:30号統一
仕かけ:船宿オリジナル仕かけを推奨
出船前に、中乗りさんの「(寒波で水温が下がって、今は食いが)渋いよ~! アタっても違和感あれば、すぐに放すからドラグはズルズルにしといてね」とのアドバイス。
そんな状況での出船でしたが、どのターゲットでも、まずめ時は食いが立つ時間帯。この日もそうでした。
小豆島北東端沖の40mラインで、開始の合図が出ました。「水深39m、底から10m(巻いて)」と船長。

ほんの数分後、「(感度が)入ってきたよ。しっかり巻いて」のアナウンスがあった直後、右舷前方で「アタッた」の声。そのままスローで巻き続けると、穂先が引き込まれました。

▲ドラグは緩めでやり取りをする、つりそく船釣りクラブの十川氏

上がってきたのは、キレイな40cm級のマダイ。ピンクのギジにヒットしていました。

▲船中ファーストヒットの、つりそく船釣りクラブの十川氏
ヒットパターンを聞けば「超ゆっくり。(エンゲツプレミアム150PGで)巻き速度「0」でアタッた」とのこと。この速度、船中1尾目を釣り上げた十川氏によると「1秒間に20cm以内の巻き」だそうです。
これを見た周りの人も巻き速度を合わせ、電動リールを使っている人も超スロー巻き(フォースマスター300で巻き速度「3」)に。
すると、右舷のトモ、左舷の舳先でも同型がヒットしました。

▲電動リールのスロー巻きでヒットさせた、つりそく船釣りクラブの石田氏

▲「船中1尾目を釣った人が手巻きで超ゆっくり巻いていたんで、電動巻きを超ゆっくりにしたらヒットした」と言う左舷舳先のアングラー
ほかでも「アタッたけど、すぐに放された」、「掛かったけど、(針が)外れた」など、次々と魚からの反応があったことが伺えました。
この後、何度か流し直して、単発ながらもポツポツとマダイが船中に取り込まれていきました。

マダイを上げた人に聞くと、全員が「超ゆっくり」。この日は超スロー巻きが効果的でした。
それでも、日が完全に上がると食いも落ち着き、感度はあるものの、なかなか口を使わない状態に。オモリを握ると「めちゃくちゃ冷たい」と返ってきます。
船はポイントを移動しながら流し釣りを繰り返していくと、潮の動きに変化が出た時に再び時合が到来。
つりそく船釣りクラブの山本氏は長竿に持ち替え、底から大きく誘い上げてはフリーフォールで落とし、すぐに巻き上げ始めた直後にアタリ。これを上手く食わせて、片眼が開くと、同じくチョクリ釣りの「フォールでアタッた」とすぐに2尾目と連続ヒット。

▲チョクリ釣りでマダイを連発した、つりそく船釣りクラブの山本氏

この連鎖は船中に広がり、左舷トモや胴の間でもマダイがヒット。

▲キレイな食べ頃マダイに満足気

▲「前回初めて来た時は小ダイだった」と言う女性アングラーも、当日は食べ頃サイズをゲット
そして、左舷舳先では当日唯一のダブルもありました。

▲終盤にダブルで上げて、マダイ4尾で当日の竿頭のアングラー
家島周辺のサビキメバル
ほとんどの人がマダイをゲットできると、今度は船を家島方面へ走らせてリレーのメバル狙いに。
仕かけはマダイ用から、メバル用のサビキに付け替えます。

▲メバル用サビキ仕かけ
中乗りさんに聞くと、サビキは「カラーは緑と白で、ギジは長めのタイプがイイ」そうで、船内では上の写真の仕かけを販売していました。
メバルの釣り方は、底からオモリを50cmから1mほど上げて、タナをキープ。起伏があるので、その都度底を取り直していくのがよいとのこと。
状況によっては、ゆっくりと竿を立てて誘い上げて下ろすのもよいそうです。

で、メバル狙いは短時間だったものの、船中では28cmを頭に、小さくても25cm前後の型揃いでヒット。

▲つりそく船釣りクラブの柿本さんは短時間で良型メバルを2尾


▲28cmの大型メバル

こちらは全員にヒットとはなりませんでしたが、釣れた人はマダイとメバルの美味な土産になっていました。

▲ガシラもチラホラまじった
翌日以降は食いも復活! マダイよい人2ケタ
乗船した当日はマダイはよい人4尾と、食いは渋めでしたが、気温も上がって穏やかな日となった翌日以降は食いも復活。

▲2月22日のマダイの釣果

▲2月23日のマダイの釣果

▲2月23日のマダイの釣果
よい人ツ抜け前後の数釣りで、本来のサビキマダイの釣れっぷりを見せています。
サビキマダイ&メバル狙いは、3月もまだまだ期待十分。これからはメバルの食いも立ち、両ターゲットともにサビキで型、数の好釣果が期待できそうです。























