たくさんの釣り物に出合える「春」。暖かい春の陽気を感じながらの釣りは楽しいですよね。
そんな春の釣りにオススメしたいのが「春イカ」です。
和歌山県加太から出船している三邦丸では、例年人気の春イカが春を迎えると開幕します。
三邦丸は関西最大級の超大型船で、比較的揺れも少なく、ビギナーでも気軽に楽しむことができる釣り船。船長のほか中乗りも乗船しているので、釣り方のレクチャーや、仕かけが絡んだ時の対応などもバッチリですよ!

超大型船で快適な三邦丸
今回は春イカ開幕に合わせて、その魅力とともにタックルや仕かけ、釣り方を紹介します。
和歌山・加太沖の春イカって何?
和歌山・加太沖で通称「春イカ」と呼ばれるイカは、コウイカのことです。例年2月末から5月頃まで、産卵のため南から北上して加太沖で狙うことができると言われています。
コウイカは甲(貝殻)を持つ種類のイカで、海底付近に生息。見た目はミステリアスながら、その食味は絶品で、しっかりとした歯応えと、ほどよい甘みが特長です。また、タナが底と決まっているので、ビギナーでも釣り方さえマスターすれば、比較的釣果が出やすいので、近年人気の釣りです。
それでは、気になるタックルと仕かけです。
タックル&仕かけ
・ロッド:オモリ負荷30号のバットが強い船竿(イカメタルロッドもオススメ)
・リール:両軸リール
・道糸:PE2号を100m前後
仕かけは主に2つ。
・胴突き仕かけ
胴突き仕かけのエダにエギを付けた仕かけ。
・中オモリ仕かけ
中オモリの先にエギを付けた仕かけ
※オモリは30号統一
仕かけチョイスは好みでOK! その時によってどちらがよく釣れるかはわからないので、どちらの仕かけも用意しておくのがオススメですよ!
三邦丸では、受付所と船で仕かけの販売もしています。どのような仕かけを購入すればよいか分からない人には嬉しいですよね。
この釣りは底付近を狙うので、ポイント次第では根掛かりすることもしばしばあります。なので、必ず予備の仕かけ、エギは持っておきたいですが、なくても船で販売しているので安心。

三邦丸で販売しているエギ(一例)
釣り方
イカ釣りは難しいイメージがあるかもしれませんが、この釣りは意外と手軽です。コウイカは基本的にベタ底にいるので、底付近をしっかりと誘いましょう!
①オモリを着底させて糸フケを取れば、胴突きの場合は捨て糸分、中オモリの場合は1mほどオモリを浮かせて、ロッドを大きくシャクってエギを竿いっぱい分跳ね上げさせる
②竿をゆっくりと下ろしていき、元の位置まで下ろしていく
③エギの水平姿勢をキープさせながら5~10秒ほど待つ
④アタリがなければ、始めの動作に戻る
覚えておいて欲しいことは、「コウイカはベタ底で捕食することがほとんど」だということです。周りの人が釣れているのに、自分だけで釣れない場合は、エギが浮いてしまっている可能性があります。そんな時はタナを取り直しましょう!
コウイカはアタリがほとんど分かりません。シャクった時に乗っていることが多いので、シャクった時に重みが乗っていれば、ラインを緩めずにゆっくり巻いていきます。
焦らず。急がずが大切ですよ!
春イカ攻略のカギを握る「エギ」
加太沖でのコウイカ狙いでマストカラーとなるのは、ピンク系です。このカラーは必ず持っておいてほしいカラー。
今回、筆者は開幕前の試し釣りに乗船してきました。そこで当日、圧倒的にアタッてきたのはオレンジのエギです。

写真のエギを使用していた人は当日竿頭で9ハイ釣り上げていた
また、後半に数を伸ばしていたのはエサ巻きスッテを使用していた人。前半、「あまりアタリがでない」と言っていたが、エサ巻きスッテにかえてからは、よくアタっていました。エサ巻きスッテは、ササミや魚の切り身を使います。この日はサバの切り身が効果アリでした。
三邦丸の2021年の春イカ開幕は3月6日。今期は試し釣りから船中35ハイの日もあって期待は十分です。
春の訪れを、船釣りを楽しみながら感じてみませんか?
暖かい日差しと春イカの心地よい引きが、アナタに春の訪れを感じさせてくれるはずです。