【堤防ルアー釣り入門】道具立て簡単!手軽に始められる堤防の「ショアジギング」「ライトゲーム」「エギング」人気のルアー釣り基礎講座
海釣りでもっともお手軽に始められる「堤防釣り」。
その中でも、特にルアーフィッシングは、タックルセッティング(道具立て)も簡単ですし、エサの用意もいりません。ロッドとリール、ルアーがあればすぐに始められる手軽さで、しかも季節や時間帯に応じて、さまざまなターゲットが狙えるので、堤防釣りを始めてみたい!という人にはうってつけ。
ということで今回は、「堤防ルアー釣り入門」として、4つの釣りジャンルをピックアップ。狙えるターゲット、タックルセッティング、基本的な釣り方などをご紹介していきます!
ショアジギング
ショアジギングとは、オカッパリのジギングを指します。
ジギングとは、メタルジグというルアーを使って、シャクってアクションさせたり、ただ巻きで狙う釣法のこと。メタルジグにもいろんな重さが存在するので、その重さによってマイクロショアジギング、ライトショアジギングなど、呼ばれ方もさまざまです。
ショアジギングの一番の魅力は、メタルジグというシンプルなルアーをキャストするだけで、豪快なファイトの青物やシーバス(スズキ)、美味しいアジやサバ、根魚、タチウオやサワラといった刃物系、また時にはマダイなどがヒットすることも!嬉しいターゲットが釣れてくるところが、人気の秘訣でしょう。
こんな魚が釣れるから、楽しいんです!
ショアジギングのベストシーズンは、春から秋。青物や刃物系など回遊系の魚を狙う場合は、それぞれのターゲットの旬の時期がオススメ。青物や刃物系は、ベイトフィッシュ(捕食対象の小魚)であるイワシなどが接岸する初夏から晩秋になります。
時間帯は、朝まづめから日中、夕まづめ。基本的には日中に狙います。
ロッドは、8~9フィートの、やや硬めのタイプが標準的です。
長さや硬さは使用するメタルジグに応じて選びますが、一般的な堤防でのショアジギングの場合、メタルジグの重さも40gまでで十分なので、これに対応する専用ロッドがオススメです。シーバスロッドやエギングロッドでも代用可能です。
リールは、スピニングリールの3000~5000番。
使用するラインについて。メインラインはPEラインで、リーダーにフロロカーボンラインという組み合わせが一般的。
太さは釣り場によって異なりますが、主に使用するジグのウエイトによって決まります。以下の太さを参考に選んでみてくださいね!
15g前後の軽いジグ…メインライン【0.4~1号】+リーダーが【12~16Lb】
20~60gのジグ…メインラインが【1~2号】+リーダーが【20~40Lb】
ちなみにリーダーの長さはロッドの長さの2/3程度取るのがオススメ。
メタルジグと一言でいっても、大きさ、形、素材、フックのタイプなど、多種多様です。
堤防の水深、潮の速さ、釣りたい魚によってセレクトしますが、「とりあえずコレ!」でオススメなのは、上写真の下の、ナマリの後方重心タイプ。重心が後ろ側なので、飛距離も出ます。また、フックがすでに装着された状態のものでも比較的安価なので、まず最初はこのタイプで試してみるのがよいでしょう。
釣りに慣れてきたら、対象魚や釣り場に応じて、いろんなタイプを投入してみてください。
メタルジグをキャストします。キャストの際は、後方に人がいないか確認してから投げてくださいね。
着水したら、メタルジグをボトム(底)へ着底させます。この時、ラインはフリーにして、指で軽く押さえながら、糸フケが出ないようようにするとよいでしょう。
メタルジグが着底したら、アクション開始。ワンピッチ(1回シャクる間にリール1回転)が基本。中層までシャクり上げてきて落とすのも良し。表層をシャクるのも良し。メタルジグは表層からボトムまで色々な層を探ることができるルアーなんです。
ライトゲーム
ライトゲームとは、軽量なタックルとリグのライトなタックルで楽しむルアー釣りの総称。
対象魚は、人気のアジ、メバル、サバやカマスといった小型回遊魚など。中でもアジの人気は高く、専用のタックルやルアーも数多くあります。
釣れる時期、時間帯は?
アジでいうと初夏から秋がハイシーズン。サビキ釣りで釣果が出ている時期と同じですが、エリアやその年の傾向によってはまちまちです。
メバルは秋から初夏。釣期がちょうどアジと入れ替わるような形になることも多く、年中通して楽しめるのもライトゲームのいいところです。
釣れる時間帯は、基本的には夜がメインで釣りやすいとされています。ただ、近年は日中に狙う釣り人も増えています。魚の回遊があれば期待できるので、ぜひチャレンジしてください!
ライトゲームの特徴は、やはりタックル。1~2g前後という軽いジグヘッドを使用するのが主流なので、キャストするタックルも繊細なタイプがオススメです。
ロッドはアジング、もしくはメバリングの専用がオススメですが、バスロッドのULパワーでも代用は可能。長さは6フィート程度のモノが扱いやすいです。
リールは1000、2000番くらいのスピニングリール。ラインはキャストするルアーによっても変わりますが、アジングであればPEラインの0.3号前後、もしくはエステルラインの0.4号前後がオススメ。
アジもメバルも、基本はジグヘッド&ワームのセットが最もベーシックです。
なぜかというと、シンプルでセットが簡単だから。ターゲットや狙う場所によって、ジグヘッドの種類やワームの選び方もありますが、とにかくアジやメバルが釣りたい!という人には、1.5g前後のジグヘッドに、ピンテール系のワームをオススメします。
アジ、メバルともに、ジグヘッドをキャストして巻いてくるという動作が基本ですが、ポイントは魚がいる層。
中層にいるのか、表層にいるのか。魚のいる層を探ることがまず大事になります。
アジの場合、分かりやすいのが常夜灯周り。そのスポットのどこの層にいるかを探ることが、釣果への近道です。
ジグヘッドはタダ巻きでもOKですが、フォールを織りまぜるとさらにgood!
魚がいれば比較的すぐに反応してくれるので、アタリをうまく掛けていくのがアジングの最大のコツ!
メバルに関しては、中層を狙うのももちろんアリですが、海藻や障害物などに付く習性もあるので、そういったスポットにルアーをキャストして、ゆっくりタダ巻きするのがオススメです。
繊細なアジに対して、メバルはアタリも明確で、引きも強い。表層で捕食しているのが実際に見えることもあるほどアグレッシブなので、楽しめますよ!
エギング
堤防ルアー釣り入門のラストを飾るのは「エギング」。
エギというルアーを使ってアオリイカを狙うのが、一般的にエギングと呼ばれています。
数あるイカの中でも、根強い人気を持つのがこのアオリイカ。見た目がきれいで、何といっても食べて美味しい。
一度釣るとハマってしまう要素がたくさんで、オカッパリで釣ってみたい!という人も多いターゲットの1種です。
エギングのシーズンは、春と秋。春は産卵期で大型が狙えて、秋は新子(しんこ)と呼ばれる小型の数釣りが楽しめます。
時間帯は日中がメイン。夜でも狙えますが、初めてエギングをする人には、アオリイカの追尾などが目視できる日中がオススメです。特に秋のベストシーズンのサイトフィッシング(水面近くまで追尾してきたアオリイカの反応を見ながら釣る)は、視覚的にも楽しめます。
ロッドは8~8.6fのML~Mパワーのエギングロッドが、初めての方には使いやすくてオススメ。
リールは2500~3000番クラスのスピニングリールがよいでしょう。
ラインは0.6~1号のPEラインにショックリーダーとして2~3号のフロロカーボンラインを結びます。
操作のしやすさからも、専用タックルがあればベターです。
エギングで最もキーとなるのはエギ。エギは頭の下側にシンカー(オモリ)が付いたエビのような形が特徴的。水中でロッドを上にあおる動作、シャクりを入れることで左右に飛んでダートします。
シャクるのを止めるとフォール(沈下)します。
ダートでイカに気づかせてフォールで抱かせるというのが、エギングの基本アクション。
具体的には、2、3回シャクって沈める。また底まで落としてシャクる、の繰り返しです。
一般的なエギングで使用されるエギのサイズは2.5~3.5号。そのサイズを意識しつつ何色か多めに準備しておくのもよいでしょう。