釣り人なら、「1度は大物を釣ってみたい」そう思う人が多いのではないだろうか。
そんな大物が、ビギナーでも手軽に狙える釣りがある。それは和歌山・串本のカセで狙う「ブリ」だ。
筆者的にも、ぜひ行ってみてほしい推しの釣りだ。
今回は大島フィッシングの常連、兼崎氏に教えてもらった釣り方などを紹介していきたい。
釣り方をレクチャーしてくれた

大島フィッシングで兼崎氏が釣り上げた11.5kgのブリ
和歌山・串本のカセ
紀伊半島に位置するのが、和歌山県串本町だ。
串本町は本州最南端に位置する町で、大阪市内からは車でおよそ3時間ほどの距離。関西国際空港からだと2時間半ほどで到着する。
温暖な海域で、熱帯と温帯どちらの側面も持っており、多彩な魚が生息している。
そんな串本町のカセでは、通年を通してブリを狙うことができる。
小船(ボート)のこと。アンカーで固定したり、養殖筏に固定する。固定して釣るのでもちろん船舶免許なども必要ないので、ビギナーでも気軽に楽しめる。
イワシフカセで狙う
ブリを狙うのは、イワシフカセと呼ばれる釣り方。仕かけはハリスと針を使用しただけのシンプルな釣り方なので、釣り方とコツさえ覚えれば初心者でも手軽にブリの引きが味わえる。
エサ
串本のカセでブリ狙いで使用するエサは冷凍イワシ。サシエ、マキエともに使用する。マキエはブツ切りで使用し、サシエは食いがよい場合は1尾付け、食いが渋い場合は2、3cm程度のブツ切りにするのがオススメ。1尾付けの場合は背に針を通した後に、腹にもう1度刺し通す。
釣り方
①マキエを撒く
ブリ、メジロは9時までが勝負なことが多い。朝イチでいかにマキエを撒いて、青物を足止めして、食わせられるかなので、しっかりとマキエを撒こう。目安は2時間で10kg前後撒くイメージ。
②タナは底から3~5m上げること
ポイントの水深は40m、ここのブリは底付近にいることが多いので、タナは底から5m上が基本。しかし、日により、タナがかわるので、細かく探っていくことが肝心。
③誘い
1分に1度のタイミングで竿をゆっくりと大きく上げ下げすることが大切。当日も誘った後のフォールで食うことも多かった。
④アワセは竿が舞い込んでから
食い渋いことが多く、居食いもあるので、しっかりと舞い込むのを待ってから大きく合わせる。
⑤やり取り
ドラグは事前にきつく締めて置き、ファイトが始まれば、ゴリゴリ巻き上げよう。周辺には養殖筏のロープなどがあるため、ラインを出されるとバレてしまうので、魚に主導権を握られないようにしよう!
その方向に走られそうでもラインはださない!
群れの回遊次第で狙える大きさがかわるが、10kgオーバーも多数釣れており、期待度は高め。
スリル満点のブリの強引を味わいたい人は、ぜひ行ってもらいたい。
大物の記録更新もできるかもしれないぞ!