
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
3月に入り、ヤリイカメタルも終盤に差し掛かっています。釣果の方は日ムラがあり、よい日に当たると50パイほどの釣果に恵まれますが、悪い日に当たってしまうと1ケタの日もあります。
私は、毎度毎度苦戦を強いられています。また、苦戦する私を見て、ヤリイカ釣りのエキスパートの方や船頭さんには、よくアドバイスを頂きます。
①アタリがあって乗らない時には、仕かけを少し持ち上げて、そのままステイ。それでアタリがなければ仕かけを回収し、スッテのカラーチェンジ!(追わせて乗らなければ、カラーがミスマッチの可能性がある)
②アタリがあって乗らない時は、その場で軽くシェイク。大きく動かしたらダメ! シェイク後のステイで、ズンっと手に重さが伝わる。穂先を見るより手で感じろ(かなり高度なテクニック)。
③とりあえず動かすな。ロングステイで穂先の変化を見逃すな。などなど…。
そして、皆さん、口を揃えて話されるのが「ロングステイ!!」とにかく待て! ということ。
少々不安に思いながら迎えた今回の釣行。西津港の幸翔丸にお世話になりました。着いたポイントは水深64m。潮は穏やかで、15号のメタルスッテで底まで落ちました。
前回の激流ブッ飛び潮釣行のトラウマがあったので、まずは落ち着いて釣りができそうな雰囲気にひと安心(笑)。
今回用意したロッドは、ロングステイを目的としたエメラルダスAGS イカメタル 66ULBスリルゲームと、明確なロッドアクションで誘うための56XULBの2本。

ヤリイカメタルで高い効果を発揮しているエサ巻きスッテも用意しておく
スリルゲームはエサ巻きスッテとウルトラスッテを付けた2本エダ仕かけのオバマリグ、56XULBにはエギを1本付けた、いつものオバマリグを装着しました。
まずはスリルゲームで、ステイ中心の釣りを展開することに。
ゆっくりアクションと課題のロングステイで、穂先の変化に注意しながら探っていくと、ロングステイ中に穂先がモゾモゾした感じがあったので、タナを少し上げてアタリを待ちました。
しかし、思うようなアタリが続かないので、数mフリーフォールを入れてみました。すると、フリーフォール後のステイで穂先に明確な違和感が! すぐに合わせて巻き上げてみると、現れたのはマイカです。

現れたのはこの時期には珍しいマイカ(ケンサキイカ)
近年では、オフシーズンの冬場にも時おりマイカの姿が見られ、年々マイカシーズンの開幕が早まっているなぁと思っていると、次もロングステイ中にアタリが!
今回は難なくアワセを入れ、釣れたのはメタルスッテに乗っていた本命のヤリイカでした。しかし、この後アタリがパッタリと途絶え、迷走タイムに突入します。
試行錯誤してみるも答えが出ない状況に、私の集中力もドンドン低下します。そんな中、状況を解決してくれたのは、隣の釣り人。赤黄のメタルスッテで、ヤリイカを連発していました。

赤黄のスッテに変えると噓のようにアタリが連発
私もすぐに赤黄のメタルスッテにかえると、嘘のようにアタリが! やはりカラーチェンジは重要ですね。
ロングステイのデメリットには、ステイ時間が長くなる分、短時間で当たりカラーに辿り着けず、せっかくのチャンスタイムを迷走で終了してしまうという最悪のパターンも考えられます。
周囲の人と協力し、早めに当たりカラーを探り出し、チャンスを逃さないようにしたいですね。

今回使用した鉛スッテとドロッパー
さらに、オバマリグのイカメタルにおいて、メタルスッテの縦向きステイ姿勢とエギなどの横向きステイ姿勢、2つの姿勢をイカに対して提示できることの強みも、再確認できたと思います。
ヤリイカメタル、奥が深いですね。