【夢のザブトンに手が届く!!】マニア垂涎、肉厚で超絶品の“戻りカレイ”の釣果がスゴすぎ

皆さん、こんにちは、カレイマニアのナリブーです。

先日、ある船宿の釣果にハッと目が留まりました。兵庫県明石の魚英の釣果です。

明石と言えば、全国的にタコが有名なエリアですが、この春の限られた時期だけ狙える超オススメのターゲットがあるんです。

もうお分かりですね、「はい、カレイです(笑)」。

その釣果がこんな感じ。

どれもこれも、カレイにしてはデカくないですか?

そう、デカいんです!! しかもハンパなく。

カレイって、30cmオーバーは良型、40cmオーバーになると「ザブトン」とも言われますが、そのザブトンクラスが高確率で釣れているんです。

40cmオーバーって、ヒラメなら簡単に出ますが、関西近辺のカレイなら名人クラスはいざ知らず、普通に狙っている人でこのサイズは滅多にお目に掛かれません。レアもレア、激レアです!!

今期は当たり年のカレイ

魚英のマコガレイ狙いは、今期の初出船が3月22日。船中でマコガレイが計13尾(28~39cm1人1~4尾)の釣果でした。

これ、マニアな人なら分かると思いますが、凄いのが船中全員ボーズなし!! しかも、ほとんどのマコガレイが38cm前後だったそうです。

昔々、カレイは大阪湾や淡路島でもポイントに入れば、1人2ケタなんて楽に釣れていました。三重や徳島の筏やカセからは1人で3ケタなんて言う、今から思えばとてつもない入れ掛かりもあったものです。

でも、今は大阪湾周辺に限らず、超貴重な高級魚。なかなか数釣りはできません。しかも、30cm後半の型揃いで!! です。

そして、4月3日にシーズン初の40cmオーバーが出ると、以降は出船の度に船中でマコガレイの40cmオーバーがまじり、イシガレイに至っては50cmというバケモノ級も登場しています。

明石のカレイの釣り方

気になったので、魚英の魚谷直毅船長に、いろいろと聞いちゃいました。

釣り方は、船を海苔棚に掛けるカカリ釣り。水深は10m未満の浅場が主体です。

こんな浅場なら、堤防から狙うような道具立てでイケる? そう思いましたが、聞けば違いました。

「浅場だけど、潮が走るポイントなので、使用するオモリは潮が緩い時で40号、速い時なら80号が基準になる」とか。よって、竿は専用の船カレイ竿か、持ち合わせていない時はノマセ用の竿、そして明石でよく使われる船タコ竿も代用できるそうです。

カカリ釣りのカレイ狙いなので、狙うのは竿下とチョイ投げ。

魚英では、乗船人数に応じて竿を1人2、3本出すことができますが、大抵は竿下に1本、チョイ投げで1本が多いそう。なので、リールはスピニングもOK。ラインはPE1~2号で、片天ビンに市販のカレイ針10~11号2,3本針仕かけを使用します。

▲エサは青イソメの1匹付けがメイン

大きなカレイを狙うのにカレイ針10~11号は小さい気がしますが、船長の話では、「エサを房掛けのように、たくさん付けるのではなく、1匹をしっかりと吸い込ませるように食い込みを重視するから」だそう。

経験上、2、3匹掛ける房掛けはよくなく、青イソメなら1匹掛けがよいそうです。2本針なら1本は青イソメ、もう1本にマムシを付けるのもアリとか。

チョイ投げなら、投げ込んでアタリがなければ少し引きずり、またステイで、竿下までこれの繰り返し。

竿下狙いは底をドンドンと小突いて砂煙を起こし、ステイを入れたりスーッと聞き上げたりして釣るのがよいそうです。

ちなみに、まじりモノとしてはチヌ、キビレ、スズキ、アイナメなどで、エサ取りとしてはフグなどが釣れます。

ドンドン仕かけ

魚英の釣果には、「ドンドン仕かけ」という言葉がありました。

このドンドン仕かけ、船のカレイ釣りが盛んな東北などではよく使われるそうですが、明石では今は作る職人がおらず、常連さんなどは自作する人もいるそう。ステン製の両天ビンを使った釣りで、両方の天ビンの先に30cmほどのハリス(3~4号)を付け、その先に1本針を結ぶ仕かけです。

小さく見えますが、このオモリ、実は130号あるそうで、この釣り鐘型のオモリで底をドンドンと叩いて砂煙を上げて、カレイを寄せるのです。

釣り方は片天ビンの竿下狙いと同じで、オモリでドンドンと底を叩きながら食わせの間を作るためにステイ。そこからスーッと少し聞き上げてもよし、またドンドンと小突いてもよし。

イメージで言えば、ちょうどタコエギを使用したタコ釣りに似ていますね。アタリもカレイの場合は、タコのようにグッと重くなり、そこから聞き上げると、あの重量感ある底を這うような独特の引きがやってくるそうです。

まだ間に合う!! ザブトン狙いを楽しもう

さて、このカレイですが、実はシーズンがもう終盤なんです。春の一時期限定の釣りなんですよね。今期に関しては5月1日が最終出船日となります。

その理由はと言うと、この日で海苔棚が撤去されるからです。以降は底引き網などの漁も行われるようになるので、マコガレイ便は来春と言うことになります。

ただ、魚英では今期の出船はまだ日を残しており、現在は4月28日、29日、5月1日が出船確定日。

それ以外の日でも、5月1日までなら人数が揃えば出船するそうで、釣行予定が合えば速攻で出かけてみるのも面白そうです。

この春の戻りカレイ、船長は「肉厚の型揃いなので、今が1番旨い時期」と言います。

また、大型が当たり年の今期は、船長の妹が3回乗船して40cmオーバーを3尾釣っているとか!! 3回釣行して3尾のザブトンつて、今の時代、ホントに起こりえるの?的なことが現実になっているほどの、ザブトンパラダイスです。

残された今期のシーズンはあと少しですが、夢の!?ザブトンガレイを狙いたい方は、ぜひ釣行してみてください。今期なら、その確率は激高ですよ!!

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