この時期の東京湾でアツい釣り物のひとつがマダイ。
〝乗っ込みマダイ〟なんて呼ばれる時期で、この乗っ込みとは産卵を控えた魚が、産卵場所へと移動することを指す。
大型の個体も多く、また形成する群れも大きくなることが多いため、一発大型を狙いやすい時期だ。
写真は神奈川・間口港、佐助丸の釣果写真。
佐助丸のある三浦半島には剣崎沖や久里浜沖など、乗っ込みマダイで実績の高いポイントが多数ある。大型率も高いフィールドだ。

こちらは2021年3月下旬の釣果写真。概ねこの時期から「乗っ込み」らしい黒ずんだ(婚姻色)マダイが釣れるようになってくる

2021年5月2日のマダイ3.5kg
根強い人気なのがコマセカゴと吹き流し仕かけを使った、いわゆる「コマセマダイ」だ。
高ダナを攻めるのも一手
自己記録更新となる大型マダイが期待できる一方で、産卵絡みでナーバスなためか警戒心が強いことも多々。
釣りに行ったらバリバリマダイが食う、なんてことはそんなに多くない(と思えばウソのようにアタリが連発することもあるから面白い)。
このあたりは、個体によっても産卵時期が異なってくるのでなんともいえないが、産卵前と産卵から回復すべく荒食いする個体とでは状況も変わってくる。
前述した通り、警戒心の高いマダイもいる。ひと昔前まではガンガンコマセ(オキアミ)を撒いて寄せて釣るといった手法が取られていたが、近年ではコマセはポロポロと出しながら、付けエサ(付けエサも基本はオキアミ)をうまく同調させてエサを探させて食わせるといった考え方が主流となってきている。
また、船長の指示ダナでのコマセワークが基本となるが、カゴを極力マダイに見せず高ダナを狙ってエサを食わせるのも一手。
この時期のマダイは思ったよりタナが浮くことも多く、シビアな時ほど試していただきたい。