スピニングでイカメタル
クレイジーオーシャンの太田武志さんによる、デイイカメタル動画を少し前に公開しました。
で、この撮影をした際「太田さんがたくさん釣った」とかは、まぁ置いておいて(すみません、太田さん笑)、特に「勉強になったなぁ~」と思ったのがスピニングロッドの使うべきところという部分。
デイでメチャクチャ釣れたっていうのにも驚きだったのですが、そこは動画をご覧いただくとして、イカメタルにおけるスピニングロッドの利点について、今回はご紹介!
スピニングの使いどころはアンカリングした状況
まずは使用したロッドをご紹介。
使用したロッドはオーシャンスピアSP(スピニングモデル)。
オーシャンスピアSPには2機種あり、ひとつはOSP-47SP、もうひとつが同・53SP。その使い分けの部分については後述するとして、それでは早速スピニングロッドの使いどころを!
夜釣りが基本となるイカメタルゲームでは(今回の釣行はデイイカメタルですが)、集魚ライトでベイトを寄せて、そのベイトを捕食しようとイカが寄ってくるというのが基本図式。
スピニングの代表的なメリットとしては、その光が届く・届かないの明暗部にイカが固まったり、デカイカがいたり。そこをキャストから狙えること。
またはキャストからカーブフォールを絡めながら、広く探れる。リールが下側についているので基本的に、繊細に操作しやすい点などが挙げられます。

フォールスピードをコントロールしやすかったり、クラッチオン・オフが素早くできるレバーブレーキのスピニングリールは重宝する
それは基本的なメリットとして、個人的に「オッ」と思ったのが、船の流し方によるスピニングの使いどころだったのです。
そのシチュエーションとはズバリ…
・水深40m以浅
・アンカリング
この条件を満たしている時は、スピニングで、特にボトム付近で大型のイカを狙いやすいそうです。
ボトム付近を集中して広く狙いやすい
アンカリングを一応説明すると、大きなイカリを海に落としてその重みで船が固定される状態です。パラシュートアンカーやスパンカー流しと異なり、基本的には船は定位します。
この時、特に潮が速い状況などでは、船の周辺ではボトム付近にイカが固まります(それも大きいサイズも多い)。もちろん中層や上で釣れないワケじゃあ、ありません。
船が固定されていて、集魚灯の光が届く範囲も固定され、さらに潮が速くボトムからイカが浮きにくい状況は、キャストからのデカイカ連発パターンに持ち込みやすいそうです。
特にキャストから着底後、一度糸フケを取ってシャクり、カーブフォール(手前に寄ってくる)…からステイの間。ここでリアクション的にアタリが連発することが多いんだそうです。
ではなぜスピニングなのかといえば、もうこれはシンプルにキャストが容易で、より広く探れるから。
また、リールの構造的にも基本的には落ちていくのが速いのもメリットといえます。
最後に駆け足ながら今回使用したオーシャンスピアSPをご紹介。
オーシャンスピア・スピニングモデル OSP-47SP
全長 | 仕舞寸 | 自重 | 継数 | ラインMAX | ウエイトMAX | 本体価格(税別) |
140cm | 95cm | 104g | 2 | PE:1.2号 | 160g(約40号) | 34,000円 |
オーシャンスピア・スピニングモデル OSP-53SP
全長 | 仕舞寸 | 自重 | 継数 | ラインMAX | ウエイトMAX | 本体価格(税別) |
160cm | 115cm | 114g | 2 | PE:1.2号 | 160g(約40号) | 34,000円 |
いずれも、一般的なイカメタル・スピニングロッドと比較すると短くなっているのが特徴。
太田さんが提唱しているイカメタルが「メタルティップラン」というもので、これはティップランのようにシャクった後にピタリと止めて、仕掛けをすぐさま安定させてアタリを取っていくのが基本路線となります。
より速い収束のために、ショート化されたロッドとなっています。
またそのピタリと止まる安定性を求め、形状記憶チタン穂先「テクニカルトップ」となっています。
また、ウエイトMAXはいずれも160g(約40号)。非常に重いメタルスッテを背負うことができます。実はコレもキモで、中オモリ式のオモリグではなく、そのまま重いメタルスッテを使えるのです。
これは、どうしても枝スが長くアタリにタイムラグが出るオモリグではなく、重いメタルスッテを使っても感度を損なわいで攻略するため。
アグレッシブに掛けていくためのスピニングロッドといえるでしょう。