「なおちん」こと井上直美さんの東京湾タチウオ釣行。
東京湾では、船宿によって天秤タチウオとテンヤタチウオが楽しめちゃいます。そんなワケで、前回配信記事ではまず天秤タチウオの基本的ハウツーをご紹介しました。
コンパクトで本格派! 海人モバイリー
そして、天秤タチウオでなおちんが使用していたロッドがアルファタックルの海人モバイリータチウオ。
これが……かなりよくできたロッドで、改めてご紹介しちゃいたいです!
その前に「海人モバイリー」シリーズ全体の特徴を駆け足で。
今回ご紹介するタチウオだけでなく、実は結構種類が多くて。ライトアジ、カワハギ、湾フグ(東京湾フグ)、ライトゲーム、そしてタチウオの全5タイプあり(ライトゲームのみ2機種、ほかは1機種ずつ)。
製品名としては海人モバイリー〇〇(釣種)となります。共通するのはすべて3ピースであること。また仕舞寸法はすべて66cm以下となっています。

なおちんが使用した海人モバイリータチウオ。海人モバイリーシリーズの共通項は3ピースであること。また全5タイプ(タチウオ、湾フグ、ライトアジ、カワハギ、ライトゲーム)のモバイリーがあるが、すべて仕舞寸は66cm以下
タチウオ、カワハギ、ライトアジに湾フグ、そして汎用性の高いライトゲーム。よくよくジャンルを見てみると、東京湾でポピュラーな釣りが多いですよね。
ほかのエリアの方はビックリするかもしれませんが、東京湾奥は想像以上に電車釣行する方が多いんですよね。
また、電車釣行を考慮した、ややゆっくり目な出船時間を設定している船宿さんも多いです。
今回乗船した、いなの丸のショートタチウオ船も7時15分出船。京急大津駅から徒歩7~8分くらいでしょうか。十分電車で間に合う設定です。
なおちん自身も電車釣行が多いそうですが、コンパクトな携行性の高さは電車組には正義(笑)。もちろん電車釣行のみならず、単純に短くまとまるのはありがたいですよね。
そして、ここからが重要。専用竿の3ピースなんですよ!
それぞれに、最適な専用設計を施している。ココがアルファタックルのこだわりどころで、3ピースながらワンピースとそん色ない曲がりや強度、そしてその釣りにあった特徴を出しているのです(実は苦労したロッドシリーズだとの開発談話もチラホラ…)。
海人モバイリータチウオは、どんな竿
さてそれでは、その海人モバイリータチウオの特徴を!
全長(m) | 調子 | 継数(本) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | 元径(mm) | オモリ負荷(号) | 本体価格(税別) |
1.65 | 8:2 | 3 | 59 | 115 | 0.9 | 11.3 | 40~80 | 25,000円 |
まず、なおちんが感じるのは、3ピースだからといって違和感はなく操作・ファイトにおいてワンピースのタチウオロッドとそん色ないことだという。
基本的に天秤タチウオではシャクリと止めを繰り返す。スッと竿を下げる時以外は、常にオモリ負荷を背負いながら誘う。コンパクトにメリハリをつけて誘うことになりますが、ベリーからバットにかけて継ぎ部分の違和感なく誘えるのが、この竿の魅力。
また、それはいざタチウオが掛かった時も同様。フッキングしてからはバットパワーが求められるタチウオ釣りだが、バットの強さと無理のないスムーズな曲がりで大型タチウオも難なく取り込んでいました。

ガイドはステンレスフレーム・SiCガイドリング

穂先はオレンジとホワイトの2トーンで視認性を高めている
もうひとつ、なおちんが挙げていたのが操作性のよさ。これは全長165cmとやや短めのレングスも関係しますが、クイックなシャクリにもフワフワとした誘いにも、どちらにもフレキシブルに対応。
シャクリ・止めるの操作に竿は素早く反応してくれて、ピタリと止まって仕かけが安定するのが速い。その後のアタリも、視認性の高いティップで目感度にも分かりやすいのも個人的には気に入りましたね~。
そしてこれは8対2調子であることも要因だと感じました。天秤タチウオの竿においては、どちらかといえば7対3調子が多いのではないでしょうか。
食わせ要素の強い釣りなので、8対2調子はやや少数派。しかし、これが最初のアタリを捉えやすい。
最近の天秤タチウオって結構キュッとシャクってスッと落として、エサがフワッとしたらカツッとアタる…みたいなことも多くて。擬音ばかりですが、分かる!って皆様がいると助かります(笑)。メリハリで止まった時、またはエサが一瞬フワッと落ちた時のアタリが多いのです。
そんなアプローチの時に、ちょっと短め・少し硬めであるこの竿はいいなと。
掛けにいくという意味ではなく、ステイでピタリと止まってくれるから「最初のアタリを出しやすい」竿だと感じました。
そして、その最初のアタリを出しやすいとともに、分かりやすい。まずスタートラインであるアタリを出す、捉える。これができるモバイル専用竿、海人モバイリータチウオの魅力はここにあるのではないかと感じました。
そして、その硬さと3ピースでありながら、しっかりとしたバットパワーがあることから、実はテンヤタチウオにもオッケーなんですって!
個人的にはそこがアツかった!
だってモバイルロッドで、専用竿で、天秤もテンヤもOKで…まさに「コレ1本でOK」の極み!?
出典:アルファタックル

専用ホルダーが付いてくるのもウレしいですよね
メインでもいいし、サブロッドとしてもイイし、何よりオススメしたいのはこれから始めたい人に。価格もなかなかリーズナブルですし。
ぜひチェックしてみてください。
アルファタックル公式 海人モバイリータチウオ詳細はこちら
さてさて、最後に少しテンヤの話が出たところで、次回はいよいよ、なおちんのテンヤタチウオ編をお届けしますぜ、ガオッ!