テンヤ2回目のなおちん、東京湾に挑む
さぁ、いよいよ「なおちん」こと井上直美さんによる東京湾タチウオ釣行のテンヤ編をお届け。
その前に、なおちんのパーソナルデータを紐解いてみると、なんとテンヤタチウオは2回目だという。
言い換えれば、なおちんが経験したことは、これから「東京湾でテンヤタチウオにチャレンジしてみたい」という方にも参考になる部分が多いでしょう。
まず、結果としては…。

井上 直美(Naomi Inoue) プロフィール
まぁテンヤらしい大型タチウオをバッチリ釣ってくれました。
この日は釣行の大部分を天秤(テンビン)仕かけでの釣りに割き、テンヤを始めたのは終盤。
さらに決してイージーな状況ではない中、終盤からテンヤでやりきった末の一発にはちょっと感動しましたね、ハイ。
テンヤタチウオのタックル&仕かけ
東京湾でもあっという間に浸透してきたテンヤですが、タックルと仕かけは以下のような感じ。
竿は8対2を基本に極先調子が好みなら9対1のテンヤタチウオ竿。リールは水深によって両軸または電動。このあたりは大阪湾と変わりありません。

なおちんの使用ロッドはアルファタックル「アルファソニックタチウオテンヤ175」
PEラインについては、船宿指定があることも。大まかにまとめると1.5~2号。大阪湾では2号を指定されることが多いのですが、東京湾では船によっては1.5号を推奨してくる場合もあるので確認しておきましょう。

テンビンタチウオに引き続き使用した電動リールはテイルウォーク「エランSW DENDO 150」。これにPE1.5号を巻いて使用
テンヤに関しては、40号または50号が主流(現況ではどちらかといえば50号が多い)。時期によって、かなり浅場に反応がある時は軽いテンヤが指示されることもあります。
まとめると、関西圏と比べてそんなに違いはないが、釣行する船宿によって差異があることもあるので確認すべし!
また、エサについては持参・船宿販売ありとケースはまちまち。持参の場合はイワシを基本に考えてOK。注意しなければならないのは、東京湾はサンマエサが禁止ということ。
ポピュラーな誘いには反応しづらい!?
大阪湾など関西方面でテンヤタチウオを楽しまれている方には、以下のような誘いが代表的ではないでしょうか。
①ジャーク&ステイ
②ストップ&ゴー
③タダ巻き
もちろん、これらの誘いでOKなこともあるのですが、直近の東京湾ではコレがハマりづらいんですよね。
そこで、なおちんが実践していたのが狭いレンジを細かく、しつこく見せる誘い。
実はなおちん、今回乗船した「いなの丸」の仲乗りさんに、最近アタリの多い誘い方を聞いて実践。郷に入ればなんとやらで、やはりそのフィールド、その時の状況で効果的な誘いはあります。
まだ経験が少ない、テンヤタチウオはやったことあるけれど東京湾は初めてなんて方は積極的に「教えてもらう」というのも釣果への近道。
移動距離を抑えつつ、細かなアクションが吉
実際に行った誘い方。下記ショートムービーをチェック。
非常に小さくチョンチョンチョン…とショートピッチで竿を動かし続けながら、ハンドルも極細かく刻むように巻き、半回転から1回転させたら止めて3、4秒待つ。
再度これを繰り返していくというもの。待つ時間(ステイ)は、日によっては長い方がよいこともある。

アルファソニックテンヤタチウオは、高感度のチタン穂先に注目がいきがちだが、大型にものされないバットパワーも魅力だ
これは、東京湾のタチウオに対しては、なかなか理にかなっていると感じました。
というのも、東京湾のタチウオ釣りでは、例えば大阪湾と比べてそもそも反応のでるタナが狭いことが多く、大きな誘いだと食いダナをすぐに通過してしまうことも多いからです。
特にシビアな時は、指示ダナの中でも食ってくるコアなタナが限定的になることもあります(時には3~5mの範囲ばっかり食ってくるなんて日も)。

この日は、残り1時間ちょいといったタイミングからテンヤ釣りへ。見事に「サイズを選べるテンヤ」を証明した大型をキャッチ。移動距離を抑えつつ、細かくテンヤをアクションさせる誘いが、現在の東京湾ではキーといえる
つまり、限定的なタナの中で、テンヤが常に生命感溢れる感じでピョコピョコと動いている状態(かつ派手な動きじゃない)、そして移動距離を抑えた誘い。これにタチウオが焦れてたまらずバイトしてくる。そんなイメージが今の東京湾です。
そんな東京湾テンヤタチウオにハマる竿
そして、なおちんが使っていた竿。
これがまた絶妙にマッチしていたんじゃないかと。
使っていたのはアルファタックルの「アルファソニックタチウオテンヤ」。
3機種あるうちの1.75m「175サーベルフッカー」をセレクト。
チタントップの非常に特徴的な極先調子。チタントップの特徴は、いわずもがな感度のよさ。
先述した誘いで、ドラゴンをキャッチした時も、コツンと非常に明確にバイトが出ました。
かつ、この極先調子がスゴく効いていて。そのアタリの瞬間を目撃したわけですが、下から突き上げられるアタリに、穂先がポンッとレスポンスよく突き上げられたのでした。
そこから電撃フッキングで、大型タチウオ捕獲劇に…。
この竿、イイかも。
というわけで、次回はアルファソニックタチウオテンヤについて、さらに詳しく迫っていきたいと思います!
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