8月から開幕した大阪湾のタチウオ。日ムラはまだまだありますが、そろそろ釣果も安定しだす時期に入ってきています。
まだ小型が多い時期なので、アタリの質がエサによって変わることもあります。
そこで今回はタチウオテンヤで掛けられるアタリを多く引き出すエサ付けのポイントを紹介させていただきます。
テンヤのフックサイズを考える
まずは、テンヤのフックサイズから考える必要があります。
上の写真はダイワの「快適船タチウオテンヤSS」(写真下)と「快適船タチウオテンヤSSミドルフック」(写真上)。
フックは「快適船タチウオテンヤSS」の方が長いことが分かりますね。
一般的に小型の多い時期はフックサイズの小さいものがフッキングの確率が上がります。
それはアタリがでた際、タチウオと針先の距離が小針の方が近くなるので、簡単に掛けられるからですね。
フックサイズが大きいと、フックとタチウオの距離が遠くなる分、テンヤの針の付け根などにアタックしてきていると掛からない可能性が上がるからです。
そのため、小型が多い時は小針タイプやミドルフックのタイプを選ぶことがポイントです。
エサのバランス
テンヤタチウオにおいてメインのエサになるのはイワシ。
大阪湾、東京湾ともにイワシのエサが中心です。
東京湾では大振りなエサがよいそうですが、大阪湾では小羽、中羽のものがメインに使用されます。
写真のイワシは、一般的に大阪湾で使用されるサイズです。
これをそれぞれのテンヤにセットしてみましょう。
ノーマルフックの方は少しはみ出る程度でいかにもバランスがよさそうですね。
対してミドルフックは大幅に針からイワシが飛び出てしまっています。
この状態だと先ほど掛かりがよいと説明した小針タイプのテンヤでも、掛けられないアタリが頻発する現象が起きてしまいます。
イワシの尻尾にアタリが頻発してしまう時ですね。
竿にはモゾモゾアタリがでているのに掛けられないという時は、イワシの尻尾にアタックしてきている可能性があります。
この掛けられないアタリを解消するための方法をお教えします。
シンプルですが、エサのシルエットを小さくすることが大切です。
エサのサイズにもよりますが、腹びれより後ろくらいでカットするとよいですよ。
一番よいのは針とイワシを合わせてみてジャストサイズに調整することですね。
カットしたイワシを、先ほどのテンヤにセットするとこんな感じ。
ちょうど針のカーブあたりにイワシの尻尾がきていますね。このぐらいのバランスがジャストです。
アタリがでない時のエサ付け
シルエットを合わせてもアタリがでない、そんな時にオススメのエサ付けも紹介したいと思います。
頭を落とすところまでは同じ。
今度は腹に切り込みを入れます。
そして、そのまま奥までイワシをしっかりと差し込んで、シャンクをイワシの腹で隠すようにワイヤーを巻きつけます。
こうすることで、さらにシルエットを小さくできるほか、シャンクが隠れるので、タチウオから見た時に違和感が少なく、アタリが出やすくなります。
サンマのエサ付け
サンマのエサ付けのパターンは主に2つ。
皮を表面に付けるパターンと皮を裏面に付けるパターン
・皮を表面にして付けるメリット
皮を表にして付けるメリットはタチウオからのバイトが皮側になるので、身持ちがよくなるというメリットがあります。
そのため高活性で手返し勝負になりそうな時は皮を表にした方がよいと言えます。
・皮を裏面にするメリット
皮を裏面にした場合、今度は身にタチウオがアタることになります。
身は皮に比べれば軟らかいので、バイトがあれば当然ポロポロと崩れていきます。
この時身が崩れることにより水中でマキエをするような状態になるので集魚効果、追いがアップするなどの効果に期待できます。
そのため、低活性の状態で食いを少しでも上げたいという場合は皮が裏になるように付けるとよいですね。
以上がタチウオテンヤにおけるエサ付けのポイント参考にして釣果アップに繋げてみて下さいね。