【編集部の釣りネタ】
と題して、読者の皆さまにオススメする、1度は必ず行って欲しい釣り。
今回、紹介するのは「フエダイ」です。
磯釣りが好きな父が今夏の始めに、「フエダイ」を釣ってきました。
「フエダイ」は標準和名で、筆者が住む関西では「シブダイ」と呼ばれることが多い魚。調べてみると、漁獲量が少なく、市場価値がとても高い魚のようでした。
出合えたら奇跡!激ウマ魚「フエダイ」
父に勧められて食べてみると、その味に驚愕!
美味しいと言うより、絶品! あまりの美味しさに感動しました!
いや~、本当に美味しかったです。
もし! 万が一、市場で見るようなことがあれば、”絶対に買い”ですよ!
1度食べたらその味が忘れられなくなるのは、釣り人の性と言うもの。思い立ってもいられず、フエダイ釣りに行ってきました。
釣り方を交えた実釣レポ
調べてみると、どうやらフエダイは磯の夜釣りで狙えるそうです。もちろん、日中でも狙えるそうですが、夜の方が確率は圧倒的に高いようです。
■シーズン:夏から秋
■生息エリア:太平洋側の暖かい海域
■狙える場所:磯、岩礁帯まじりのサーフ
筆者が行ったのは本州最南端の町、和歌山・串本。
串本・大島の沖磯にて半夜釣りで狙ってきました。
串本大島に向かう途中、エサ屋で冷凍イワシ15kgを購入し、港へと到着。船に乗り込み、13時に港を出船しました。
「フエダイ」は夜に釣れる魚なので、夕まずめまでは、おかず釣りを楽しみます。
開始早々からオジサンが爆釣。あまりに釣れるので、食べる分だけキープして、後はリリース。その後もサンノジなどが竿を曲げてくれて楽しみました。
そうこうしている間に日が暮れていきます。お待ちかねの時間がやってきました!
まずは、フエダイ狙いにタックルをセットします。大物がきてもガチンコでファイトできる、夜釣り専用仕かけにチェンジしました。
・ロッド:Huntaway HT-1062H(メジャークラフト)
・リール:レマーレ8000D(シマノ)
・ウキ:電気ウキ3号
・ライン:道糸フロロ8号、ハリス8号
・針:G-HARAD V2 V2真鯛13号(がまかつ)
日中からマキエを撒いているので、マキエは効いているはず。さっそく仕かけを投入します。夜釣りのセオリーは、ウキ下は2ヒロ。そして、狙うポイントは磯際です。
早速、仕かけを投入するも、エサ取りがません。エサ取りがいないと言うことは、大物が回ってきているはず。これは期待できそうです。
①足元にパラパラとマキエを撒く
②釣り方はフカセ釣り、ハリスは3㍍前後取り、ウキ下は2ヒロ程度でOK
③足元、投げても竿1本先程度を狙う
④シブダイはいきなり走ることが多いので、向こう合わせでよい
⑤シブダイが磯際に突っ込んでいくのを強引に剥すイメージでやり取りする
時間は19時。日は落ちていますが、まだ完全に暗くなっていない状況。すると、いきなりズボッとウキが海中へ消し込まれました。
「き、きたー!」。
なかなかの引きに思わず、頬が緩みます。海面に姿を見せたのは、38cmのフエフキダイでした。
ついに本命の「フエダイ」が登場
時合を逃してはならないと、魚を締めて、すぐに仕かけを投入。3分ほどした時に、モゾモゾとウキが違和感のある動きをしています。
次の瞬間、バシュンッとウキが海中へ消し込まれました。それと同時に、竿に重みが乗っています。これはデカい! あまりの強引に根魚かと思い、焦ります。
何度も磯際に突っ込む魚を何とかいなして5分ほどかけて、魚も観念。ようやく上がってきたのは、本命のシブダイでした。しかも、デカい! あまりの感動に手が震えていました。
計測すると46cm。「フエダイ」としては大型のサイズです。まさかこんなに引きが強い魚だったとは…。
辺りを見ると、もう真っ暗に。やはり本命の魚が釣れると感動もひとしおですね。最高の釣りとなりました。
帰宅してから、3日寝かせてお楽しみの時間。味はと言うと、予想通りの絶品。
トロかと思うぐらいの脂の乗りで、家族全員が「美味しい!」と口を揃えていました。
美味しい魚が好きな人には絶対に1度は食べて欲しい魚です。この味を知ってしまうと、「フエダイ」釣りにヤミツキになってしまうこと間違いナシですよ!