船のテンヤタチウオって面白いの?

寄稿:nomi

nomi(ノミ) プロフィール

釣場速報本紙でお馴染みの、釣りに対するさまざまな疑問を解決する実験的な試行も試しているマルチアングラー。OCTOPLASHERなど数々のバンドでギタリストとしギターを日々弾きマクリ。山豊テグスフィールドスタッフ。

船釣りのテンヤタチウオ、関西発祥と言われるタチウオの釣り方である。

昨今、この釣り方は、全国区へとなっていっているほどに人気がある。

その面白さは、どこにあるのか?

タチウオテンヤの面白さ① 引っ掛けて釣る

大きな特徴は、針が下向きに付いたタチウオテンヤである。

この下向きの針で、エサに食い付いてきたタチウオを、引っ掛けて釣る。

この、引っ掛けるというのが、難しくもあり、面白いところである。

タチウオテンヤの面白さ② 誘いのバリエーションの多さ

まるで、ジギングのように、ワンピッチやストップ&ゴー、ただ巻きなどを組み合わせて、誘っていく。

そして、掛けた時の、タチウオ特有の根掛かりしたかのような引きなどが、特徴ではないだろうか。

肝心の釣り方だが、ここ数年、専用タックルの進化もすばらしく、大きく分けて、「掛け調子のタックル」と「乗せ調子のタックル」に分けられる。

私がよくする釣りは、乗せ調子の方である。

ワンピッチ、ストップ&ゴーで誘い、アタリがでると、少し巻き、さらにアタリを待つ。

そして、本アタリと呼ばれる、下へと引っ張られる大きなアタリがでてから、大きく合わせて掛けていく!

タチウオテンヤの面白さ③ アタリには4つの違いがある

ここで考察だが、アタリには4種類あると考える。

「エサを弾く」

「エサを食い、上に泳いでいく」

「エサを食い、その場でジッとしている」

「エサを食い、下に引っ張る」

この4つの違いを、100%感じ分けることは不可能ではあるが、分かりやすいのは「上に泳いでいく」「下に引っ張る」で、アワセを入れると、ほぼ掛けることができる。

釣果を伸ばすには、掛け調子も◎

そこで、分かり辛いほかのアタリも、掛けることができれば、釣果も伸びるということで、掛け調子のタックルの登場である。

竿の調子が極端で、高感度仕様の場合が多い。

調子的に、誘いや掛けにいく動作は、乗せ調子の半分以下を心掛ける。

結構これが大事で、大きく誘ったり、掛けの動作をすると、単発のアタリで終わることが多くなる。

アタリに集中する

クイックに小さく誘い、アタリには素早く小さく、全て即合わせ。

これで4つのアタリのうち、3つのアタリは、掛けることが可能となる。

即合わせには集中力が必要。

あわよくば「エサを弾く」アタリも、弾いた後にタチウオがテンヤの近くにいれば、掛かる場合もある。

よいことだらけのようにも感じるが、掛かりが浅かったり、単発のアタリで終わったりする場合も多い。

また、集中していることにより、疲労も大きい。

今回のノミラボ実験結果は、「船のタチウオテンヤは面白い!」であった。

アタリをだすまでのバリエーション、アタリがでた後の掛けるバリエーションが、非常に豊富で、さらにタチウオは、パターンにハメやすい魚種でもあるので連発すれば非常に楽しい。

そして、なにより調理も簡単で、美味しい。

船のタチウオテンヤの面白さは、ほかにもたくさんあるが、今回は「掛け」を中心に検証してみた。

「乗せ」「掛け」の違いも、機会があれば体験して欲しいので、2タックルあると、ラインブレイク時の予備にもなるし、ローテーションして、楽しむという方法もあるのでオススメだ。

これを機に、ぜひ「船テンヤタチウオ」を体験してほしい。

この実験で今日もギターが冴えるぜ!ギュイ〜ん♪ 誰かがやらねば…。

(※実験結果は、私の主観で判断しているため、必ずしも皆が同じ感想を持つとは限りません。)

ランキング

釣り場・釣り船の情報をまるっとチェック!