新年、明けましておめでとうございます。
年が明けて数日経ちましたが、新しい年には、それぞれ目標を立てたり、願望が生まれたりもすると思います。
編集部でも、それに近い話題が挙がりました。「今年狙いたい魚・やってみたい釣り」って何? と。
そこで、今回はこれをテーマに書きたいと思います。
魅力が満載の落とし込み釣り
筆者の場合、狙いたい魚は複数あるんですが、1番やってみたい釣りは、昨年にほんの短時間だけ体験した「落とし込み」です。
その理由は、取材時に横で見ているだけでもワクワクするからです。
そのワクワクドキドキは、落とし込みのゲーム性と大物が狙えることからきてるのかもしれません。
まず、ベイトを掛けて、それを捕食するフィッシュイーターを釣るので、大物が狙えるのが魅力です。
つまり、豪快なやり取りが楽しめるんです。
大物釣りだけが釣りではありませんが、大きい魚を釣ってみたいのは釣り人の性。大物が釣れる釣りは魅力がありますよね。
特に、ヒラマサなんて、その引きは強烈そのもの。海の弾丸の如く、掛かった瞬間から釣り人ごと海へ引き込みそうになるぐらい力強く突っ走ります。
先日、見たダイワの船最前線のライブベイトゲーム(落とし込み)の動画では、テスターの郷原未来さんがメーター級のヒラマサと格闘。モニター越しに見ているこちらも手に汗握るほどでした。
そのシーンがコレ↓

出典:ダイワ
力の限り竿を起こそうとし、全体重で伸されないように耐えています。
こんなシーン、画面越しでも興奮するのに、現場で見たり、まして実際に体感したら、どんなに凄いだろうと思ってしまいます。
上記の動画はこちら↓
そして、豪快なだけではありません。
ベイトを掛ける時、魚探が真っ赤になるほどの反応があり、ベイトの活性も高いなら、仕かけを下ろすだけで問題ないですが、逆に渋い時はとても繊細さが要求されます。
取材などでは、この釣りに精通したアングラーと出掛けますが、周りとの違いはベイトの付き。ほかの人がベイトを付けるのに苦戦する中、仕かけや落下速度などいろんなワザを引きだし、大物のタナへとスルスルと仕かけを下ろしていきます。
あるシーンを見ていると、それはとってもソフトで丁寧。豪快な大物釣りですが、渋い時のベイト付けは、繊細でとてもゲーム性が高く、ここも面白味を感じる側面です。
エサが付いた、付かない、これは落とし込みでは釣果に直結する重要事項。このベイトの付け方の引き出しが増えれば、釣果に結び付くと言っても過言ではないかもしれません。
そして、落とし込みはターゲットも多彩なことも魅力のひとつ。
青物ではヒラマサやブリ、カンパチ、さらにはサワラなどの豪快な引きが味わえる魚が掛かるかと思えば、マダイなどのタイ系の魚も狙えます。
そして、ヒラメやキジハタ(アコウ)、マハタなどの美味な根魚たち。
釣りたい魚が、この中にいくつも入っているのも、この釣りを選んだ理由ですかね。
筆者は2021年の夏、初めて落とし込みを短時間だけ体験することができました。
その時は1投目、すぐにベイトを付ける人、流し終えるまでベイトが付かない人、極端に分かれました。筆者はもちろん後者。
そして、流し変えた2投目、ベイトを付ける人の落とし方を真似て下ろすと、ピッと穂先が震える微細なアタリ。「付いた!!」っと思い、そのベイトが外れないように底まで仕かけを送り込みました。
すると、すぐに穂先が震えます。この時のドキドキ感って堪らないですね!!
が、食い込みアタリまでは至らずに上げてみると、イワシのお腹に歯形が…。
ベイトの活性も上がっていき、3投目はすぐに複数のベイトが付いたものの、大物のアタリはなし。
船中ではメジロが数尾取り込まれて、この時点で筆者を除く皆が魚を手にしていました。
そして、迎えた4投目はラスト流し。
最後まで諦めない、とベイトを付けて底へ下ろすと、すぐに穂先がブルブル激しく震える前アタリ。
待望の瞬間はやってきました!!
竿が大きく入っていきます。
釣れたマダイは50cm級でしたが、この1尾の嬉しかったこと。同船者の全員が自分事のように喜んでくれたのも、それに輪を掛けました。
落とし込み初体験は、こんな1シーンが仲間とのよき思い出として心に残っているのも、今年やってみたい釣りに選んだ最大の理由かもしれませんね。
落とし込みは、今や全国区の人気で、いろんなエリアで楽しめるようになってきています。
皆さんも、ぜひワクワクドキドキの体験、そして思い出に残る1尾を釣り上げてみてください。