
竹村勝則 プロフィール
大阪・泉南 深日港は季節によって、さまざまな釣りが楽しめる好釣り場
岬町の深日港は魚種が多い釣り場である。
季節によって狙う魚はかわるが、冬はチヌ、グレ、ハネ、メバル、ガシラなどが釣れる。
当日は、冬には珍しいほどの小春日和で海はベタ凪。
港内では10人ほどがサビキ釣りをしていた。
何が釣れているのかと見ていたら、小アジは釣れていないが、小さなイワシがポツポツ釣れていた。
赤灯波止の付け根に車を止めて、先端の方を見に行くと、3人はフカセ釣り、1人はヌカ切りでグレを狙っていた。
ここはエサ取りのスズメダイとフグが多い所で、マキエの周りが真っ黒になるほど集まっていて、釣り辛そうであった。
それでも、フカセ釣りでグレを2、3尾釣っていて、ヌカ切りの人のスカリにも、グレが数尾入っていた。
「寒グレ」と言うくらいだから、グレはまだしばらくは釣れそうである。
こちらはエビ撒き釣りなので、波止の沖向きのテトラ帯が釣り場。
足場はよくないが、ポイントは広い。
朝からいた人は帰ったのか、夕方には誰も竿を出していないので、ポイントは選び放題だ。
赤灯台の方へ歩いて、曲がり角の手前、テトラが切れた場所から30mほど手前の足場がよさそうなテトラを選んだ。
夜釣りだから、糸が絡まない中通し竿の1号5m、道糸2号を巻いた2500番のスピニングリール、ウキはトップにケミホタルが取り付けられる自作の長ウキ(オモリ2号負荷)、市販のナイロンのシラサ底カゴ、ハリスは1.2号を矢引き、針は活エビ7号の図のような仕かけで、エサはシラサエビ。
この付近は、テトラ際は浅いが、10~15m前方は3ヒロ前後の水深があり、その前方はもう少し深い。
まずはウキ下を3ヒロ弱にして、15mほど前方へ仕かけを投入。
釣り始めの3、4回はマキエのつもりで、アタリがなくても、 すぐに仕かけを上げる。
5投目、仕かけが馴染むと、ウキがスーッ、スーッと入る初アタリ。
しかし、これは素針を引いた。
よいアタリだったのに…。
今度こそと待っていると、またウキがスーッと入った。
ひと呼吸置いてから合わせると、バッチリ針に掛かって、上がってきたのはメバルではなくガシラの18cm。
時間は17時前、その後、よいアタリなのに3回も素針を引く。
次にアタリがきた時は、さらに待って、十分飲み込ませてから合わせると、ギューッとかなりの強引。
その魚は、よく引くはずで、丸々としたグレの25cmだった。
暗くなってきたので、ウキにケミホタルを付ける。
好時合となって、ガシラが数尾入れ食い。
その後の18時頃に、強引を見せて、上がってきたのはアコウの25cmだった。
アコウが暴れたせいか、アタリが遠退いたので、タナを探っていると、根掛かりで仕かけを切ってしまったので、今度は6.1mの渓流竿にかえ、3Bの電気ウキ仕かけとした。
タナは2ヒロくらいにして、シラサエビを上撒きしながら釣っていると、メバルが10尾ほど釣れたが、半分ほどは小型なので即リリースした。
メバルのほかに小アジが5尾釣れた。
タナを深くして、エサを底に着けると、やはりガシラがきた。
エサがなくなったので、21時前に納竿。
当夜はアコウ、グレ、メバル、ガシラ、フグと五目釣りになったが楽しめた。
アクセス
深日港の釣りは、たびたび紹介しているが、季節に合った釣りが楽しめる好釣り場。
今回、竿を出したのは赤灯台波止の付け根から外側のテトラ帯。
ここのテトラは大きくないので、足場がよさそうなテトラを選ぶと十分釣りができる。
しかし、夜釣りの場合は十分に注意すること。
ライフジャケットは必ず着用しよう。
釣り場は広いが、ポイントの目安としては、明るいうちに行って、前方に沈みテトラが入っている場所を選ぶとよい。
このテトラ帯のほか、赤灯台周りに入っているテトラ周りも好場。
ただし、ここのテトラは並び方がよくないので、夜釣りの場合は特に注意。
ここは釣り場が北向きなので、冬の季節風は、まともに正面からとなり釣りにならないので、天気予報を確かめて、凪の日に出掛ける方がよい。