
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
ヤリイカメタルが遂に始動
現在の若狭湾では、ついにヤリイカが回遊し始めています。
私も早速、初物を狙いに、初釣りへ出掛けてきました!
さて、まずは冬のヤリイカメタルで快適に過ごすための、必須装備を紹介します.
冬の釣行は雪と背中合わせ、極寒での釣りです。
ネオプレーン製の手袋と防寒着、ニット帽などは言わずもがな。
最近、人気の屋外用カイロ(熱すぎてヤケドに注意)を手首や太ももの付け根に忍ばせるのが、オススメです。
体全体を温めてくれる、電熱ヒーター付きベストも超オススメ! しっかり防寒準備を整えて、釣りに挑んでくださいね。
私の今シーズンのヤリイカメタルタックルは、通常のオバマリグタックルと、オモリグタックルの2本で挑みます。
昨年、思い知らされましたが、底を中心に狙うヤリイカ釣りでは、オバマリグとオモリグを、イカの活性によって使い分けることで、釣果アップに繋がります。
日頃、オバマリグ中心の方も、オモリグの仕かけを忍ばせておくと、新たな発見がありますよ!
さて、本題の初釣りのお話です。
14時に港を出船し、向かったポイントは水深130m。
手返しで数を稼ぐイカメタルにとっては、少々深いと感じる水深です。
また、潮が速いとのことで、船はパラシュートアンカーを落とし、釣りをスタートしました。
波高は高めの1.5mほど。船が結構揺れるので、竿先を安定させるのに気を使います。
最初に狙うタナは、底付近。
まずは、お馴染みオバマリグスタイルで狙いました。
メタルスッテは重めの25号、ドロッパーには実績のイージースリム80を装着し、第1投。
着底後、底から20m付近まで丁寧に誘い上げで探りますが、反応なし。

筆者が使用したイカメタルとドロッパー
メタルスッテのカラーローテーションもひと通り試しましたが、やはり反応なし。
波の影響で、安定したステイが決まっていない模様です。
そこで、オモリグスタイルに変更。
エギのかわりに、鳥のササミを巻いた、禁断のエサ巻きスッテを使用してみます。
様子を見ていた船長は「エサ巻きは釣れるけど、フグも釣れるで」と、笑いながらアドバイスをくれました。何か、不気味です…。
一旦底まで仕かけを落とすと、すぐに明確なコツンというアタリが!
フッキングもバッチリ決まり、仕かけを巻き上げると、ロッドがグイグイと弓なりに絞り込まれます。
「イカではないなぁ…」と、上がってきたのは、船長が言っていたフグ! しかも、超巨大なマフグでした。
残念ながら伝家の宝刀・エサ巻きスッテが使えないと判断。
すぐに通常のエギを使用したオモリグへ変更し、しばらく底付近をフワフワと誘っていると、今度は軽く引っ張るようなアタリ!
久しぶりのイカの感覚です。上がってきたのは、今シーズン初のヤリイカでした!
ヤリイカがいることを確認できたので、このままオモリグスタイルで連発するぞ! と、いかないのが私(笑)。
オバマリグスタイルでも、何とか釣ってやろうと思い立ち、エダスを長めの15cmに設定したドロッパーにエギを付けて、再度狙いました。
しかし、ステイが決まらないのか、アタリがありません。
今度はオバマリグ×エサ巻きスッテのコンビならどうか、と試してみます。
着底させると、またもコツンコツンとアタリがありますが、今度はアワセても乗りません。
何度も同じタナを狙うも、アタリはあるものの、フッキングまで至らない。
仕かけを回収して確認すると、ササミがボロボロに…。
やはり今日の状況でエサ巻きスッテを使用すると、フグのエサやりになるだけなので、仕方なく、再び通常のオモリグスタイルに変更。
すると、再びヤリイカが釣れました(笑)。
今回は、イカメタルに固執した私の失敗…かもしれませんが、時にはこだわってみることも、釣りの楽しみ方だと思います(笑)。
正攻法で行くならば、オモリグでエギをローテーションしながら探るのがベストだったと思います。
まだまだ始まったばかりのヤリイカメタル。
底引き網で漁獲されていたヤリイカの数も減少し、いよいよ浅場に移動してきた感があります。これからが楽しみです!