例年に比べて、今年は比較的雪が多かったと言われる若狭エリア。
山々には雪が残りますが、3月を迎えると、冬の間は休業していた各地のカカリ釣り場が営業を再開し始めます。
カカリ釣り場が多く点在する小浜湾では、3月1日の仏谷を皮切りに、各地で続々と解禁を迎えます。
今回はそんな小浜湾のカカリ釣り場を厳選して3カ所ピックアップ。
小浜湾 仏谷

▲児島の筏
小浜湾のトップを切って解禁を迎えるのが、3月1日の仏谷。
仏谷は、筏を掛けてあるポイントが湾口に近い双児島から萩の下、内湾の児島と3カ所ありますが、まず最初に開幕するのが児島の筏です。
仏谷の港を出て、内湾へ入った児島周辺に浮かべられた児島の筏は、周囲にカキの養殖筏があって、水深も5m前後と浅い釣り場ですが、そのポテンシャルは十分。
例年、春の開幕直後から、50cmを超えるような年なしクラスの大型チヌが続々と姿を見せます。
過去には50cmオーバーを1人で複数尾上げる大釣りも出ており、型狙いのチヌ釣り師には、要注目の釣り場です。
エサは、この時期のみ渡船店で常備しているカキのムキ身を中心に、ボケやオキアミ、さらにはサナギコーンなどを使う人もいます。

▲仏谷の渡船店で販売しているエサ用のカキ

▲チヌ針を刺したカキのムキ身

▲サナギコーンでも釣れる
今年も開幕早々から、大型チヌへの期待度は満点です。

▲大住渡船の乗船場と2隻の船
小浜湾 泊
仏谷よりも少し湾口に近い泊の筏は、天候のよい日なら冬場も渡船を営業していますが、本格的な釣果が出始めるのは、3月下旬頃から。
はとう渡船の船長に話を聞くと、チラホラと釣り人はいるものの、2月中旬現在、まだ目立った釣果はないそうです。
ここ泊のはとう渡船では、チヌ狙いよりも五目やルアーフィッシングの釣り人が多く、春のメインターゲットはキャスティングのサゴシやサビキのアジ。
小浜湾口にあるため潮通しもよく、サゴシはサワラクラスもまじり、アジは30cm前後の良型も狙える好ポイントです。
各ターゲットともに、例年3月下旬から釣れ出すとのことで、これからが楽しみです。
また、チョイ投げのカレイ狙いも可能で、毎年花見の時期に姿が見られます。
小浜湾 若狭大島
小浜湾の西側、大島半島に沿うように筏が浮かぶ、若狭大島の釣り場は、筏が3月15日、朝倉一文字への渡船はひと足早い3月1日に開幕します。
入り江の入り口にある朝倉一文字は足場もよく、水深も10~15mと十分にあり、チヌやスズキ、ガシラやメバル、さらにはアジなど、筏と変わらないターゲットが狙えます。
釣り場も広いので、グループでの釣行にも最適な釣り場ですね。

▲朝倉一文字の全景
筏は今年も3月半ばの15日に開幕。
例年のパターンでは、初期は乗っ込みよりも居付きの良型チヌが主体に狙え、乗っ込みは4月以降に期待できます。

▲冠者島周辺の筏
筏もチヌのほか、スズキやアジ、メバルやガシラなどの根魚も狙えます。
3月に入ると、釣りシーズンが開幕する小浜湾の筏。今シーズンも大型チヌやアジ、サゴシなどに期待大です!!