
竹村勝則 プロフィール
暦の上では立春を過ぎたと言っても、2月上旬はまだ厳しい寒さが続き、波止釣りも魚が釣れたり釣れなかったりで、釣果は不安定。
2月8日は冬型の天候が緩んだので、急いで釣具を用意し、近場の泉大津のなぎさ公園へ出掛けた。
大阪・泉大津 なぎさ公園周辺でハネを狙う
なぎさ公園は、泉大津人工島と汐見ふ頭の中間に位置する。
昨年末まではサビキ釣りでイワシやサバが釣れていたが、今は厳冬の低水温期だけに、サビキ釣りでは何も釣れていない。
釣行当日もサビキ釣りと投げ釣りの人がいたが、何も釣れていなかった。

北面で竿を出すサビキと投げ釣りの人
今の狙いは、ハネとチヌ。
ハネは「朝バネ」と言うように朝の時合か、夕方の時合にエビ撒き釣りをする。
チヌはフカセ釣りで、マキエ(オキアミと集魚材をまぜて)を多めにして、サシエはオキアミで釣る。
釣行前日の午後、ふらっとなぎさ公園を訪れた時、3人がエビ撒き釣りをしていて、ハネはまだ釣れていなかったが、「毎週のように来ている」と言う常連の話では、「厳冬期だけに、よくて1、2尾だが、50cm前後のハネが釣れる。60cmのスズキを釣ったこともある」と言い、「朝は釣りに来ないので分からないが、午後の早い時は、15時頃から夕方(17時前後)のワンチャンスの時合に釣れることが多い」と言う。
ただし、その確率は5分5分ぐらい。
2回釣りに来て、1回釣れればよいらしい。
以前から、ハネが釣れているニュースは聞いていたので、運がよければ自分にも釣れるだろうと、曇天を幸いにやってきた。
前日は4、5人の釣り人がいたが、当日は五目釣りの人が1人だけ。
前日、エビ撒き釣りをしていた常連の後へ入ろうと思ったが、停泊していたタグボートが出船した後なので諦めて、本命ポイントの曲がり角へ入った。

東面の釣座
ここは前日、フカセ釣りでチヌを狙っていたが、チヌは残念ながら釣れていなかった。
しかし、エサは違えど、マキエは入っているので、ひょっとしてハネがくるかも…と思ったからだ。
当日は曇天で、風がないので釣りやすいが、静か過ぎる感じ。
潮は右前方へ、ほんの緩やかに流れている。
やがて満潮の潮止まりとなったが、また少し流れたり止まったりのフラフラ潮。
タナ取りオモリで水深を測ると約3ヒロ。
そこで、タナは30cmほど底を切って釣り始める。

仕かけは改良ナイロンカゴのウキ釣り。
始めの10投ほどは、マキエのつもりで早めに仕かけを上げ、カゴにシラサエビを入れて打ち返す。
投入点は、だいたい竿2、3本前方。
タナをそこから0.5ヒロ、1ヒロにしたり、底に少しハワセたり、トントンにしたりとタナを探ったが、アタリはない。
釣りを開始して2時間も経てば、ウキに何らかの変化があってもよさそうだが、アタリらしきものもなければ、エサを取られることもない。
やがて北西風が少し吹いた後、東寄りの風が少し吹き始めた。
流れが少しかわり、左へゆっくり流れ出したので、この潮がわりにハネがくると期待した。
でも、アタリはない。
そこで、チヌ狙いでエサが底に着くようにハワセてみたが、チヌもアタらない。
カゴを外してシンプルな仕かけにしたが、アタリはなかった。
14時過ぎ頃から小雨が降り出したので、冬の冷たい雨はかなわないと納竿した。
冬場は釣れない日もよくあるのが波止釣りだ。
アクセス
大阪臨海道路を堺方面からだと南進し、泉北5区の信号で右折し、すぐの信号を左折、阪神高速湾岸線下のなぎさ町信号を右折、その先でまた右折すると、まもなく、なぎさ公園の駐車場(無料で約40台駐車できる)に入る。
駐車場の前が公園で、その前が釣り場。
手すりもあり、足場もよく、トイレもあるので家族連れにも好適。