【関西のワカサギ生情報】春の習性と、それに合った釣り方の”3つのポイント”を名手が伝授!

寄稿:檀野彰

檀野 彰(だんの あきら) プロフィール

ワカサギ釣り歴16年。ワカサギ釣りのホームグラウンドは長谷大池、生野銀山湖。得意な釣り方は底フカセ。ワカサギ最高釣果は生野銀山湖での456尾(現、生野銀山湖記録ホルダー)と青野ダムでの約600尾。ワカサギ釣り以外に好きな釣りは船釣りで、一級船舶免許所有。

兵庫・丹波 長谷大池の状況をお届け!

長谷大池は、農業用ため池に浮き桟橋31基及び、ワカサギドーム2基を備えた、ワカサギ及びヘラブナの釣り池です。

水深は3~10mで、池上流から下流に向かって緩やかに傾斜しています。

桟橋指定でワカサギ釣りエリア、ヘラブナ釣りエリアの区域分けを行っています。

今回は、春のワカサギの行動と釣り方について

3月頃になると春を感じる暖かい日も増え、4度程度まで低下していた長谷大池の水温も上昇を始めます。

これに合わせ、2月頃から抱卵していたワカサギが産卵行動を取るようになります。

深場にいたワカサギが浅場を群れで回遊し、次第に上流の谷川へ、ソ上していきます。

谷川にソ上したワカサギは大群で浅瀬の産卵場に溜まり、谷川が黒く見えるほどにもなります。

産卵は、河床に1mm弱程度の半透明でオレンジ色の卵を大量に産み付けて、一生を終えます。

ワカサギは年魚で一般的には1年で一生を終えますが、釣り場ではフルセと呼ばれる10cmを超える2年生のワカサギも多く釣れることから、実際には産卵後も生き残っているワカサギが多くいるようです。

2月頃の釣況は、ベタ底に張り付いたワカサギをフカセ釣りで狙う釣り方が主流で、20~100尾程度が一般的な釣果でした。

3月頃になると、産卵のためワカサギが浅場に回遊するようになり、釣れるポイントもかわってきます。

過去には、浅場の桟橋で産卵のために集まったワカサギが入れ食いになったこともあります。

運よく群れに当たれば数釣れることもありますが、20~100尾程度が狙いの時期となります。

仕かけ、エサと釣り方

厳冬期の底に張り付いたワカサギは、ロングハリスで底をフワフワと誘うフカセ釣りがメインでしたが、3月頃になると産卵のため群れで回遊するワカサギもおり、仕かけにも工夫が必要になります。

特に群れ狙いは、針数の少ないロングハリスでは数が上がらないので、6本針程度、標準ハリスでオモリを重ためにセットし、手返しよく釣るのが、数を上げるポイント。

厳冬期のエサは、サシ虫が基本でよいと思いますが、早朝や雨または曇空の日は、目立つ色の紅サシ、晴れの日は白サシを使われる方が多いようです。

また、サシ虫の食いが悪い時は、赤虫を試してみるのもよいと思います。

いろいろなエサが準備できる場合は、仕かけに紅サシ、白サシ、赤虫と交互に付けて、アタリの多いエサを探すのもよいと思います。

ワカサギを、数釣るコツは3点

ワカサギを数釣るコツは、①に場所②にエサ③に腕だと思います。

まず①の場所について説明します。

どんなに上手な釣人りでも、いない魚を釣り上げることはできませんので、場所選びは大変重要です。

時期及び時間帯によってもワカサギの回遊箇所が異なりますので、釣り始める前に魚群探知機で魚を確認することが大切です。

長谷大池では、夏場は水温の低い川筋と山の影がポイントとなります。

また、冬は水温の安定する深場がポイントとなります。

次に、②のエサを説明します。

エサは種類より鮮度が大事

エサと言うと、エサの種類を考えてしまいますが、まずはエサの鮮度が重要なポイントです。

その時の当たりエサでも、エキスが抜けてゼリー状に硬くなったサシ虫や、透明になった赤虫では、なかなかアタリがでません。

交換した新鮮なエサは、アタリがでやすいので、エサ交換は頻繁に行ってください。

状況に応じた、当たりエサ探しも重要

エサの鮮度のほかに、エサの種類も重要です。

時期、時刻、群れの違いによっても当たりエサが異なります。

釣り始めは、いろいろなエサで当たりエサを探し、当たりエサで釣れなくなったら再度、当たりエサを探すことを繰り返すのがよいと思います。

最後に、③腕について説明します。

竿とオモリのバランスが重要

ワカサギ釣りは大きく分けると、群れ狙いの宙釣りと、単発底狙いのフカセ釣りに分けられ、釣り方も異なりますが、共通しているのは竿とオモリのバランスが取れていないと、釣れないことだと思います。

バランスが取れていないと宙釣り、底釣りとも、アタリがでない、またはアタリがあっても釣れないことが多いので、釣り方と竿、オモリが合っているか確認してみてください。

また、先調子の竿と胴調子の竿では基本的に合わせ方が異なります。

胴調子の竿を使用している方で、アタリがあっても掛からない方は、可変アダプターを使用して穂先を下げるスタイルにして、アタリがあったらリールを上に引き上げる合わせ方にかえてみてください。

掛かりがよくなると思います。

長谷大池は1年中、ワカサギ釣りが楽しめます。

時期に応じて場所、釣り方、ワカサギの大きさ、釣果がかわりますが、1年を通してワカサギ釣りが楽しめます。

管理人も時間があれば桟橋でワカサギ釣りをしていますので、奥深いワカサギ釣りを皆さんと一緒に楽しみたいと思います。

アクセス

 

■交通…舞鶴若狭道の春日インタで降り、すぐを左折。最初の信号を左折して道なりに進み、舞鶴若狭道の高架をくぐって、国領信号を右折すると長谷大池への案内板がある。

■期間…通年

■料金…1日1800円。ワカサギ用レンタル道具一式1000円。エサ、仕かけ常備。

■公式ホームページはこちら

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