【関西のワカサギ生情報】二刀流での攻略法を、仕かけから誘い方まで名手が伝授!

寄稿:中尾和寿

中尾 和寿(なかお かずとし) プロフィール

ワカサギ釣り歴4年。ワカサギ釣りのホームグラウンドは生野銀山湖。昨シーズンのワカサギ最高釣果は227尾、最大15.2cm。ワカサギ釣り以外に好きな釣りは、キスの投げ釣りと、メバルのエビ撒き釣り。釣り以外の趣味は、車とバイク。

兵庫 生野銀山湖の状況をお届け!

現在はバスボート釣り場として人気が高いが、4年前からドーム桟橋が新設されるなど、設備が充実してきている。

天ぷらサービス込みのレンタルセットも用意。

手こぎボートでも好ポイントを見つければ爆釣する可能性もあり。

近況は、竿頭で100~300尾超の釣果

こんにちは、生野銀山湖でワカサギ釣りを楽しんでいる中尾です。

前回に引き続き、近況をレポートします。

まず、2月中旬から3月上旬にかけての状況について。

主だった竿頭の釣果は、2月11日183尾、 12日243尾、 18日127尾、19日183尾、22日222尾、23日179尾、26日144尾、 27日142尾。

3月1日300尾 という状況です。

ほぼ連日、100~200尾オーバーの釣果で、午前であれば、極端に釣れないということもなく、まだまだワカサギ釣りが楽しめると思います。

また、夕方の短時間で80尾以上釣られた方もおられ、午後からも期待できる日もあるようです。

最近は、底付近だけではなく、中層に大きな群れが回遊することが多く、数釣りを楽しむのであれば、魚群探知機は必須と言えます。

また、釣れるサイズがやや小さくなっていますので、針はやや小さめがよい日もあります。

生野銀山湖に釣行される際には、Facebookの釣果(ウエイトも掲載されています)を参考にして、タックルのバランスを定めてください。

また、レンタルボート湖畔では美味しい昼食が食べられます。

追加料金で大盛りにもできますので、食いしん坊の方は、ぜひメガ盛りにも挑戦してみてください。

旧ドームで釣行開始

2月22日の釣行について報告します。

今シーズンは、新ドーム、旧ドーム問わず、まんべんなく釣れることが多かったので、当日の釣座には迷いましたが、この日は旧ドームに入りました。

平日釣行で、それほど混雑していなかったこともあり、二刀流で竿を出します。

リールはダイワクリスティアワカサギCRT Rα、穂先は、左がバリバスのVAR-F285、右がバリバス322MAXで、どちらも角度チェンジャーと穂先延長アダプターを装着。

エサは白サシと紅サシ、ブドウ虫とマルキユー寄せっこを使いました。仕かけは、カツイチの寄せ寄せわかさぎ1号で名人誘い、ハヤブサ瞬貫わかさぎ狐0.8号の7本針は、自分の右手で誘います。

底付近で、ワカサギの反応あり

この日も、仕かけを下ろしてすぐに、底付近でワカサギの反応があります。

底で反応

活性が高いのか、それほど誘い方に気を使わなくても釣れてきました。

基本的に、底付近のワカサギを拾うために、オモリに下針もセットして、数を伸ばそうと努力しました。

しばらくすると、反応が底から中層に変化

9時を過ぎ、少しアタリが減ってきたかなという頃に、中層に真っ赤になるほどの魚探の反応が出ました。

すかさず、タナを10m少し上に合わせます。

いつもの銀山湖であれば、すぐに群れがいなくなるのですが、この日はいつもと違い、しばらく留まっています。

この状況が、15~30分ごとに幾度かあり、午前の時点で218尾を釣ることができました。

こうなると、1度に連掛けが可能で、とても楽しい時間でした。

午前と打って変わって、午後は不調

昼食を取り、「さぁ、午後もこの調子で!」と思ったのですが、この日の午後は激シブで、午前の様子が嘘のようです。

エサ交換やフカセ釣りなどの工夫を凝らし、日付にちなんだ222尾を釣って納竿としました。

2022年2月22日に222尾…。

何だか、記憶に残る結果でした。

二刀流での攻め方を紹介

今回は、銀山湖での二刀流での攻め方を紹介したいと思います。

私の場合、前提として利き手ではない方(左)にクリスティアワカサギの「名人誘い」を使います。

これには3つ理由がります。

・釣れない時でも、名人誘いは集中力を切らすことなく、淡々と誘ってくれる
・自分の右手の誘いに集中できる
・自分の右手と勝負する

と言うことで、左の「名人誘い」に負けないように、日々腕を磨こうとしているところです(なかなか名人誘いは手強いです)。

さて、前述の釣行記で、中層で魚探が真っ赤になるほどの反応が出た写真を紹介しましたが、そんな時に心掛けていることがあります。

どちらか1本は、反応のあるタナに仕かけを置くことがキモ

それは、二刀流のうち、どちらか1本は、絶対に反応のあるタナに仕かけを置いておく、ということです。

狙いは、エサによってワカサギが少しでも、その場に留まっているように…ということです。

サシ虫やブドウ虫、寄せっこなどのエキスが、ワカサギを引き止めてくれたのでは、と思うことがあります。

もちろん、このようにやってみても、あっという間に群れが去ることも多々ありますが、ぜひ試してみてください。

また、仕かけについても、「名人誘い」の方は、「ちょいフワ」な仕かけを選ぶようにしています。

例えば渋い時、ハリスの長さが5cmのロングハリスだと、渋い時でも効果的に誘えるのですが、ロングゆえにアワセの決めやすいパワーのある穂先と、繊細なアタリに対して敏感に察知する観察力を要します。

となると、二刀流の難しさが露呈します。

従って、「ちょいフワ」ぐらいがちょうどよいかな…と思うようになりました。

ハリスの長さで言うと、4cm程度が適しているように思います。

これに、先調子ながら、極端にある部分から硬くないような穂先を組み合わせると、バラシもいくらか軽減できるのではないかと思います。

ある程度重いオモリも背負える、かつ穂先の反発が急激ではないものが、バランスがよいように感じます。

例えば、バリバスVAR-F285や、シマノレイクマスターエクスペックL05Sなどが、私の中ではバランスがよいように感じています。

アタリは、竿を1本ずつ注視して確認する

次にアタリの見方ですが、右手で誘いを入れている時は、左の名人誘いの穂先を見て、右手の誘いで誘った後に数秒仕かけを止めている時は、右手の穂先を注視します。

基本的にワカサギは、誘って仕かけをステイさせている時に食ってくることが多いので、このようなルーティンを基本としています。

ですが、違うパターンの時もありますので、臨機応変さも大切だと思います。

次に、私が右手でよく使っているタックルは穂先がクリスティアワカサギLTD AGS誘惑370SSで、仕かけは瞬貫わかさぎ0.8号7本針です。

こちらのタックルバランスだと、ややショートハリスで穂先がかなり繊細なので、アタリをだしやすいと思い、愛用しています。

このようなバランスを基本にして、状況に応じて穂先や仕かけを調整しています。

また、生野銀山湖では、魚探にあまり反応がなくても底付近で釣れることがよくありますので、魚探の映りだけでダメだと諦めないようにしてみてください。

ただし、混雑している時や、湖の水流が強い時などは、潔く二刀流を諦めることも大切だと思います。

楽しんだ後はキレイに

さて、この原稿を書いている少し前の3月1日に、何と300尾の釣果が出ました。

過去の銀山湖では、シーズン中盤に一旦釣果が落ちることが多かったのですが、今シーズンはかなり好調を維持していると言えます。

まだまだワカサギ釣りは楽しめると思いますので、ぜひ銀山湖にいらしてください。

アクセス

 

■交通…播但自動車道を北上。生野ICで降りて、国道312号に出て左折。ローソン生野店を越えた50m先の交差点を右折。国道429号を生野銀山湖方面へ約15分。

■期間…12月12日~4月中旬

■料金…桟橋2500円、手こぎボート2500円(いずれも遊漁料金込み)。エサ、仕かけ常備。

■問い合わせ…☎生野銀山湖レンタルボート湖畔(079・679・2852)

■生野銀山湖レンタルボート湖畔の公式ホームページはこちら

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