【電動ジギング研究秘話】新しい釣法が広まるまでの、道のりとチャレンジ

寄稿:末吉政直

末吉政直(すえよしまさなお) プロフィール

電動タイラバ、電動ジギングブームの火付け役的存在として常識破りな革新的アイテムを送り出す釣具メーカー「ZERODRAGON(ゼロドラゴン)」のスタッフ。キャスティングティップランなどの新釣法も提案中

電動ジギングの歴史について

忘れもしない、8年前の出来事。

ゼロドラゴンが初めて世に送り出したタックル、それが電動ジギング専用ロッドと、同じく専用メタルジグ。

当社の歴史は、ここから始まったと言っても過言ではありません。

当初、電動ジギングへの注目は皆無だった

当時、まだどのメーカーも電動ジギングに注目しておらず、専用のロッドはもちろん、専用リールも発売されていませんでした。

想像してみてください。

満船の中、私たち以外全員が、静かに手巻きでジギングをしている中、ひと際大きな音をウィーン、ウィーンと奏でながら、大注目で釣りをしている姿を。

恥ずかしいことには慣れっこの私でも、流石に最初はキツかったのを思い出します。

世の中で、新しいことを始める勇気とは何か、と言うことを思い知らされ、よい経験になりました。

テストを繰り返すうちに、理解者が増えていった

雨の日も、海が大荒れの日も、雪が降ってもテスト釣行に出掛け、失敗の日々を過ごし、その失敗を、次に生かして、答えを出しに行きました。

しかし、こういった新しいことへの取り組みも、長くやっていると、ありがたいことにも少しずつ理解者や、協力いただける方々が増えていくんですね。

また、現代ならではの、SNSでの繋がりも大変大きな影響があり、リアルではお会いしたことがない皆さまとの繋がりが、いつの間にか現場でお会いしたり、ご紹介いただいたりして、さらに理解者の方々が増えていきました。

理解が進み、キワモノから定番へ

不思議なことに、多くの方々が賛同し同じ釣りをするようになると、今まで常識じゃなかったことも定番化されていくんですね。まさに、常識破りの瞬間です。

そして、今では念願の電動ジギング専用リールまでもが、大手メーカーさんより発売されるまでに市場は成長しました。

これには感動しましたね。

8年もの道のりを、限られた文字数で全て説明するのは大変難しいですが、ざっと説明すると、こんな感じです。

今回は電動ジギングのことを書きましたが、我々に限らず、釣具メーカーは、世に送り出す商品を使っていただくアングラーの方々の喜ぶ顔を日々想像し、いろいろと新しい釣りに、常にチャレンジしています。

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