「釣り」はいろんなことが鍛えられる。
腕、精神、さらに膀胱まで鍛えられる。
膀胱にまつわるネタは、特にいろいろあるのだが、一応、乙女なので出さずに我慢するとしよう。
今回は、釣りから学んだ精神論について
三重県へティップランに行ってきた。
予約の際、「日をズラした方が釣果に期待ができるかも」というアドバイスをいただいた。
が、頭の中は、釣りに行きたい気持ちで溢れかえっていたので釣行へ。
開始早々、竿先に変化を感じ即アワセ。
ファーストヒットは気持ちがよいものである。
タモを持ち、待ち構えてくれる船長。
あれ!? 引かない…。
立派な海藻をゲット! 恥ずかしさと申し訳なさで、やや鍛えられる精神。
そして、今度は間違いなく私のエギを触るイカ。しかし乗らず。
すると隣の方が、すぐによいサイズのアオリイカをゲット。
「私のイカに違いない」と思い、少しヘコむ。
こんなことでヘコんでいては、釣りはできない。
もっとドMにならなければ。
時間は流れ、私1人が釣れないという状況に陥った。
そう、これぞドMが開花するのだ。
そして、私に再びアタリが。
気もテンションも緩めず、無事にゲット。
大きくはないが、安堵は大きい。
釣りほど、0と1の差が大きいものはない。
0の状態が、精神が1番鍛えられる。
さらに集中力も鍛えられる。
数も追い上げ、最後の流しに。
選んだエギと、自分を信じる力が鍛えられる。
重みを感じながら上がってきたのは、1250gの、丸っとしたアオリイカ。
結果、数もサイズも船中1番になり、嬉しすぎる結末に。
気分よく、釣りの後、民宿へ行った。
民宿の大将に「今日、いいアオリが釣れたので食べてください」と言った。
嬉しさから、お裾分けしたくなったのだ。
「せっかく釣ったんだし持って帰り~」と遠慮されたが「冷凍庫にまだあるし、どうぞどうぞ」と再びイカを渡そうとした。
すると「近所の人にあげたら喜ばれるから持って帰り~」とのこと。
そこで空気を読んだ。遠慮ではなく、いらないのだ。
「もしかして、よくもらいます?」と尋ねると、静かにうなずく大将。
晩ご飯。豪華な食事に驚いたが、さらに驚いたのは、刺し身にイカが乗っていた。
やはり釣りは精神が鍛えられる。