【中深海ジギングってナニ!?】現地で実釣研究していると、あの高級魚の姿が…

寄稿:nomi

nomi(ノミ) プロフィール

釣場速報本紙でお馴染みの、釣りに対するさまざまな疑問を解決する実験的な試行も試しているマルチアングラー。OCTOPLASHERなど数々のバンドでギタリストとしギターを日々弾きマクリ。山豊テグスフィールドスタッフ。

中深海ジギングを徹底研究!

中深海ジギングとは、名前の通り水深が深いエリアでのジギングのこと。

先日、和歌山・白浜からの出船では、300m前後の水深で、概ね、あべのハルカスの高さ分の水深である。

タックルのキホンを解説

当然、通常の100m前後の釣りよりも重めのジグを使うこととなり、300~500g辺りを使用する。

リールもPE1号程度を600mは巻けるものが必要だ。

また、ロッドはスロージギングと呼ばれる専用のモノがよい。

スロージギングのロッドは、高弾性カーボンで高反発のスローテーパーに味付けされている。

簡単に言うと、ロッドを曲げると、自動でジグをシャクってくれる感じだ。

そして、ココまで読んで大変そうに感じるかもしれないが、意外と疲れる釣りではない。

通常のジギングとの大きな違いは、誘いやパターンを人為的な動作でかえていくのではなく、タックルで変更していくと言うところだ。

ロッドの強度で3番、4番、5番、6番辺りから、最低2タックルを準備したい。

ちなみに、ジグは形状が木の葉型のスロー用のタイプか、ロングジグがメインとなる。

船長から釣り開始の合図で、水深がアナウンスされ、ジグの重さを指定されることもある。

使用タックルデータ

ロッド:スローエモーションB683、B604、B605
リール:オシアジガー2001HGNR、1501HG
ライン:ファメルPE ストロング4・1.2号、ファメル フロロショックリーダー20lb
ジグ:スローエモーション フレア300~500g、フレアスリム300g、チャフ320g

アクションは竿に仕事をしてもらうイメージ

水深300mのため、着底まではそれなりに時間がかかる。

途中、潮が強い場合もあるので、あまりにも流れる場合はサミングしつつ、落としていく。

着底時には、自分のラインが大きく弧を描いていると考えた方がよい。

私は、着底と同時に10mほど巻き直して、再度ボトムに落とすようにしている。

着底後、ゆっくりとロッドをシャクり、竿の戻りでジグを動かす。

そんなに力を使わず、ロッドに仕事をしてもらうイメージだ。

リールは1回転、半回転辺りが基本で、もう少し細かく刻んでいく場合もある。

そして、ほとんどの場合、ロッドのティップがまっすぐになった後のフォールでアタリがでる。

アワセは、ジグの重みで一旦落としてしまい、フックを魚に絡め取るイメージだ。

魚種にもよるが、身切れや口切れを防ぐ意味でも、魚の重みを感じながらゆっくりと巻き上げていく。

300mをどんな魚が付いているか想像しながら巻いてくる。

これが、中深海の楽しみのひとつでもある。

多魚種を釣り上げ、結果は「夢いっぱい!」

今回もいろいろな魚が顔を見せてくれた。

今回のノミラボ実験結果は、「中深海は夢がいっぱい!」であった。

キンメダイ、タラ、ムツ類、ガシラ類など、非常に豊富な魚種が姿を見せてくれる。

しかも、何と言っても高級魚である「ノドグロ」と呼ばれているアカムツが釣れる、という夢がある。

この実験で今日もギターが冴えるぜ! ギュイ〜ん♪ 誰かがやらねば…。(※実験結果は素人感覚のため、必ずしも同じ結果が出るとは限りません)

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