徳島・鳴門といえばマダイ。
潮流の速い鳴門海峡で揉まれたマダイは1級品だ。
マダイ釣りはさまざま釣り方はあるが、近年、人気なのがタイラバ。
今回は徳島・鳴門の亀浦港から出船している「釣り船つるぎ」の西上船長に釣果アップのコツを聞いてきたので紹介したい。
船長に聞いた釣果アップのコツを4つ紹介
タイラバの基本動作は一定の速度で巻き上げる「等速巻き」。竿を使ってシャクったりアクションを付けて誘うことはない。
そこで重要なのが、タイラバのアピール力だ。
西上船長はこう話す「上手な人は投入する前に、水面で動きを確認しています。タイラバの動きを実際に目で見て、しっかりアピールできているか確認します」。
水中での動きをイメージし、リーリングのスピードを調整したり、反対にリーリングスピードに合わせたセッティングをすることで、当日のヒットパターンを見つけ出し釣果に繋げていこう。
西上船長は「キロオーバーのマダイを狙うには、針は小さめの方がよいですよ」と言っていた。
どの釣りにしても、針を口のどこに掛けるかで釣り上げる確率が大きくかわってくる。
なぜ針が小さい方がよいのか。それは、針が大きいとマダイの上顎骨に引っ掛かりやすくなるから。
上顎骨は釣り針では、なかなか貫通しないので外れやすいが、小さい針だと、上顎骨には引っ掛からず、唇、カンヌキに掛けることができるそうだ。唇、カンヌキに掛けてしまえば、そう外れることはないので、バラシも減らすことが可能。狙う魚のサイズに合わせることで、確実に釣り上げよう。
どの釣りも、その日のヒットパターンを見つけ出すことが重要だ。タイラバでは、底から巻き上げる距離、リーリングのスピード、ネクタイのカラーや形など、さまざまなパターンを試していく。
タイラバの釣り方として、まず仕かけを底まで下ろし、底を切ってリーリングする。ある程度巻き上げて、アタリがなかったら、再度底まで仕かけを下ろす。これを繰り返すのだが、巻き上げの距離を細かく調整するのがコツ。例えば10mの巻き上げを、何度かやってアタリがなければ、次は15mにしてみる、それでもアタリがなければ20mまで巻き上げてみるなど。
次にリーリングスピード。水質が濁っている時はスロー、逆に澄んでいる時は速めに巻くなど、そのほか水深などの状況に応じてかえよう。
「タイラバはシンプルにネクタイのみか、ワームのみをセットするのがよい」と船長は言う。スカートやトレーラーなど、複数セットすると動きが不自然になり、逆効果だそうだ。
ネクタイのカラーは赤やオレンジがよく使われるが、黒などダーク系のネクタイがよい時もある。ワームを使用する場合、サイズは5または6inch、水質によってカラーを使い分ける。
針は、手返しよくするため、1本針がオススメ。
手軽に始めやすいタイラバ。
いざやってみると奥が深く、のめり込んでしまう魅力的な釣りだ。
皆さんもこれらを参考にして、いち早くヒットパターンを導きだして、釣果アップに繋げてほしい。