徳島県阿南・中林漁港から出船する阿波哲(あわてつ)で、クロムツ、キンメダイなどがディープジギングでいい感じに釣れている。
そこで、武知哲生船長に、現在の状況やタックル、釣り方、今後の予想などを聞いてみた。

爽やかで親切丁寧な対応をして下さる武知船長(右)。佐々木洋三さん(左)もお気に入りの釣り船だ
現在の状況&いつまで狙える?

今のメインターゲットはクロムツ

4月14日に登場した61cm、2.6kgのアラ
現在はクロムツを主体にキンメダイ、オニカサゴ、アカムツがまじって楽しめています。先日は超高級魚のアラも上がりました。狙っている水深は200~350mで、底から10m以内が当たりダナです。今後はアカムツもよく釣れるようになり、6月いっぱいまで楽しめると思います。
どんなタックルがいい?
300g前後のジグをシャクれる程度の張りがあるスローピッチジャーク用のジギングロッドを使いたい。以下は武知船長が推奨する常連さんのタックル。
①オシアジガーB634(シマノ)+ブルーへブンL120(スタジオオーシャンマーク)
②ロングフォールジャーカーPLFJ710MH-4(ポセイドン)+オシアジガー2000HG(シマノ)
③スロージャーカーPSLJ603-6(ポセイドン)+オシアジガー2000HG(シマノ)
④スロージャーカーPSLJ603-4(ポセイドン)+オシアジガーリミテッド3000HG(シマノ)

82調子の船用ロッド+小型電動リールでもOK
専用タックルを持っていなければ、船竿+電動リールの組み合わせでもOK。深場を狙うので、ジグの回収がめっちゃ楽チンだ。ロッドは8対2調子ぐらいの先調子、2m前後のロッドで、80号以上のオモリ負荷に耐えられる物を選ぼう。電動リールは、このPEラインが500m以上巻ける物を選ぼう。ダイワなら200~300番、シマノなら400~800番の電動リールがオススメだ。

ライン(道糸)は、深場での小さなアタリを取るため、PEに比べても圧倒的に伸びの少ないスーパーファイヤーライン(バークレイ)がオススメ(号数は1.5号が標準)。もしくはメガセンサー12ブレイド(ダイワ)などヨリ数が多く、低伸度のPEラインを選ぼう。
リーダーはフロロカーボン8号を3ヒロほど巻いておきたい。
オススメのジグ、フック
ジグは300gを基準に、250~350gを潮により使い分ける。ジグの形状では、ショートタイプでシルエットの小さめの物ほど針掛かりがよく、人気がある。カラーは「グロー系に圧倒的に反応がいいです。特にオススメなのが、メーカーにより標記は違いますが、通常のグロータイプよりもよく光る『スーパーグロー』タイプがイチオシです」と船長。

船長お墨付きの常連さんの使用ジグ。上からスロースキップCX、クランキー、ガーキー、クランキー
また、「蓄光器」を使ってジグをしっかりと光らせると食いがよくなる傾向なので、必ず持っていきたいアイテムだ。
アシストフックのサイズは、ここでの推奨は4/0、5/0といった、かなり大きめのサイズ。船長いわく「フトコロが深いほど掛かってからのバレが少ない」から。シルエットの小さいジグを使用するので、アシストラインもかなり短めだ。

チモトに蛍光パイプをセットして、さらにアピール効果を高めている人もいる
釣り方
船長が推奨する釣り方は、ショートピッチのワンピッチジャークが基本。具体的なアクションは以下の手順。
- 足下斜め45度くらいから水平くらいまでの短いピッチで、ゆっくりめにジグを持ち上げる感じでシャクる
- 竿先を元の位置へストンと素早く落としてフォールさせる
- リールを1回転(約40cm)
アタリがあれば、すかさずロッドを立ててアワセを入れ、一定速で巻き上げてこよう。
釣り方などのイメージは以下の動画も参考にしてほしい。