釣り人なら、誰もが一度はしたことがあるであろう話題…
“釣った魚の中で一番おいしかったものは何か…?”
クエやマダイなどの高級魚、もしくは釣りたての新鮮な青物など、人それぞれで分かれることかと思います。
そんな中でも、多くの人からランク上位に位置される魚のひとつが、東京湾で釣れるアジ。通称“金アジ”ではないでしょうか。
いわゆる金アジは内湾に棲息しあまり回遊をせず、また河川流入が多い東京湾では豊富な栄養素が運ばれ、それらをエサにすることから脂の乗りが非常によいことで知られます。
「金アジの美味しさを知らないとは人生損してる」。かつて上司にそんなことを言われたなぁ……なんて思い出していた記者は、翌日アジ船に乗船していた。
極上の金アジを食べてみたい!
ただ、いつもと同じじゃあつまらない。どうせ食べるなら…。「美味しい金アジを、もっと!最高に!美味しい状態で食べてみたい」。 ということで用意したのが、こちら!
ビギナーでも神経締めが簡単にできるという優れモノ。
神経締めがなぜいいのか、ここではその効果についてご説明。
魚の身には“ATP(アデノシン三リン酸)”という成分があり、ATPは死後に旨味成分の“イノシン酸”に分解されます。
このATPは、神経や筋肉の活動のエネルギーになり、魚が死んだ後も消費され続けるため、釣り上げた魚に神経絞めで神経の活動を止めることでATPの消耗を極力抑えることができるのです。
ちなみに…ATPが旨味成分であるイノシン酸に分解されるには2〜3日かかるそうで、冷蔵庫などで寝かせるとより旨みが増すのとのこと。
ということで早速、金アジを神経締めしてみた
「神経絞め ショート」を用いた手順は非常に簡単!
まず、最初に血抜きを行います。エラにはさみを入れてカットすれば、自然と血が抜けていくので、流水のバケツなどに入れておきましょう。
血が抜けたら、いよいよ神経締め。「神経締めショート」を分解し、「ニードルパイプ」を用意。

分解すると、ニードルパイプとワイヤー、ケースの3つに分けられます。

こちらがニードルパイプ
まず最初にアジの眉間部分、脳に向けてニードルパイプを真っすぐ刺します。
刺すポイントは、目と目の間より少し上の辺り。
ニードルが神経にあたると、アジがビクビクッとけいれんを起こします。うまく刺せない場合は、フィッシュグリップなどで魚を抑えておくと、上手に刺さります。
記者も初めて神経締めを行いましたが、意外と簡単にできました。
続いては、ニードルパイプの後ろ側からワイヤーを通します。ニードルパイプの裏にはワイヤー用の穴があるので、ゆっくり通していけばOK!
神経にワイヤーを通すと、尾ビレや背ビレがピンと立つので、ワイヤーを2~3回上下させ、神経部分を破壊します。
最後に一度氷水で身を冷やして、完成!
ルミカ公式YouTubeチャンネルでも神経締めのやり方が公開されています。チェックしてみてください。
神経締めしたあとは「新鮮おさかなパック」に入れてクーラーで保冷
神経締めで終わりではありません。“最高に!美味しい状態”で食べるにはそのあとの保存が重要。
というのも、締めた瞬間から鮮度は刻一刻と下がるため、保存状態が悪ければ意味がなくなってしまいます。
そんなときに役立つのが、ルミカの「新鮮おさかなパック」!
「新鮮おさかなパック」はいろいろな魚が描かれた、ポップなデザインの保存用袋。
鮮度を下げる主な原因は、水と空気に触れた状態にすること。「新鮮おさかなパック」はアルミ層式パックで水分や紫外線を通さず、熱伝導率も抜群。
開閉もジッパー式で、二重構造になっているので、密閉して保冷が可能。魚に直接氷が触れないので、氷焼けの心配もありません。
魚のドリップなどが流れ出ることもないので、クーラーに臭いがつきにくいのも嬉しいポイント。
あとは神経締めしたアジを入れて完了です。
ちなみに、「新鮮おさかなパック」は洗えば繰り返し使うことができます。クロダイなどヒレが鋭い魚は、入れる前に切っておくようにしましょう!
2日寝かして食べてみた!
帰宅後はすぐに捌いて、冷蔵庫で保管。2日ほど寝かせて、刺身で食べてみました!
おいしい!!!
神経締めしたものと、していないもので食べ比べもしてみたのですが、味が全然違う!
口に入れて噛んだあとにじんわりと口の中で広がる旨み、そして臭みなども一切なし。寝かしたことで水気も程よく抜けて歯ごたえも良好!
もちろん、神経締めをしていないアジも美味しいのですが、神経締めした方はそれ以上の美味さ。
なるほど、いつも美味しい金アジですが、神経締めをするだけでこれだけ違いが出るとは…驚きの美味しさでした。
ちなみに、塩焼きでも食べてみたのですが、こちらも身がふっくらしていて、大変に美味でした。約30匹ほど釣りましたが、また来週にでも釣りに行きたくなるくらいの美味しさでした。
神経締めも想像以上に簡単でしたので、今度は違う魚でもチャレンジしてみようと思います。
ルミカ「神経締め」シリーズ
サイズ:ワイヤー直径1.0mm/長さ220mm
ニードルパイプ:長さ50mm
対象魚:アジ・サバ・イサキ・根魚など
本体価格:¥1,430(税込)
ルミカ公式「神経締めショート」詳細ページはこちら
今回使用したのはこちらの「神経締めショート」。カラビナ付きなので、ライフジャケットやバッグなどにつけるのもオススメ。
アジや小型の青物を締めるにもピッタリのサイズなので、堤防釣りなどにも活躍します。
ルミカ神経締めシリーズはほかにもサイズがあるので、ぜひ釣れる魚の大きさにあわせて選んでみてください。
サイズ:ワイヤー直径1.2mm/長さ600mm
ニードルパイプ:長さ 約160mm
対象魚:中型青物(イナダ・ハマチ)・イサキ・大型根魚(ハタ類)・中型マダイ・シーバスなど
本体価格:¥1,650(税込)
ルミカ公式「神経絞め ミディアム」詳細ページはこちら
サイズ:ワイヤー直径1.2mm/長さ800mm
本体価格:¥1,870(税込)
ルミカ公式「神経絞めセット ロング」詳細ページはこちら
出典:ルミカ公式「神経締めセット スーパーロング」詳細ページ
サイズ:ワイヤー長さ1000mm×直径1.2mm/1300mm×直径1.5mm
ニードルパイプ:長さ180mm
対象魚:大型青物・マグロなど
本体価格:¥3,960(税込)
ルミカ公式「神経絞めセット スーパーロング」詳細ページはこちら
ウォータージェット神経抜き 鉄砲ウオ
出典:ルミカ公式「ウォータージェット神経抜き 鉄砲ウオ」詳細ページ
神経締めではありませんが、神経抜きや血抜きをするのにオススメなのが、「ウォータージェット神経抜き 鉄砲ウオ」。
ピストンで圧縮した水流を使い、一気に洗い流すことができるアイテムです。
充電や電源を必要としないので、場所を選ばずに使用することができます。あわせてチェックしてみてください。
内容物
・ウォータージェット式神経抜き 鉄砲ウオ(本体)×1個
・鉄砲ウオ専用チューブ×2本(500mlペットボトル用チューブ長さ20cm×1本1.5Lペットボトル用チューブ 長さ30cm×1本)
サイズ:約33mm×55mm×230mm
対象魚:中型~大型青物・マダイ・シーバス・大型根魚 など
本体価格:¥2,970(税込)
ルミカ公式「ウォータージェット神経抜き 鉄砲ウオ」詳細ページはこちら
「新鮮おさかなパック」のスペック
サイズ | 入り数 | 内寸 | 外寸 | 価格
(税込) |
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M | 1枚 | 440×190mm(底マチ付き) | 500×220mm | ¥198 |
LL | 1枚 | 910×390mm | 970×420mm | ¥418 |
ルミカ公式「新鮮おさかなパック」詳細ページはこちら
「新鮮おさかなパック」はMとLLの2サイズが展開。今回使用したのはMサイズで、アジを分けて入れましたがかなりの容量でした。
Mサイズは底にマチがあるので、身が厚い根魚系にもオススメです。LLサイズは内寸910mmとかなりの大きいのでタチウオやヒラメなどの大きな魚も収納可能です。
特にこれからの季節は鮮度が下がるスピードも速くなります。下処理はもちろん、保存状態も重要になるので、ぜひ神経締めと併せて、「新鮮おさかなパック」も用意しておきましょう。