新種のナマズ「タニガワナマズ」について
2018年にイワトコナマズの近縁として、タニガワナマズが新種記録された。
実に57年ぶりの新種発見である。
見た目は、一般的に目にするマナマズに限りなく近く、見た目的な差が少ない。
違いを確認できるのは、上アゴの奥の歯が「への字」で1枚なのがマナマズで、2枚に割れてるのがタニガワナマズのようである。

これがマナマズの口の中。
ウワサによると、お腹がマナマズは真っ白であるが、タニガワナマズは段々とマーブル模様になってくるそうである。
サイズも30cm前後と少し小型が多い。
よく似た個体にイワトコナマズがいるが、こちらは琵琶湖水系に生息している。
鈴鹿山脈を境に渓流域に生息しているのが、タニガワナマズである。
本当に新種がいるのか? 調査&実釣!
今回は、タニガワナマズが生息していると思われる水域を調査してみた。
完全にアユやアマゴが生息する環境である淡水で、エサのブッ込み釣りである。
キャスト後、カワムツなどのエサ取りのアタリはでるものの、なかなか本命っぽいアタリはでない。
しばらくすると、明らかに大きめの魚のアタリがでて、取り込むとナマズであった。
見た目の違いはまるで分からないが、生息域からタニガワナマズの確率が高い。
針を外し、上アゴの確認をすると割れており、見事タニガワナマズゲットとなった。

上アゴを確認すると2枚に割れている。これがタニガワナマズだ
釣れた直後はお腹が白いが、しばらくタモに入れて生かして置いておくと、お腹の白い部分に、段々と背中などと同じようなマーブル模様が浮き上がってきた。
その後、さらにナマズが追加され、全て確認すると、上アゴが割れており、大小さまざまな個体を観察することができた。
どれも同じように体色が変化し、泳ぎ方も少しマナマズとは違うように感じた。
今回のノミラボ実験結果は、「4年前に認定された新種のナマズはいる」であった。
今回のポイントは普段、マナマズを釣るようなポイントではなく、渓流域で、かなりの上流域であった。
状況的、特徴的に、ほぼタニガワナマズであると思われる。
渓流域でホタルも飛び交う環境の中、ゆったりとブッ込み釣りに興じるのも乙なものである。
ぜひ、新種のナマズを見付けに出掛けてみて、まだおそらく数えるほどの人しか釣り上げていない「タニガワナマズ」を、ぜひ優しく観察してみてはどうだろうか…。
この実験で今日もギターが冴えるぜ! ギュイ〜ん♪ 誰かがやらねば…。
(※実験結果は素人感覚のため、必ずしも同じ結果が出るとは限りません)